kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

サプライズあるのか

2019-12-11 06:08:29 | 日記
あと5日後に迫った関税第4弾の発動は回避されるのでしょうか。
それとも発動という最悪のシナリオがあるのでしょうか。私個人
の見解は①期限を延期して交渉を続けるシナリオがもっとも可能
性が高く続いて②15日の期限前に部分合意が成立するケース最も
低いのは③交渉が決裂して関税が発動されるケースです。

決裂して関税が発動されるケースは米国も中国も経済への影響が
大きく両国とももっとも取りたくない選択肢です。しかしトラン
プ大統領が互角の合意はあり得ないという発言をしていますから
中国側がある程度譲歩した内容でなければ合意は難しいでしょう。

先週末の雇用統計の結果が満点だったのも安易な合意を大統領が
選択しない理由付けになります。最終的には中国側の出方次第で
すがまだ詰め切れない部分もあり年内の合意には時間切れの可能
性が高いのではないでしょうか。市場も既にある程度は① のケー
スをメインシナリオとして想定しているのではないでしょうか。

先週からの日米市場の動きを見る限りNYダウは2万8000ドル台を
抜けてさらに一段高するには投資指標面からハードルが高く日経
平均も当面一段の円安が期待できず、消費税引き上げ後の国内景
気の停滞もありPERが14倍台まで上昇したことを過去のケースと
照らし合わせると一段と上値を追う条件は揃っていないようです。

年初からずっと右肩下がりだった大手鉄鋼株が急騰するのも高値
警戒感が底流にあり手垢のついていない銘柄を物色する流れに乗
ったからかもしれません。来年の5G本格普及を囃して上昇した半
導体関連銘柄もこのところ上値の重さが目立ちます。

可能性はしては年末年始のいずれかの場面で相場が調整するリス
クを考えておくべきかもしれません。日本企業の来期業績が確実
に増益に転じると確信が持てるまで少し時間が必要かもしれませ
ん。もし年末高のシナリオがあるとすれば米中通商協議が一転合
意するというサプライズでしょう。
コメント
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