kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

カリスマ無きあと

2019-12-17 06:12:12 | 日記
ゾゾタウンを運営しているZOZO株が低迷しています。日経平均が
600円近く上昇した13日も上昇幅は僅か3円でした。米中通商協議
合意を好感した中国関連や景気敏感株に投資家の資金が流れたと
言ってしまえばそれまでですが、今期は過去最高益更新という業
績見通しであるにも拘らず株高の流れに乗れません。

ZOZO株はZHD(旧ヤフー)のTOBが表面化した9月にTOB価格(2620円)
にサヤ寄せされるように急上昇しましたが、TOBが成立した11月
に急落しそのままジリ貧状態で推移しています。既に株価はTOB
表面化する前の水準まで戻ってしまいました。

ファッション衣料分野でのネット通販は成功しないという業界の
常識を覆し前沢社長率いるゾゾタウンは快進撃を続けてきました。
ゾゾスーツや値引きキャンペーンでは躓きましたが非常識にチャ
レンジする前沢氏の魅力がZOZO株にプレミアムを生んでいたこと
は事実です。

しかし9月に突然前沢氏が社長を退任することを発表し同時に持ち
株をZHDに売却すること株主にとっても従業員にとっても寝耳に水
でした。カリスマ経営者であり広告塔でもあった前沢社長とZOZOは
社長個人の魅力で20代や30代に支持されてきた側面もありました。

大手ネット企業の傘下入りで革新的なサービスを打ち出してきた
これまでの路線が変更されるということも人気離散に繋がったの
かもしれません。海の向こうの米国ではグーグルやアップルなど
創業者が去っても成長を続けています。まあそれだけ米国では人
材が豊富だという証明なのかもしれません。

マイクロソフトも創業者のビルゲイツがさり情報端末がPCからス
マホに移行するなど劇的な環境変化があり業績も株価も低迷する
時期もありましたが、現CEOのナデラがトップに就任してから見
事に復活しました。

LINEと統合して日本だけでなくアジアでもナンバーワンのネット
企業へと飛躍を目標とするZHD経営陣がどのようにゾゾタウンタ
ウンとの相乗効果を上げるのか成長が続くと確信されれば前沢氏
が去った後でもZOZOが再び上昇トレンドに乗るでしょうが、それ
には少し時間が必要なようです。
コメント
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