JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

豊漁・豊作を祈り厳寒の海へ...寒中みそぎ祭り

2012-01-15 22:58:13 | 木古内町・知内町
 天保2年(1831)から続く伝統ある木古内町・佐女川神社「寒中みそぎ」...。13日の参籠(さんろう)報告祭を見学させてもらい、今年はみそぎはいいかな...、と思っていたが心の何処かにまだまだという気持ちも蠢き、気が付いた時には車は木古内町に向かっていた...。

                         
 駐車場に車を入れ交通整理の方に「行修者の行列は神社を出ましたか?...。」と訪ねると、「もうすぐ到着しますよ...。」と行列の来る方向を指さしてくれた。目の前に4人の行修者は白装束姿でご神体を抱え、氏子の皆さんの先導でみそぎの行われる浜に向かって町内を練り歩く...。

 

                            
 みそぎが行われる浜では、行修者待つ「みそぎ太鼓」が鳴り響き、沖には大漁旗を靡かせた9隻の漁船も航行し会場を盛り上げる...。

    
 みそぎ浜には、町内はもとよりツアーでの観光客など3,000人を越えよんとする見物客で身動きできないほどの賑わい...。気温は-4.4℃、海水温が少し高い2℃で、波はないものの時折雪がちらつく天候の中、正午前、行修者4人がご神体とともに厳寒の津軽海峡に「ウォー!!...」と叫びながら海に飛び込みむ...。

 

                           
 ご神体とともに静かに沖に向かった後、一度岸に戻って4人は向かい合ってご神体を浮かべると、勢いよく海水をかけみそぎを行う...。ファインダーを覘きながらも、その激しさは伝わりどこか別な世界での出来事のような感動を覚える光景だ...。つい夢中になり長靴に波が入り込んでいるのも気が付かない...。
 

                            
 およそ10分ほどのみそぎを終え、行修者は海に向かい豊漁、豊作と地域の繁栄を祈り柏手を打つと、会場からは行修者の勇壮な姿に歓声と拍手が送られた...。
 

                                    
 海中みそぎを終えた4人は、浜に作られた水ごり台で最後の水ごり...。大勢の人が見守る中、今年が最後という「別当」担当の行修者から残る3人に勢いよく水を浴びせ、さらに、自らは手桶で冷水を汲み上げ頭の上から何度も浴びていた...。4年間の思いと去りがたい思いも感じられる見事な水ごり...。最後に、見学者に向かって行修者から健康祈願の水にかけ祭りは終わる...。
 180年以上も続けられているという奇祭ともいえる「寒中みそぎ」...。豊漁、豊作と地域の繁栄を願いながら、脈々と受け継がれてきた、まさに木古内町の宝物...。

                       

  
 ところで、みそぎ広場では様々なイベントが行われていた...。グルメフェア、物産フェア、餅まき、福引き抽選会...、特にグルメコーナーにはこうこう汁やみそぎ鍋などの木古内名物が並び、観客は熱々の鍋に舌鼓...。少し遅れたこともあって完売続出とあって残ったそばとだんご汁を賞味...。体が温まった...。


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コメント (2)
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