“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「宇宙の超難問 三体問題」(マウリ・ヴァルトネン他著/早川書房)

2024-05-08 09:37:36 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:宇宙の超難問 三体問題

著者:マウリ・ヴァルトネン、ジョアンナ・アノソヴァ、コンスタンティン・ホルシェヴニコフ、アレクサンドル・ミュラリ、ヴィクトル・オルロフ、谷川清隆

監修:谷川清隆

訳者:田沢恭子

発行:早川書房(ハヤカワ新書)

 SF「三体」とあわせて読みたい! 宇宙の難問に挑んできた科学者たちのドラマ。劉慈欣のSF大作「三体」に登場し、一躍知られるようになった天体物理学の難問「三体問題」。ピタゴラス、ニュートン、ポアンカレ……名だたる科学者たちを悩ませ魅了してきた宇宙の謎と、その解明を目指した人類の歩みの全貌を描いた科学ノンフィクション。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「いきなりはじめるPHP<改訂版>」(谷藤賢一著/リックテレコム)

2024-05-08 09:36:38 |    情報工学



<新刊情報>



書名:いきなりはじめるPHP<改訂版>~新・ワクワク・ドキドキの入門教室~

著者:谷藤賢一 

発行:リックテレコム

 3万7000人がこの本から始めた!プログラミング超入門書の定番を改訂。全くのプログラミング初心者も、他の入門書や教室・動画で挫折しちゃった人も、つまずく所はみんな同じ…。そこを徹底分析した入門教室が秋葉原にある。たった1日で簡単なWebサイトとデータベースまで作れちゃうPHP速習コース。その方法を1冊に凝縮した同書なら、無理せず楽しくプログラミングとMySQLの基礎が身に付きく。刊行から13年、「入門書の前に読む入門書!」「小中学生にもできた!」と絶賛のベストセラーをいよいよ改訂。大事なところは一切変えず、最新のネット環境や開発環境に対応。プログラムを見やすくするなど、さらにブラッシュアップした。
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●科学技術ニュース●NEDOと産総研、ファインセラミックス内部のキラー欠陥の可視化技術を開発

2024-05-08 09:36:07 |    化学
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と産業技術総合研究所(産総研)は、ファインセラミックスのプロセス・インフォマティクス(PI)の構築を目指して、「次世代ファインセラミックス製造プロセスの基盤構築・応用開発」に取り組んでいるが、今回、ファインセラミックス焼結体内部に存在する亀裂、気孔などのキラー欠陥を常温・大気圧下でレーザーを用いた蛍光顕微鏡により表面から深さ方向に蛍光像で観察する可視化技術を開発した。

 同技術は、アルミナや窒化ケイ素、窒化アルミニウムなどの明るい色(白、灰色系)のセラミックスに適用できることを確認した。

 セラミックス焼結体内部に存在して材料特性や品質に影響を与える10~100µm程度のキラー欠陥を非破壊、かつ短時間で検出することが可能となる。

 キラー欠陥に起因する機械特性の劣化などの予測や、ファインセラミックス製品の品質検査、さらには特性向上に向けた製造プロセスの改良が可能になる。

 今後は、表面や内部に点在する欠陥可視化技術の高精度化に向けた開発を行う。さらに、さまざまな組成や特性を持つファインセラミックス材を用いてキラー欠陥の分布を統計的に解析し、破壊強度の予測技術の実証実験も進める。

 同技術により、ファインセラミックス製品の品質管理をはじめ、機械特性の予測、さらには製造プロセスの改良が可能となり、これまでに予想もできなかった革新的な材料の開発が期待できる。<新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)>
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●科学技術ニュース●日立造船、オマーンでのメタネーション(メタン合成技術)実証に関する覚書を締結

2024-05-08 09:35:43 |    化学
 日立造船および同社の100%子会社であるHitachi Zosen Inova AG(スイスHZI)は、このほど、オマーン政府や日本の商社などが出資するオマーン国のLNG事業会社Oman LNG LLC(オマーンLNG)と、「メタネーション(触媒を充填した反応容器内で水素と二酸化炭素を反応させ、天然ガスの主成分であるメタンを合成する技術)の事業化に向けた協力覚書」を締結した。

 オマーンは、日本と同じく2050年までに温室効果ガス排出量ネットゼロ達成を目指しており、両国政府は2022年12月に「水素・アンモニア及びメタネーションを含むカーボンリサイクルに関する協力覚書」を交わしている。

 今回の覚書は、両国間の協力覚書に基づいた取り組みとなり、オマーンLNGが保有するLNGプラントにメタネーション装置を実装し、CO2の資源化を目指すもの。

 オマーンLNGは、既存LNGプラントの隣接地に小規模なパイロットプラント(メタネーション装置および水電解装置)を建設し、1,200N ㎥/hの合成メタン(e-methane)を生産する予定。

 同覚書の締結にあたっては、同社および HZIのメタネーションに関する知見や実績の他、メタネーションに必要な水素を製造する水電解技術や水処理技術、大型プラントを建設する EPC(Engineering(設計)、Procurement(調達)、Construction(建設))能力を同社グループが有し、全体システムの最適化を図ることができることが高く評価された。

 なお同社は、経済産業省・資源エネルギー庁が2024年1月に公募した「令和6年度「産油国石油精製技術等対策事業費補助金(石油天然ガス権益・安定供給の確保に向けた資源国との関係強化支援事業に係るもの)」」に採択されており、同覚書のパイロットプラントの基本設計と商業化検討については当該補助金を活用する。

 同社グループは、中東において水処理プラント建設で豊富な実績を有している。また、現在は、HZIを通じてごみ焼却発電プラントの分野でも中東に貢献している。

 国内外でメタネーションおよび水電解に関する事業実証や社会実装の機会創出を目指す中、環境事業の中東へのさらなる展開を図り、日立造船とHZIのそれぞれが有するメタネーションおよび水電解技術の連携を深め、グループの力を結集して同件に取り組む。<日立造船>
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