<新刊情報>
書名:物理学者と読む西洋社会思想と科学の歴史
著者:林 哲介
発行:京都大学学術出版会
著者:林 哲介
発行:京都大学学術出版会
市民社会の扉を開けたロックは、最先端の医学を学び、親友ボイルの実験室で研究に励み、ニュートンと手紙を書き合った。科学と社会思想は絡み合って歴史となる。これからの科学技術の真の目的を考えるために、人間が近代以降に築き上げてきた価値観のありようを歴史的背景とともに学ぶ。物理学者による長年のリベラルアーツ講義録。【筆者】林 哲介 1942年生まれ。1966年京都大学理学部物理学科卒業。1992年より京都大学教養部教授、同総合人間学部及び大学院人間・環境学研究科教授、同高等教育研究開発推進センター教授。この間、総合人間学部長、高等教育研究開発推進センター長、京都大学副学長等を務めた。2006年より星城大学学長、京都工芸繊維大学副学長、京都三大学教養教育研究・推進機構特任教授を経て、現在、京都大学名誉教授。専門:物性物理学、大学教育論。京都大学理学博士。光物性研究と基礎物理学教育の傍ら、リベラルアーツ教育の充実・改善に努めてきた。主要著書:『科学のセンスをつかむ物理学の基礎――エネルギーの理解を軸に』(京都大学学術出版会、2006)、『教養教育の思想性』(ナカニシヤ出版、2013)、『教養教育の再生』(同、2017)