一枚の紹介状を懐に、西鹿児島駅発の夜行列車「あかつき号」で、大阪に板前修業に旅立ったのは40年前のこと。見送る人もなく、不安と期待を胸に、眠れる夜を列車はひたすら走る。
ガタンゴトン、ガタン、ゴトン、ピー! いつの日か一人前になり、故郷に帰るんだと桜島に誓った私の青春時代。
途中、相席になった見知らぬ方々に励ましや勇気をいただいた。あの人たちは今どこに……。辛かったけどいい時代だった。たとえ名前が変わろうとも私には忘れることのない心の駅。それは西鹿児島駅。人生の出発駅。
指宿市 有村好一(57) 2006/9/19 掲載
ガタンゴトン、ガタン、ゴトン、ピー! いつの日か一人前になり、故郷に帰るんだと桜島に誓った私の青春時代。
途中、相席になった見知らぬ方々に励ましや勇気をいただいた。あの人たちは今どこに……。辛かったけどいい時代だった。たとえ名前が変わろうとも私には忘れることのない心の駅。それは西鹿児島駅。人生の出発駅。
指宿市 有村好一(57) 2006/9/19 掲載