早起きの身にとって夜明けが遅くなるのは何よりつらい。
4時前に起き、新聞に目を通し5時過ぎ、車で4㌔離れた海水浴場に行ってみた。
志布志の海も埋め立てられて渚はそこしかない。残念なことである。車を降りると風が冷たい。東の空に眉月が光り、星が一つ、寄り添うように光っている。海はいさり火もなく闇。秋の寂しさをしみじみ感じる。砂を踏むと、かすかに波の音が聞こえる。
ひとりになって8ヵ月。再び冬を迎える思いは切ないが、必死に頑張って、夜明けを待ちたい。
志布志市 小村豊一郎(83) 2009/10/22 毎日新聞鹿児島版掲載
4時前に起き、新聞に目を通し5時過ぎ、車で4㌔離れた海水浴場に行ってみた。
志布志の海も埋め立てられて渚はそこしかない。残念なことである。車を降りると風が冷たい。東の空に眉月が光り、星が一つ、寄り添うように光っている。海はいさり火もなく闇。秋の寂しさをしみじみ感じる。砂を踏むと、かすかに波の音が聞こえる。
ひとりになって8ヵ月。再び冬を迎える思いは切ないが、必死に頑張って、夜明けを待ちたい。
志布志市 小村豊一郎(83) 2009/10/22 毎日新聞鹿児島版掲載