“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「教養としての「半導体」」(菊地正典著/日本実業出版社)

2024-05-13 09:35:42 |    電気・電子工学



<新刊情報>



書名:教養としての「半導体」

著者:菊地正典

発行:日本実業出版社

 半導体開発の第一人者が、半導体業界の全体像と相関図、分野ごとの特徴と役割、注目技術と主力企業、半導体のしくみ、半導体のつくられ方(前工程・後工程)、半導体市場の歴史、熾烈な競争の行方など、知りたいことのすべてを一挙に解説。【目次】第1章 半導体メーカーから部材メーカーまでー半導体業界の相関図① 第2章 台頭するファブレス、ファウンドリーー半導体業界の相関図② 第3章 半導体はどこで何に使われているのか? 第4章 半導体はどんな歴史を辿ってきたのか? 第5章 そもそも「半導体」とは? 第6章 電子回路を構成する「半導体素子」とはどのようなものか? 第7章 集積回路(IC)とは何か? 第8章 集積回路はどのようにつくられる? 第9章 半導体産業の今後と日本の立ち位置 【著者】菊地正典 1944年、樺太生まれ。1968年、東京大学工学部物理工学科卒業。日本電気(株)に入社して以来、一貫して半導体デバイス・プロセスに従事。同社半導体事業グループの統括部長、主席技師長を歴任。(社)日本半導体製造装置協会専務理事を経て、2007年8月から(株)半導体エネルギー研究所顧問。著書に『〈入門ビジュアルテクノロジー〉最新 半導体のすべて』『図解でわかる 半導体製造装置』『プロ技術者になる! エンジニアの勉強法』(以上、日本実業出版社)など多数。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「離散幾何解析入門」(小谷元子著/岩波書店)

2024-05-13 09:34:59 |    数学



<新刊情報>



書名:離散幾何解析入門

著者:小谷元子

発行:岩波書店(岩波数学叢書)

 我々が日常的に見たり触ったりする物質は連続体であるように見えて実は原子、分子といった離散的な構造から成り立っている。離散幾何解析は、こうした構造を対象とする新しい数学である。同書では、連続な幾何概念とつながることを意識しながら解説。著者の結晶格子の研究や物質科学につながる研究も紹介する。【目次】第Ⅰ部 準備 第Ⅱ部 結晶格子上の幾何解析 第Ⅲ部 磁場の離散化 第Ⅳ部 離散曲面論 【著者】小谷元子 1983年学士(東京大学理学部)、1990年理学博士(東京都立大学大学院理学研究科) 現在 東北大学大学院理学研究科教授/東北大学材料科学高等研究所主任研究者・教授 専門 微分幾何学、離散幾何解析学

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◆科学技術<テレビ番組情報>◆NHK「サイエンスZERO」/BSフジ「ガリレオX」他>

2024-05-13 09:34:30 |    ◆TV番組◆



<テレビ番組情報>




フロンティア NHK BS 毎週火曜日 午後9:00〜午後10:00

5月14日(火) アルツハイマー病 克服に挑む(初回放送日:2024年3月7日)

 家族性アルツハイマー病は発症遺伝子によって起こる病。患者全体の1%ほどだが、特定の年齢になると発症する。その遺伝子がある人々の協力を得て、現在様々な研究成果が出ている。スウェーデンで見つかった発症遺伝子の研究結果は、去年承認された日本のアルツハイマー病治療薬に活用された。さらにはアルツハイマー病の発症を防ぐ遺伝子も見つかっている。仕組みを解き明かせば画期的な薬の開発につながるという。

いまからサイエンス BSテレ東 毎週水曜日 午後10時~10時55分

5月15日(水)  まだ見ぬ宇宙の果て 石原安野(千葉大学 ハドロン宇宙国際研究センター 教授)

