四十九日のレシピ

2011-02-16 10:46:06 | 塾あれこれ
谷啓なきあと今は伊東四朗しかいない。

ということでドラマそのものには期待せず、見ました。
ところがこれが良かった!
しっかり泣けます。

お話はよくありそうなもの。

駄菓子屋はどこにいっても駄菓子屋で
あの雑然とした楽しさは必須です。
逆にオシャレに統一してあると落ち着きません。

『四十九日・・』も、よくある話だから良いのですね。
これでもかと若干テンコモリが現代風かな?

とにかく見て損はないドラマのようです。

まず俳優が揃っています。
だから「なじみの店構え」が生きてくる。
みなさん、らしい役で宜しい。

伊東さんはもちろん、(若づくりはムリですが・・)
和久井映見もぴったりです。

その他どの方も。

演出が一見普通に思えてかなりコッテイルようです。

それを分かりやすいのが画質。

とにかく自然ですね。
これが実は難しいハズなのです。

顔をアップにしてもおしろい気の少ない普通の人の
イメージで映ります。
ふつうのドラマとちょっと違うのです。

カメラも固定でよさそうなものを、わざと手持ちにしたり
してたシーンがありました。

ピントもとても面白いところがありました。

(遠くの橋を行く車が気になったのは私がヘンかなあ?
 何らかの演出意図があるのかなあ)

おおげざにいうと『龍馬伝』のカメラの現代版。
派手な見えを切れないところが逆に腕のみせどころか。


近年、あまりにも理屈から外れた筋書きが多い中で
久しぶりにドラマらしいものです。
(・・・私が知らないだけかなあ)

AとBがそれぞれぎりぎりの立場をもち、それがぶつかって
「仕方がなかったんだよ。悪かったなあ」とつぶやく。
そんな両方に思い入れできるところがドラマです。

義理の息子に会ってきた父に娘が「なんで?」と泣くシーン
ここで私は涙、滂沱。

とても上質な演劇を見ている感じもしました。


「ドラマの王道」を満喫できそうで、次も期待。


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