kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

裏テーマはやっぱり

2019-12-13 08:16:16 | 日記
12日の東京市場は米国株高を好感して高寄りした後は徐々に上値を
切り下げ小幅ですがマイナス圏に突入しました。その後は再びプラ
ス圏に浮上し2万3450円をこえる場面もありましたが、寄り付き前
の市場関係者の予想では2万3500円という高値には手が届きません
でした。

そんな状況の中で半導体関連に加え建設や不動産といった内需銘柄
中心に105銘柄が年初来高値を更新しました。内需銘柄人気の背景は
米中通商協議の行方が直前になっても見通せないことや大型予算編
成で建設業界中心に追い風が吹くといった期待からです。

高値更新銘柄で特に気になったのは日立建機です。同業のコマツが
小幅安で推移していたことから中国景気回復に絡んだ動きではない
ことが分かります。日立建機は先週末から連騰しています。同じ日
立グループの日立ハイテクノロジーも先週から連日10年来の高値を
更新しています。

日立ハイテクは半導体製造装置と医療向け機器が主力事業です。12日
には製造装置業界最大手の東京エレクトロンやアドテストやディスコ
も上昇していましたからその流れなのかもおしれませんが日立ハイテ
ク株の動きは同業よりも値動きの良さが目立っています。

やはり親子上場解消で日立が完全子会社化するのか或いは外部に売却
するのかいずれにしてもプレミアムが付いた価格が期待できるという
事のようです。日立が既に全株を売却した日立国際電気も日立工機も
クラリオンも大きなプレミアム付きの価格でした。

この春一番に売却報道が流れた日立化成は年初から直近までに株価は
2.7倍になりました。二匹目、3匹目のドジョウを狙う資金が流入して
いるのかもしれません。経済情勢に拘わらず確実に大きなロットも買
い取ってくれるTOBは大きな魅力です。

大手企業の上場子会社はまだたくさんあります。企業統治の強化もあ
り日本特有の親子上場は海外投資家からの批判が少なからずあります。
勿論思惑先行の動きですから時間の経過とともに新しい動きが出てこ
ないと人気離散で下落するという懸念はあります。

しかし大きな減損発生といった海外企業の買収よりも経営内容を把握
している子会社の方が確実に利益を取り込めます。親子上場解消は魅
力的なテーマかと思います。

メジャーSQ当日の今日の東京市場は大幅上昇になりそうです。米中通
商協議で15日の第4弾発動中止とともに、計3600億ドル(約39兆円)分
の発動済み追加関税のうち最大50%を削減することを中国に提案したと
いうという内容のニュースをロイター通信など伝えたことで米国株が
大きく上昇しました。

もし報道通りなら市場に対しては現状では満額回答という反応です。
今日は大幅高で推移するでしょうが、既に交渉合意成立期待で上昇し
てきた市場が好材料出尽くしということで来週以降上値が重くなるの
でしょうか。それとも年末にかけて一段高で推移するのでしょうか。
メジャーSQが高値になって当面調整というケースも過去にはありまし
た。心理的な節目である2万4000円に近くまで上昇したことで判断は
難しくなりそうです。

14、15日の更新はお休みします。
コメント
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