55段階→無段階

2014-03-15 16:31:55 | 塾あれこれ
大手学習塾・予備校のCMに「55段階個別指導」
というものを見かけます。

何をどう55段階なのか不明なCMなのですが
それが堂々と流れるのはいかにも日本的ですね。

何を勉強しに行くのでしょうかね。
論理はどうでもよく、目先の点を上げることだけ。

そんなものを平気で宣伝する塾のセンスもどうだろ。
細やかですよ、というイメージでしょう。

一学年の単元分ぐらいを55の段階に分けるのなら
細かなカリキュラムを考えている、となるでしょう。

もし中高合わせてくらいを55じゃ話になりませんね。


いずれにしろ学ぶ側より塾の側の都合ちゃうか?

55っちゅーのも「いかにも」ですよね。
積み上げて55になったのか、55という数字ありきか。

個別指導というものは人により様々ということです。
皆に一律55の段階を当てはめるのかな。

「君は中2の一次関数をやりましょう」・・これじゃなあ。


段階設定は個別指導には馴染みません。

「無段階」が正しい!!
・・・変速機みたいですが。

では、なぜ段階設定をするか。

一つは教える側が技量不足だと、本当の「個別」が
出来ないからです。
無段階で自在に変速ってのは難しいですから。

万一、教える側の目安としての55段階なら、困るね。


次に実際の進め方にも問題があります。

最後に個別授業で締める、という発想は今までの
「すぐに何でも教えましょ」式の甘~い「個別」より
遥かに良いと考えます。

けれども、結局最後に教えてしまう、では自立する力が
付きにくいでしょう。
個別の最終目的は「教えてはいけない」ですから。


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