kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

宴の後

2019-12-12 06:22:10 | 日記
東京市場は2万3000円から3500円のボックス相場が1カ月弱続いて
います。ボックス相場がいつまでも続くはずもなくいずれ上方向
か下方向に動くでしょう。個人的には何末年始にかけて上方向に
期待していますが、期待は期待としやっぱり冷静に注意深く成り
行きを見守ることが大事です。

以前メジャーSQまでに高値を付ける可能性に触れましたが、米中
通商協議の行方がいまだにはっきり見通せず12月前半は揉みあい
になっています。関税発動期限の15日までに何らかの合意が成立
という前提条件が怪しくなりました。SQ通過後に通商交渉で何ら
かの合意が成立する可能性も残っていることから状況によっては
SQ後に年初来高値を更新する可能性もまだありそうです。

さて今年の相場は個人投資家にとってやり易かったのでしょうか。
結果的には12月中旬時点では年初から日経平均は2割程度上昇し
たことになり昨年に比べれば明るい年末になっています。しかし
1年を通じて米中通商協議を巡ってのニュースで不透明感が強く
やりにくい相場だったというのが私の個人的な感想です。

この1年を振り返ると最初の市場の反応が行き過ぎだったケースが
多々ありました。昨年9月に楽天が通信事業参入を発表、格安な料
金設定で既存の通信3社との競争激化が予想されました。ドコモや
KDDIは年末までに2割近くの下げを演じました。一方楽天株は成長
期待から年明けから半年で6割弱の大幅高でした。

もっとも基地局整備の遅れから楽天の通信サービス開始が当初予定
されていた10月からずれ込むことになり期待された料金競争は起き
ませんでした。結局通信2社の株価は楽天の参入報道で急落する前
の水準を回復しただけでなく上振れしました。12月時点でも本格
サービス開始の目途が立たない楽天は上昇分の7割弱を吐き出して
しまいました。

今週高値を更新した任天堂やソニーのゲーム株も数年前にはスマホ
ゲームの急成長からゲーム専用機の時代は終焉を迎えたとの悲観論
が出ました。また米国のグーグルがゲーム専用機のいらないゲーム
市場に参入するという報道の影響で嫌気売りが出る場面もありまし
た。

投資事業の将来性が期待され年初から急騰、年後半には大口投資先
のユニコーン企業の相次ぐ挫折から急落して結局株価は年初の水準
に戻ってしまったSBG株も期待が先行しましたが、失望に変わって
しまった典型的なケースです。

ヘッドラインのニュースで株価が大きく反応するケースがあります
が本当に影響が出るのかどうかは時間をかけて冷静に判断する必要
があります。そのニュースが業界の勢力図を劇的に変えてしまう
ゲームチェンジャーの出現なのか見極めることが大事です。
コメント
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