『パリ猫ディノの夜』

2013-12-11 16:08:55 | 映画
シネツイン新天地が今月で閉館。
最後にと『パリ猫ディノの夜』を見てきました。

粋なアニメーションです。

原題は Une vie de chat

「とある猫の生活」くらいですかね。人生はおおげさ。

意訳して「ある猫の日々」くらいが良かろうと思います。

『パリ猫・・』じゃぁ味付けが濃いでしょう。


フィルム・アニメーションの空気を出すのに
ちょこっと強調した「画面のゆらぎ」が素敵です。

若い人は「なに、ユラユラして」と思われるかな。

アメリカ、日本と並ぶアニメーション大国

この三カ国はアニメのありかたが全く違うので
面白いですね。
まさに文化。

私はあえていうとフランスアニメが一番好きです。

といってもそんなに見ている訳じゃありません。
良い物をたま~に見るから点が高いのかな。

当ブログでは09 1/11にフランスアニメについて
書いています。

古くは『王様と鳥』
最近では『キリクと魔女』
『ベルヴィル・ランデブー』などなど。


『パリ猫・・』はもう少し気楽に見られます。
さらりと。

パリの裏町とか、シャンソン、ジャズなどの
いかにもの「らしさ」をコテコテに盛り込むのではなく
追いつ追われつの活劇、お子様モード。

これをオジサンやオバサンも一緒に見るのが
街角の人形劇みたいで素敵じゃありませんか。

哲学も人生訓も、大恋愛も、御涙も何もない
「賞」には縁がなさそうな作りが良いのです。

猫や犬は言葉を喋りませんしね、粋です。
日本で作れば大概は着ぐるみみたいな猫で
何のためのアニメーションか分かりません。

アニメでなければ、という作品が大切ですね。


庭のワンコを見下して悠々と塀の上を歩く猫。

人の知らない冒険をしてる猫

人とぬくぬくしている猫

C'est une vie.


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