“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「宇宙のすべての謎を解く 超ひも理論とは何か」(橋本幸士監修/ニュートンプレス)

2024-07-15 09:41:34 |    物理



<新刊情報>



書名:宇宙のすべての謎を解く 超ひも理論とは何か

監修:橋本幸士

発行:ニュートンプレス

 宇宙のあらゆる現象をたった一つの数式であらわす「万物の理論」。物理学者たちが追い求めるこの“神の設計図”の最有力候補こそ「超ひも理論」である。超ひも理論は、道ばたの小石から私たちの体、そして宇宙の星々にいたるまで、すべてのものは細かく分割すると最終的にごく小さな「ひも」にたどりつくと考える理論。超ひも理論によると、この世界は縦・横・高さの3次元空間ではなく、9次元空間だという。超ひも理論は未完成の理論だが、完成すればこの宇宙の誕生から終わりまで、いまだ科学で解明できていない、さまざまな謎の答えをもたらすと期待されている。同書では、物理学の最先端理論である超ひも理論を、基礎からやさしく解説している。まるでSFのような、めくるめく超ひも理論の世界をお楽しみください。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「生命科学が変わる!」(倉光成紀、増井良治,中川紀子著/大阪大学出版会)

2024-07-15 09:41:03 |    生物・医学



<新刊情報>



書名:生命科学が変わる!~タンパク質の構造・機能の基礎から研究テーマ例まで~

著者:倉光成紀、増井良治,中川紀子

発行:大阪大学出版会

 最近の生命科学は、DNAのゲノム解析法や電子顕微鏡(cryoEM)の進歩によって、生命現象に関与するタンパク質の立体構造が次々に明らかにされつつある。それによって、生命現象を化学反応として理解できる機会が飛躍的に増えつつあるので、同書の題名を「生命科学が変わる!」とし、同書一冊で、タンパク質の「立体構造」と「機能」について、理解できるように試みた。これらの情報によって、病気の治療法を医師と相談する場合や、健康維持のための健康食品の活用、さらに無農薬野菜の栽培などの際にも、文献やネットから、より短時間に正確な情報収集が可能になると期待される。全体を通して、タンパク質分子に関連する「これまでにわかった一般法則」を整理するとともに、「まだ各論的現象が発見された段階だが、将来一般法則となる興味深い現象」を読者対象に伝えることで、生命科学研究の発展を期待している。
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◆科学技術<テレビ番組情報>◆NHK「サイエンスZERO」/BSフジ「ガリレオX」他

2024-07-15 09:40:19 |    ◆TV番組◆



<テレビ番組情報>




フロンティア NHK BS 毎週火曜日 午後9:00〜午後10:00

7月16日(火)東洋医学とは何か(選)

 痛みや不調を改善するとされる鍼(はり)やお灸(きゅう)の「ツボ」。最近、全身の免疫機能に及ぼす驚きのメカニズムが明らかになってきた。アフリカで広がる結核患者の免疫機能アップのために「足三里」のツボを刺激するケアなど、世界的にも注目が集まっている。漢方薬の分野でも、腸内細菌の働きを介して腸の免疫機能を高めるメカニズムが明らかに。東洋医学と近代医学を融合させ未来の医療を模索する取り組みも始まっている。

いまからサイエンス BSテレ東 毎週水曜日 午後10時~10時55分

7月17日(水)  超小型衛星 中須賀真一(東京大学大学院 工学系研究科 教授)

 一気に進む宇宙開発。その肝になっているのが日本人科学者が生み出した「超小型」人工衛星だ。なぜ革新的なのか?たった1キロの物体が広げる夢の世界に加藤浩次も前のめり。イーロン・マスクなど世界の大富豪が続々参入し大注目の「宇宙開発」。人工衛星は今やなんと年間2000基以上が打ち上げられる。その立役者こそ、世界初の「超小型衛星」を実現させた東京大学・中須賀真一教授。1辺わずか10センチ、重さ1キロ、超小型化で従来の大型衛星より開発費用を大きく抑え開発時間も短縮、一気に裾野が広がった。果たして人工衛星はどこまで進化していくのか?!加藤浩次も白熱トークが止まらない?!開発費用わずか数千万、開発期間も1~2年と、革命を起こした中須賀教授の「超小型衛星」。これまでより圧倒的に細やかに目が行き届く観測を実現、農作物の生育から駐車場の混雑までも把握でき、さらに洪水など自然災害の早期予測など、幅広い活用が可能に。先生が育てた卒業生たちも、はやぶさ2など各方面で活躍中。宇宙開発の夢広がるトークに、加藤浩次も思わずのめりこむ。

