合格不合格

2007-06-21 11:36:00 | 塾あれこれ
「塾ってなんで入るのにテストするんですかあ?」
独身時代、仕事場の前にあったクリーニング店での
話です。
いつも古い話題でスミマセン。

子供が中学生くらい、自宅で取り次ぎ店をおやり
でした。
ただ預かるだけでなく生地などの知識も相当で
もしかすると結婚される以前はプロだったか?

店にクリーニングをお願いするようになって会話も
増えた頃、私が塾に勤める人間であることをご存知
の上で、上記の発言をされました。

以前、とある塾に行かせようと打診したら入塾テス
トがあるというので止められたそうです。

子供さんは公立中→公立高と進まれたハズですが、
高校受験で少しイラついておいでの時期だったか
もしれません。

立ち話しでは十分なことも言えなかったのですが、
店の奥さまの言い分もわかります。

当時勤めていた塾は進学用でテスト入塾でしたから
こちらの話もしましたけれど、納得されなかった。

全入に近い現在からみると競争が厳しく、通塾人数も
多かった時代でした。

進学塾の場合、その時点での学力が授業に向かない生
徒を受けいれると、まず生徒が可哀相。
つぶす恐れがあります。

長い目で見た塾の営業にも差し障りがでるかもしれ
ません。

自分の都合で言えば授業がやりにくい。
月謝だけ貰って「辞めたければいつでもどうぞ」と
いうのは経営者の感覚で、現場はそうはいきません。

責任が持てる範囲での生徒を、というのが正直な
思いですね。

経営を考える中間管理職以上はそうとばかりも
言っておれません。

一定の人数確保のため、合格最低点を下げることも
しばしば起きうることでしょう。

そうです。
まったく自分の都合優先であって生徒が困るかも
しれない、という視点は入りこみません。

いや下から入っても面倒を見て成績が上がる子もいる
だから入って頂いて大丈夫、という人がいますが
だったらテストなどしなけりゃいい。
少なくとも合格最低点を下げておけばよい話です。

偽善者風な自己韜晦。


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