kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

PBR1倍割れの現実

2019-12-27 06:36:17 | 日記
クリスマス当日の25日には1部市場の売買代金が7年ぶりの低水準と
なる1兆992億円となり開店休業状態の東京市場でした。米国市場に
じり高を続けていますが、クリスマス休暇を終えた投資家が戻って
くる週明けも上昇が続くのかそれによって東京市場の新年相場の行
方も見えてきます。

日本が正月休みの間も開く海外市場で大きな動きがあるのかどうか
月初には重要な経済指標の発表もあり東京市場の膠着状態もいずれ
どちらかに動くかもしれません。閑散相場の中でも今週は日産自動
車やSGH、コニカミノルタや青山商事年初来安値を更新する銘柄が
散見されます。

SGH株以外は企業の解散価値のPBR1倍を大きく割り込んでいます。
日本株全体では1倍割れは底値かもしれませんが個別銘柄では必ず
しもそうではありません。本業の厳しさが株価に表れているようで
す。どこかの時点で見直し買いがあるかもしれませんが、経営者は
成績簿である自社の株価の水準をよく噛みしめながらこれまでの延
長線上の経営では展望が開けないことを感じなければなりません。

市場は落ち着きを取り戻しても固有の問題を抱えている企業の株価
の低迷は止まりません。相場水準が高いからといってすべての銘柄
が水準を切り上げている訳ではありません。逆張り投資の個人投資
家は多いでしょうが、投資を決断する前に当該企業の置かれている
状況をよく吟味する必要はありそうです。

世界の工場と言われている中国が製造業中心、米国は既にサービス
業主体の経済構造です。日本はその中間でしょうか。一般的にサー
ビス業は利益率が高く製造業は価格競争が激しく一部の製品を除い
て利益率が低い状態です。

米国のように巨大IT企業の象徴であるGAFAのような企業が日本では
育っていないのが現状です。製造業に軸足を置いた経済構造はそう
簡単に転換できません。ならば少しでも付加価値の高い製品にシフ
トしたり製造業とサービスと組み合わせたビシネスモデルを目指す
しか方法はありません。

2020年相場のスタートは2019年と違って発車台が高い水準からスタ
ートします。どんな銘柄でもある程度は利益を上げられた2万円割れ
相場とは違います。銘柄選択の善し悪しが問われる1年になりそうで
す。PBR1倍割れが銘柄が多いということはTOBの標的になる企業も
多いということです。魅力的な事業を持っている企業は狙われる可
能性が高いかもしれません。
コメント
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