 宇宙から降り注ぐ謎の素粒子「ニュートリノ」を観測する巨大施設が、南極の地下に広がっていた!? 南極点から“宇宙の果て”に迫る千葉大学・石原安野教授。2002年に東京大学の小柴昌俊さんが、そして2015年に梶田隆章さんがノーベル物理学賞を受賞した日本の「ニュートリノ研究」。その偉業につながったニュートリノ観測装置、「カミオカンデ」と「スーパカミオカンデ」は岐阜県飛騨市に建設・運用されている。そんなニュートリノ研究で新たな動きが。実は、「南極の地下」にスーパーカミオカンデの“2万倍”もの大きさの巨大装置が建設され、さらなる増設計画が進められている。そこで、今日は、南極点から宇宙の謎に迫る、千葉大学の石原安野教授が登場。加藤浩次が驚きのニュートリノ研究最前線に斬り込む。宇宙から降り注ぐ謎の素粒子「ニュートリノ」。実は私たちの体からも常に放出されている!? よく分からないニュートリノの正体にとことん迫る。そして、石原先生が観測に成功した数十億光年先からやってきた高エネルギーニュートリノ。そこから人類がまだ見ぬ宇宙の景色が明らかに!?南極点に広がる巨大観測施設「アイスキューブ」の全貌とは?

出演:石原安野(千葉大学 ハドロン宇宙国際研究センター 教授)

司会:加藤浩次、須黒清華

地球ドラマチック  NHK‐Eテレ  毎週土曜日 午後7時~7時45分

5月18日(土) カモノハシとわたし

 オーストラリアのタスマニア島。ここにある不思議な動物が暮らしている。ゴムのような柔らかいくちばし、水かきのついた足、そして哺乳類なのに卵を産む珍しい生き物、カモノハシだ。脳の病気と診断され絶望を抱えた写真家のピートは、一匹のカモノハシ“ズーム”と出会い、やがてその保護活動に目覚めていく。しかし、大雨によって発生した鉄砲水に流された“ズーム”は行方不明になってしまい…。(オーストラリア2023年)

新プロジェクトX〜挑戦者たち〜  NHKテレビ  毎週土曜日 午後7時30分~8時15分

5月18日(土) 友とつないだ自動車革命〜世界初!量産EV〜

 世界で急速に広がる電気自動車・EV。その先駆けとなったのは5人乗りの電気自動車として世界で初めて量産化に成功した日本車だった。開発したのは“収益が上げられない”いわば日陰部署の技術者たち。くり返す会社の方針転換や当時社長だったカルロス・ゴーンからの無理難題に苦労しながらも、必ず自分たちの時代が来ると諦めなかったものたちだ。ときに衝突を繰り返しながら芽生えた友情の力で革命を成し遂げた感動の物語。

ガリレオX  BSフジ  毎週日曜日 午前8:28〜9:00(隔週新作)

5月19日(日) 生命現象の原理を知りたい 散逸構造の化学・非平衡の物理学・ホワイトヘッドの哲学(再放送)

 「なぜ物質が生じ、生命が誕生し、私たち人間が存在するのか?」そんなことを考えながら、休日に熱いコーヒーを淹れる。砂糖とミルクも入れて、軽くかき混ぜる。しばらくして気づくと、コーヒーと砂糖とミルクが全て混ざって均一になり、常温のコーヒーになっている。これが、一定の温度のもとで大きな時間変化も大きな流れもない“バランス”した状態、「平衡状態」だ。これは「熱は熱い方から冷たい方に移動する」という熱力学第二法則の現象で、宇宙スケールで言えば、あらゆる秩序は必ず壊れ、無秩序へと向かうことを示している。 ではなぜ、バラバラのままでなく、秩序を作り出して自ら動く「生命」が生まれることができたのだろうか?実は「エネルギーや物質の流れが絶え間なくあり」「物質が不安定に向かう時」に形成される秩序があり、それを「非平衡状態」という。この非平衡状態で起こる秩序と乱れが混在した複雑な運動が、多様なパターンを生みだし、「生命現象の原理」となっているというのだが…。生命現象を理論的に理解するために、化学、物理学、哲学の研究者それぞれに話を聞いた。

主な取材先:朝倉浩一(慶應義塾大学)
      竹内一将(東京大学大学院)
      中村昇(中央大学)

サイエンスZERO NHK‐Eテレ  毎週日曜日 午後11時30分~0時00

5月19日(日) 最新科学がくっつける!“夢の接着剤”

 軽量化や環境負荷を下げるために注目される工業用の「接着剤」開発。ところが、なぜ接着剤は“くっつく”のか?その理由は未解明のまま。逆の“はがれる”から接着剤を解明して乗り物にも安全に使ってもらう研究。水中や雨の中でも使える接着剤はムール貝をヒントに東大が開発。さらに、わずかなくっつく力「ファンデルワールス力」を使った新薬開発のワザ。未来の産業を支える、夢の接着剤の研究最前線。

司会:井上咲楽、浅井 理
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