志ん朝のCD

2009-01-09 22:18:42 | 塾あれこれ


山田太一の昨日のドラマ『ありふれた奇跡』で
八千草薫が志ん朝を聴いているシーンがありました。

おトシの役ですから志ん生でもよいのでしょうが
志ん朝という選択が絶妙ですね。
役の人柄が滲みます。

これが談志とか脱税の現正蔵じゃあまりに品がない!

「演出が丁寧」というコメントを言わせますよね。
そういうところで登場人物を描くのです。


山田さんに言われるまでもなく志ん朝の噺の演出
その丁寧さはピカイチでした。
(落語はそれだけじゃないので、これから超名人
 と思っていたら余りに早く亡くなってしまいました)

ドラマを見ている人も買ったばかりの志ん朝が手元に
あった人が多いのではないでしょうか。

写真は発売になったばかりの小学館のマガジン
創刊特価で490円はお安いですよね。

CDには2席60分以上入っていますし、出来が
よいものです。
絶対お買い得!


噺の導入部で船宿の主人が二階の熊公に呼びかけます。
その時は話の中心が主人にありますから、熊の返事は
二階からの声で聞こえてます。

続いて二階の熊の独白
テレビならここではカメラが二階に移っていますね。

そうすると同じ「欲張りの熊」の声もその場のものに
変わっているのです。

微妙な音の調整で、画面が転換した気にさせます。

CDだからこそ気づく上手さです。


ちくまの志ん朝の文庫本もお勧めです。
十分に泣き笑いできます。
ンとに。


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