やる気、は難しい

2006-08-11 11:29:31 | やる気
昨日まで書きました「教えない」は学習する人に対して周りが
サポートする話でした。
次は学習する人の内側の話です。

いうまでもなく、学習において最も重要なことは「やる気」です。
少々教員が下手でも「やる気」がある子は伸びます。

ですから、やる気の引き出しかたというのが、永遠の課題のように
なっています。つまり決定打はない。
ましてや私ごときには「よく分からない」

もちろん個々のケースとしては、どんな教師でもいくつかの成功例
を持っているでしょうが、皆に効く特効薬は無いようです。


「やる気」を引き出すのに強制をもってする、という世界がありま
す。歌舞伎などが有名ですね。物心つかないうちから強制してしま
います。途中、反発があってもいつしか「やる気」がでてくるると
聞きます。やっててよかった、ということがあるのでしょう。
勉強は皆がするので、このようにはなり難そうです。

強制がむつかしそうなので、そうではなく(少なくともそのツモリ
ではなく)大人の側が、それとなく仕組んでおいて、いつのまにか
その気にさせるという方法もあります。

国語を好きになってもらうために、家にたくさんの本をおいておく
などもその一つでしょう。読み聞かせも流行っていますね。
本を読めば国語が得意になるか、かなり疑問があるのですが、読ん
でくれれば善しとしましょう。ジツは読んでくれる保障すらありま
せん。まあ、親が沢山読んでいる姿を見せるのが一番でしょう。
それも子供を教育するため、などという気を捨てて、です。

いずれにせよ、必ず有効というわけではなさそうです。


どうも我々は「何かをしてやろう」などと思いすぎるのではないで
しょうか?それは案外自分のためにしているかもしれません。
単なる自己満足であるとか、自己弁護の伏線。
「できるだけのことはしてやった」

でも逆効果かもしれないのです。
何もしないで待ってやる、ということのほうが気持はシンドイです
が有効かもしれません。
「教えない」気分と似ていますね。

自分の例で恐縮ですが、子供のころ母に「勉強しなさい、宿題は済
んでいますか」とよく言われたものです。
そうすると「やる気にならない~」という気持になりました。
特に反抗期には。
何も言わないでいてくれるのが良かったのにね。

ミエミエの「薦め」も逆効果でしょう。
よく、国語の先生の子供が国語嫌い、とか、好調の子供が勉強しな
いとか。言われますね。
もちろん親はミエミエで勧めているわけでなないのでしょうが
子供には、そんな風に見えてしまうのかもしれません。

タイヘンですが、見守ってやるのが一番。
やる気をそぐことをしないように。

ただ気がついたときに手遅れにならないような最低限の訓練は
何事につけ、必要です。


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