貧乏塾の大風呂敷

2006-08-24 10:36:47 | 学習塾って?
ごく小さな塾が、教育や業界や、について身の程を弁えぬ大きな話
をするのは、サスガに躊躇はあります。
立派な方がご覧になり「何を言ってる」と仰るに違いありません。

私ごときは、そういうことを書かず、身の回りの小さな具体的なこ
とを書けば無難だとは思います。

私の存じ上げている塾の方にも二通りありますね。
普段、こちらが話を振っても、ノって来られない方と、来る方と。
常に大きな話ばかりでは困りますが、あまり無関心のご様子ですと
違和感は残ります。理論はいいのか?ってね。

例え話ですが
小さなお寺があるとします。仏教を真剣に考え、日々のお勤めを
されていると思います。
小さければ仏教はどうでもいい・・ことはありえませんよね。
(もちろん、現実のお寺にはいろいろあるかもしれませんが。)

多少強引ですが塾も同じだと思います。(お寺さんスミマセン)
小さければ教育や業界のあり方を考えないでよいとは思えません。

私がブログを始めたのも、オソマツではあれ、自分なりに考えて
日々の自分に反映させる目的もあるからです。


キャッチフレーズのようにして、チラシなどに立派なことを書い
ておられる塾があります。
私は、上記の理由から、よいことだと考えます。

ただし、口先だけ立派というのもありそうなのですよね。
割合を調査するなんてことはできませんが、少なくとも明らかに
誇大広告みたいなのがあります。どう考えてもアヤシ~。
その口上をどう具体化するか、が整っていないのでは?

例えば『人間を育てます』。。どうするの?と突っ込みたくなる
ときがありますよね。居直られて終わりですが。
「九九を教えることも人間を育てることだ」とかナントカ。

『個性を伸ばす塾です』
だいいち、個性って何?どういうものをどう育てる?と訊けば
「それはネ、人間いろいろ、私が適切に判断して、良い所を
 伸ばしてあげましょう。そもそも・・」
胡散臭いでしょ?

もし、そういうキャッチフレーズの塾がいらして、差し障りがあれ
ばお詫びします。
ウチはこういう方法論があり、具体的にはこういうことをしている
と皆さんに説明してあげてください。通じると思います。

逆に、大きなことを言わない塾のほうが正直なことがよくあります
し、その気分は私もよくわかるツモリです。
だから、業界では「大きな話」をしない方も多いのですよね。

それに「足元が弱い大きな話」は、消耗が大きい。
これは学校を見ていればよく分かります。理念は、理論はご立派
ですよね。さて足元は?

塾の気分としては
「できもしない大きな理屈を振りまわすから学校はダメなんだ。
 問題が解けるように分かりやすく導いてやるのが第一なんだ」

確かにそうだと思います。プライオリティーのありようが違う。

ところが、塾は理論がないから上記のように言うフシもあります。
業界の歴史は浅く、理論は弱い。方法論も少ない。
バカにされている業界だから応援してくれる人は少ない。

多少気の利いた風なことをいうのは、テキトウに教育理論を齧り
都合のいいところだけ頂戴し自己肥大して見せている、なんて
タイプが多そうです。ジミチじゃないのですね。

良心的なパターンとしては、信念のある方が、幸運にも一応成功
し、その経験論と、自分にあう教育論をちょっと飾りつけ
・・こんなところでしょうか。

あるいは私のようにリストラされたタイプの世迷い言でいう
「教育論」
もちろん論にも何もなっていないのですよ。

ただ、それでも理論を追わなければと思うのは、業界の先が見えて
きたように思うからです。このママでいいのかなあ?

安易に、自分の体験だけに基づく「現実への迎合」で仕事を
終えてよいのでしょうか?
今、私達の目の前にいるのは一人一人かけがえのない人間なのに。

まあ、この仕事で金儲けに走るよりはよほど宜しいのですがね。



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