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●科学技術ニュース●マイクロソフト、東京にAIの研究拠点を新設

2024-04-24 09:40:43 |    人工知能(AI)
 米マイクロソフトは、日本国内のAI及びクラウド基盤強化のために、今後、2年間で日本に対し、約4,400億円 (29億米ドル) の投資を行う。加えて、日本社会における AI 活用の底上げを目指し、今後3年間で非正規雇用を含む300万人を対象にリスキリングの機会を提供するとともに、同社として日本初となる研究拠点を新設し、さらに、サイバーセキュリティ分野において日本政府との連携を強化する。

 今回の取り組みの対象となるAI及びクラウド基盤の増強、人材育成、セキュリティの強化は日本のデジタルトランスメーション (DX) とAIの活用を加速させるために必要不可欠な要素であり、マイクロソフトは日本経済のデフレ脱却と活性化に貢献する。

 マイクロソフトは1978年、米国外で初となる事業拠点を日本に構えた。日本とマイクロソフトのおよそ半世紀にわたる歴史においても、今回の4,400億円の投資は、AI及びクラウド基盤拡充のための動社の投資コミットメントを実質的に倍増させるものであり、単独で最大規模となる。

 今回の投資により、同社基盤の処理能力を大幅に向上し、AIのワークロード (仕事量) 高速化に不可欠な最先端の画像処理半導体 (GPU) を含む、より高度な計算資源を日本に提供する。

 マイクロソフトは、今後3年間で非正規雇用を含む300万人を対象に、AIを構築したり、十分に活用したりするための機会を提供する。同取り組みは、スキル習得を望む開発者、学生、そしてあらゆる規模の企業や団体に属する人々を対象としており、同社が提供するリスキリングプログラムや既存の研修プログラムを通じて実施する。

 今回、マイクロソフトの研究部門であるマイクロソフトリサーチアジアは、東京に研究拠点を新設する。

 新設する研究拠点では、Embodied AI とロボティクス、Societal AI とウェルビーイング、さらに科学的探究を通じ、日本が直面する社会経済的課題の解決に寄与する分野にフォーカスする。この新拠点開設は、同社の日本に対する長期的なコミットメントを反映したものであり、イノベーションで世界をリードしていく日本のポテンシャルをマイクロソフトが強く信じていることを示している。

 今回、さらなる研究連携を加速するため、今後5年間で東京大学に加え、慶應義塾大学とカーネギーメロン大学のAI研究パートナーシップに対し、それぞれ約15億円 (1000万米ドル) 分のリソースを提供する。

 マイクロソフトは、2022年12月に改定された日本政府の国家安全保障戦略に基づき、サイバー攻撃等からの政府、企業及び国民生活の保護を強化すべく、サイバーセキュリティ分野において内閣官房との連携を強化する。<マイクロソフト>
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