![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/1a/7fa9aec346793fe6257ebb43cd10b152.jpg)
11月26日、宇治の平等院です。曇り。
所用のついでに時間が取れたので特別展に行くことが
できました。
平等院に初めて行ったのは四十路もかなりたってから
です。修学旅行が京都方面でなかった。
そのうえ大人になっても、有名過ぎる場所だから敬遠
しつづけていました。
食べ物につられて萬福寺、ついでに平等院でしたが
感動!なんていい仏様、建物、たたずまい。
なぜもっと早く知らなかったのか、馬鹿の証明です。
「バッハを知らないものは幸いである。
なぜならこれからバッハを知る喜びがあるから」
という逆説がありますが
平等院を知らなかった私は「幸せな」アホだった。
けれども、修学旅行で行ったとしても良さは分かって
いないハズです。美しさが分かるハズがない。
「修学旅行で行ったけれども大した事なかったなあ」
と大人になって再訪する気になれないでしょう。
もしそうであれば私はこの美しさを知らずに死ぬこと
になっていたかもしれません。
修学旅行でセットされなかった学校に感謝ですね。
私にはそもそも修学旅行の意義が判らないのです。
少なくとも寺を回るなどイケませんよね。
多くの人間の日本文化への理解を妨げている筈です。
修学旅行が減るとお寺さんは困るかな・・
◎
修学旅行批判はいつかすることにして
今回の平等院もよろしうございました。
特別展の目玉は今回しか間近で見られない国宝の天蓋。
HPでは100年に1度と書いてあります。
TVで見たのでは判らない、実物は凄い物でした。
楽器などを持った菩薩群も、堂の壁では見づらい処が
ありますが展示室でじっくりと。
やはらかく、うつくしく、ムーブマンたっぷりで。
光背の二重円部だけでもタイヘンな迫力でした。
思わずカメラを構えたオジサンが叱られていました。
ほかにも梵鐘、鳳凰、から細かい螺鈿までいろいろ。
もちろん阿弥陀如来坐像は「いふべきにあらず」
信仰心のない者でも救って戴けそうな気がします。
尤も、頼通さんに「お前らは別」と言われるかも。
◎
宇治の駅近くで出汁巻350円だったかを買おうか
迷って止めてしまったのが心残りですね。
◎
帰りの京都駅で、かの井上八千代さんをお見かけ
しました。
美しい。
凛。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます