“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「科学のカタチ」(養老 孟司、宮崎 徹著/時事通信社)

2022-09-09 09:45:02 |    生物・医学



<新刊情報>



書名:科学のカタチ

著者:養老 孟司、宮崎 徹

発行:時事通信社

 ネコやヒトを救うAIMを発見し、創薬に向けた研究を加速している宮崎徹氏が、鎌倉に住む恩師・養老孟司氏を訪問する中で語り合われる「科学のハナシ」。【目次】第1話 於 鎌倉 養老邸 2021年3月(いにしえの「死」をいだく街、鎌倉;いつもいた「まる」との別れ;二人の獣医師との出会いから、ネコの体の「ごみ掃除」を研究 ほか) 第2話 於 鎌倉 養老邸 2021年5月(新型コロナワクチン接種は「壮大な実験」;専門家でないからこそ「ご破算で」ができる;科学者と政治家の感染症対策会議は「バベルの塔」みたいなもの ほか) 第3話 於 東銀座 時事通信社 2021年11月(AIM研究への寄付金、2億円を超える;幼虫・蛹・成虫でゲノム構造が異なっている点が多々あった;「なぜ完全変態しなければならなかったのか」という謎は残る ほか) 巻末レポート 養老先生へのご報告
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●科学技術ニュース●ANA NEOとパソナグループ、メタバース領域におけるジョブ開発に向けた提携契約を締結

2022-09-09 09:44:36 |    情報工学
 ANA NEOとパソナグループは、ANA NEOが提供するバーチャルトラベルプラットフォーム「ANA GranWhale」と、パソナグループの人材開発に関するノウハウを活用し、メタバース領域におけるジョブ開発に向けた提携契約を締結した。

 同提携契約により、メタバースおよびWeb3.0時代に向けた人材開発、雇用創造の新たな探求を通して、日本企業の国際競争力の向上を目指す。

 パソナグループが有する人材領域におけるノウハウとANA NEOが持つメタバースに関する知見・開発技術を相互に活用し、新領域での人材活用並びに雇用創出の新たな可能性を探求する。
 
 「ANA GranWhale」においては、ユーザーが旅行やショッピングを楽しめるよう、メタバース上でサポートする役割を担う人材の就業支援や育成等、人材領域に関わる事業検討を皮切りに、将来的には、メタバースにおける新しい働き方の構築・発展を目指す。<ANA>
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●科学技術ニュース●産総研など、大腸菌を昆虫共生細菌に進化させることに成功

2022-09-09 09:44:11 |    生物・医学
 産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 生物共生進化機構研究グループ 古賀 隆一 研究グループ長、森山 実 主任研究員、深津 武馬 首席研究員 兼 ERATO深津共生進化機構プロジェクト 研究総括は、東京大学 大学院理学系研究科 古澤 力 教授、東京大学 大学院総合文化研究科 若本 祐一 教授らと共同で、共生細菌なしでは生きられないチャバネアオカメムシから共生細菌を除去し、かわりに高速進化大腸菌を感染させて実験室で継続的に飼育維持することにより、数ヶ月から1年ほどの短期間のうちに、広域転写制御系に生じた単一突然変異により、大腸菌が宿主カメムシの生存を支える必須共生細菌に進化しうることを明らかにした。

 同研究により、宿主の生存に必須な共生微生物の進化が、従来考えられていたよりも迅速かつ容易に起こりうることが示された。

 分子生物学のモデル細菌として最も研究が進んでいる大腸菌を共生細菌に進化させることができたことは画期的である。

 この昆虫―大腸菌実験共生進化系を用いることにより、今後、共生進化の過程や機構に関する理解が飛躍的に進展することが期待される。<科学技術振興機構(JST)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「マテリアルズインフォマティクス」(吉田 亮、劉 暢、Stephen Wu、野口 瑶、山田 寛尚、赤木 和人、大林 一平、山下 智樹著/共立出版)

2022-09-09 09:43:44 |    化学



<新刊情報>



書名:マテリアルズインフォマティクス

編者:伊藤 聡

著者:吉田 亮、劉 暢、Stephen Wu、野口 瑶、山田 寛尚、赤木 和人、大林 一平、山下 智樹

発行:共立出版

 現在、学問的にも産業界的にもマテリアルズインフォマティクスが注目されている。マテリアルズインフォマティクスは、データ科学に基づく材料工学・物質科学であり、材料開発を効率化し、物性を理解する上で新たな視点を与えるものである。このようなマテリアルズインフォマティクスを理解し、使いこなすためには、マテリアルズインフォマティクス特有の概念を理解する必要がある。その中で最も重要なものが記述子であるが、これを適切に記述することは難しい。同書では、物質の記述方法とその利用法について俯瞰的に説明したあと、離散数学に基づく物質の記述法、もっとも基本的な物質記述である結晶構造の探索手法について述べる。また、それらを実践的に体得することができるようGitHub等を参照できるようになっており、材料開発の実践に役立つ一冊となっている。
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