出演:中須賀真一(東京大学大学院 工学系研究科 教授)

司会:加藤浩次、古旗笑佳

地球ドラマチック  NHK‐Eテレ  毎週土曜日 午後7時~7時45分

7月20日(土) スコットランドの大自然 〜島々の生き物たち〜

 スコットランドの海や島々では、近年野生動物たちの復活が目覚ましい。80年ほど前に無人島になったモナック諸島では、アザラシのコロニーが息を吹き返し、秋には真っ白な赤ちゃんたちが砂浜を埋め尽くす。環境に配慮した農業を行うユイスト諸島では、野鳥たちが人間と共存し、生息数を増やしている。気候変動の危機にさらされながらも、島々や海で懸命に生きる野生動物たちを美しい映像で描く(オーストリア英米独 2023年)

新プロジェクトX〜挑戦者たち〜  NHKテレビ  毎週土曜日 午後7時30分~8時15分

7月20日(土) なでしこの花咲く日まで〜サッカー女子 不屈のバトンリレー〜

 2011年、サッカー女子W杯で優勝した「なでしこジャパン」。試合後の記者会見、選手たちは「この優勝は先輩たちのお陰」だと語った。サッカー女子日本代表が誕生したのは、まだ女性のサッカーが珍しかった1980年代。仕事と両立し、けがや偏見と戦う逆境にさらされながら、草創期のメンバーは、後輩のため道を切り拓こうとした。「強くならなければ認めてもらえない」不屈のバトンをつないだ、なでしこ30年の物語。

MC:有馬嘉男、森 花子

語り:田口 トモロヲ

ガリレオX  BSフジ  毎週日曜日 午前8:28〜9:00(隔週新作)

7月21日(日) 進化するコンクリート 安全・長寿命化を実現する最新補強技術(再放送)

 硬く丈夫なコンクリート。唯一無二のその特性は、ビルや橋、トンネルなど身の回りの様々な構造物の材料として活用されている。しかし今、特にインフラとして使われているコンクリート構造物の多くは完成から50年以上が経過し、老朽化が問題となっている。そうしたコンクリート構造物をより長く、より安全に使い続けていくため、新しい検査技術の開発や補修技術の研究が進められている。そうしたなか、劣化に強い高機能なコンクリートが登場し、近年、その利用が増加している。私たちの暮らしを支えるコンクリートの最新技術に迫る。

出演:長谷川登(量子科学技術研究開発機構)
   十河茂幸(近未来コンクリート研究会)
   水上明(株式会社八洋コンサルタント)
   竹田宣典(広島工業大学)
   大島章弘(バルチップ株式会社)
   森宗義和(バルチップ株式会社)

サイエンスZERO NHK‐Eテレ  毎週日曜日 午後11時30分~0時00

7月21日(日) 謎の回遊魚!ウナギのミステリーツアー(アンコール放送。初回放送日:2023年7月30日(日))

 川や湖でくらす「ウナギ」は、実は海を旅する回遊魚だった!?産卵のために、生まれたマリアナ海嶺を目指す3000キロの旅路を大追跡。発信器をつけたウナギを調査船で追いかけた回遊データから“太陽の軌道”をコンパス代わりにしている驚異の能力が見えてきた。さらに昼は水深800mの深海、夜は水深200mと謎の凸凹泳ぎには親になるための成熟のメカニズムの秘密が隠されていた。驚きの生態に迫る。

司会:井上咲楽、浅井 理
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