自殺やいじめの問題

自殺やいじめの問題

 

今年もいじめや自殺が増加し続けている。文部科学省はスクールカウンセラーの増加などを言っているが、問題点が見えていない。

 

最近の子どもの生育は、非常に偏っている。ヒトだけを見ていると分からないかもしれないが、動物と比較してみるとよくわかる。サルなどでも社会性は、子ども時代に子ども同士で遊ぶことによって、学習される。社会性の動物は、ほぼ同じように子ども時代に、子ども同士の社会で学習される。ところが現在の日本では、子ども時代に子ども同士の社会で過ごす機会は少ない。保育園や幼稚園で遊んでいるように思われる方もおられるであろう。しかしこれは、子ども同士が遊ぶのとはかなり違い、大人に管理されている。喧嘩もすぐに止められるし、仲直りも自分たちですることは無い。大人に指導されて仲直りをする。こうなると自分自身で仲直りの仕方を、手に入れることは出来ない。巻頭の文部科学省の思考は、この点を見落としている。

 

仲直りばかりでなく、自分の意見を相手に示す方法も獲得できない。異性に自分の意見を伝えることも苦手で、自然と結婚も遠のく。その上に、競争社会で常にストレスに晒されているから、人間関係は難しくなる。少子化の影響は、この辺に大きな原因がある。政府の行っていることは、全く見当外れである。

 

社会の問題としては、いろいろ原因を上げればそれでよいが、自分の問題になるとそれでは済まない。自分自身がどのように対処するか、方法を見つかなければならない。卒業生の皆さんは、子育て真っただ中の方も多い。自分の子どもに対しては、少しでも自由に生きられるように、手助けが重要であろう。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 「死に方が分... 人生の戯言 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。