“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「宇宙の地政学」(倉澤治雄著/筑摩書房)

2024-05-24 09:49:57 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:宇宙の地政学

著者:倉澤治雄

発行:筑摩書房(ちくま新書)

 国策から民間へ、国威発揚からビジネスへ、平和利用から軍民一体へ……と大きくシフトする宇宙開発。覇権を争う米国と中国、そして日本の最新事情をレポート。【筆者】倉澤治雄 1952年、千葉県生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。フランス国立ボルドー大学第3課程博士号取得(物理化学専攻)。80年、日本テレビ入社。社会部、外報部、政治部、経済部、北京支局長、解説主幹などを歴任。2012年、科学技術振興機構中国綜合研究センター副センター長をへて、独立。現在は科学ジャーナリスト、日本記者クラブ会員、日本科学技術ジャーナリスト会議会員。立教大学、上智大学、獨協大学など非常勤講師。著書は、『原子力船「むつ」――虚構の航跡』(現代書館)、『原発爆発』(高文研)、『原発ゴミはどこへ行く』(リベルタ出版)、『中国、科学技術覇権への野望』(中公新書ラクレ)、『新型コロナワクチン 不都合な真実』(高文研)など。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「プロダクトデザインのためのストーリーテリング」(Anna Dahlström著/オライリージャパン)

2024-05-24 09:49:26 |    情報工学



<新刊情報>



書名:プロダクトデザインのためのストーリーテリング~「物語」で魅了するユーザーエクスペリエンスを生み出す~

著者:Anna Dahlström

訳者:中橋直也 

発行:オライリージャパン

発売:オーム社

 同書は、ストーリーテリングがプロダクトデザインにもたらすダイナミックな影響を紹介。優れたプロダクトデザインのために伝統的なストーリーテリングに目を向け、映画やフィクションで試行錯誤された原則やツール、方法を活用し、キャラクター開発から物語構造、メインプロット、サブプロットまで、あらゆる可能性を定義し設計する。セット、シーン、ショットのデザインも行い、プロダクトやサービス体験の特定の部分を生き生きとさせるのに役立つ。これらは全て、プロダクトやサービスを利用する人がストーリーの主人公であり、その体験の主役たらしめ、より魅力的なユーザーエクスペリエンスを生み出すのに役立つ。
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●科学技術ニュース●物質・材料研究機構、物質・材料分野の大学院生の博士課程進学を応援する「NIMSジュニア研究員スタート支援制度」を創設

2024-05-24 09:48:57 |    化学
 物質・材料研究機構(NIMS)は、物質・材料分野の大学院生の博士課程進学を応援する「NIMSジュニア研究員スタート支援制度」を創設する。

 同制度は、NIMSが筑波大学など7大学と組織的な連携により運営しているNIMS連携大学院プログラムを通じて入学する学生のうち、NIMSジュニア研究員として新規採用される者に、給与に加え、30万円を一時金として支給する制度。

 同制度により、これまで経済的な理由から博士課程進学を断念していた優秀な物質・材料分野の学生が、経済的に自立して学位取得を目指すことができるよう支援する。

 NIMSは、物質・材料分野における次世代研究人材育成施策として、2004年に筑波大学とのNIMS連携大学院協定を皮切りに、北海道大学、筑波大学、東京工業大学、横浜国立大学、大阪大学、九州大学及び早稲田大学の7大学と連携大学院協定を締結し、現在78名のNIMSの研究者が連携大学院教員として大学院生の研究指導にあたっている。

 このNIMS連携大学院プログラムに在籍する大学院生はNIMSと雇用契約を結び、NIMSジュニア研究員として研究に従事しながら、博士の学位取得を目指す。

 同制度により、これまで経済的な理由で博士課程への進学を断念していた優秀な学生が、一般企業に就職するのと同様の感覚で大学院博士課程への進学を選択し、将来我が国の物質・材料研究を支える研究人材として育つことを期待している。

 NIMS連携大学院を通じて学位を取得した大学院生は、2004年の創設以来609名に達し、その中でも特に優れた研究業績を挙げたNIMSジュニア研究員の一部を、学位取得後にNIMSの正規の研究職員として採用している。

 この度、新たに創設した「NIMSジュニア研究員スタート支援制度」は、既に実績を有するNIMSジュニア研究員制度をさらに魅力的なものとして強化し、研究者を目指す若手にキャリアパスを提供するとともに、国際的な優秀人材の獲得にも貢献することを期待している。<物質・材料研究機構(NIMS)>
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●科学技術ニュース●西京銀行、ビプロジーの「BankVision on Azure」を中核とした新基幹系システムを採用し稼働開始

2024-05-24 09:48:27 |    情報工学
 ビプロジー(BIPROGY、旧日本ユニシス) と西京銀行は、BIPROGY が提供するオープン勘定系システム 「BankVision on Azure」を中核とした、基幹系システムの採用について合意し、新基幹系システムを当初の計画通り 5 月 6 日から稼働した。

 BIPROGY は、長年にわたり地域金融機関向けのパッケージを提供してきており、蓄えられてきたノウハウに基づき数多くの採用実績を有している。

 Windows ベースのフルバンキングシステム「BankVision」は、地方銀行をはじめとした多くの金融機関にて採用されており、稼働実績は今回の西京銀行で 11 金融機関となる。

 2021 年に国内初のパブリッククラウド稼働を開始し、セキュリティー・拡張性の向上に加え、基盤更改のコスト抑制を実現。ミッションクリティカルな領域において安定稼働をし続けながら、最新テクノロジーをキャッチアップし、着実に進化し続けている。

 ユーザーの IT ガバナンスを保ちつつ長期的に利用していくために、システムの機能だけではなく、確実に導入や移行するためのプロジェクト運営や、内製化に向けた要員教育、運用フェーズでの安定したサービス、さらに制度改正に対するエンハンスサービスを提供する。

 営業店改革や関連業務を含めたシステム全体の開発スピードおよび生産性の向上や、経営資源の最適化に向けた、「BankVision」の高度化(モダナイズ)に継続的に取り組み、サービスを拡充している。

 オープン API 公開基盤「Resonatex」を活用することで、外部サービスとの容易かつ迅速な接続を実現する。新たなサービスの創出を図ることで、顧客エンゲージメントを強化する。<ビプロジー(BIPROGY)>
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