カンボジアの元気な子ども達 

カンボジアの元気な子ども達           2007.11.22.金森正臣

 写真は、小学校の中学年(10歳以下)と思われる子ども達が、お昼を食べているところ。どう見ても丼飯の量。親子丼より多いと思われるが、皆5分ほどで食べて出て行った。ご飯に僅かなおかずをのせただけ。この食欲が元気の元。日本の子ども達にも、このくらいの元気さが欲しい。中学生ともなると、ご飯の量を多くしてもらい、おかずが足りなくなるので醤油をかけて食べている。

 足を怪我してから昼食に遠出が出来ない時には、学内に有る食堂で食べる。この食堂は、前の学長が勝手に構内に簡単な建物を作って、食堂として貸し出した。学内の運営費が足りないから、許可がなくしても、文部省は文句も言えない。それどころか、学内に小学校があり子ども達で賑っているが付属ではない。内戦のドサクサに、付近の住民が勝手に小学校を建ててしまった。終結しても、立ち退きもしない。大学も文句の言い様が無い。おおらかで良いと思うが、日本では考えられないルール。こう言ったルールに馴染めないと、カンボジア暮らしは出来ない。仕事をするとなると、馴染めなくて帰って行く日本人も多い。

 子ども達の元気の源は、遊びにある。カンボジアの子ども達は、子ども同士でよく遊ぶ。先生や大人が干渉しないから、夢中になれる。ルールも自分たちで作り出す。遊ぶと運動量が増えるから、腹もへるし、消化も良くなる。動物は、どんなものでも運動と消化は連動している。爬虫類の様に食べて運動しないものは時間がかかる。恒温動物では、消費エネルギー量が多いから、運動によって消化が助けられるようになっている。ウマなどは、骨折などして動けなくなると、腸の運動が足りなくなりガスが溜まって死に至る。子ども達も運動することによって、消化が助けられている。日本の子ども達の食の細いのは運動不足によるところが大きい。お母さんが、料理を色々工夫して、食べさせようとする努力は賞賛するが、本末は転倒。私の学生は、「食べたエネルギーの量しか働けないよ」と良く言われて戸惑っていた。 思い出せる人も有るだろう。30年前の学生は、良く食べる人が多かったが、次第に食が細くなって来ている。最近は、飯盒一本(4合の米:メし茶碗10 杯分ぐらい)で足りなかったり、大きなニワトリの丸焼き一羽で足りなかったりする学生は、居なくなって来た。子どもの時の食の細さは、結構大人まで持ち越されるし、それが日本人の若者の活力に影響しているように思われる。

 食べてからの消化が良くないと、胃や腸の食物滞在時間が長く、気分的にスッキリしない。考えがまとまらず、ウジウジと考える時間が長くなる。この様な現象が続くと、精神的に不安定になり、イライラやニートなどの現象と結びついてくる。やはり日本の子ども達の生活は、異常が起こり始めていると思わざるを得ない。危惧だろうか。
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大せんべい

大せんべい                    2007.11.26. 金森正臣

 先日、昼食に出かけた教官が、帰りに大せんべいを買ってきて分けてくれた。材料は米の粉だと言うが、見た目は全く日本のせんべいと同じだ。でも持って見ると意外に軽い。何だか何時もの様な気がして、半分食べてからここはカンボジアだと気が付いて写真を撮った。幾つになっても、何時も食い気が先行する。なかなか直らない。

 見た目は醤油せんべいの様だが、味は塩味。適度な焦げ目で醤油せんべいに見える。味は、カキモチの塩味に近いが、あっさりとしていて軽い。歯ざわりはサクサクしていて、せんべいのバリバリ感からは遠く、頼りない。これは米の粉から作ると言うから、粘りも中の粒状態も異なるのだろう。でも何だか日本のせんべい感覚で食べられる。
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