表だけ社会

2014-04-10 16:05:43 | 塾あれこれ
大病院はたいへんだと思います。

見ていると様々な人が訪れ、その一人ひとりに
十全な応接をされていますね。
私も今回数度訪れて、本当によくできた対応。

これはアメリカ文化の影響の良い面です。
どんな人からも突っ込まれない練られた対応!

けれども敢えて言うならば表面的に過ぎる・・
これはアメリカ式の欠点。
のちほど書きますが、日本では欠点が増幅されます。


例えば、「咳も出ていますね、胸のレントゲンを撮ります」

そう言われれば拒否はできません。
喧嘩をしに来たんじゃないから。

でもね、一週間前にかかりつけの病院でも撮ってるん。
大病院への紹介状には書いてないのかなあ。

たぶん「自分トコでも念のため撮っておかなきゃ」でしょ。

二度の費用は私と保険が負担し、放射線は私が浴びるん、
結果、どってことない胸の写真が2枚。
「べつに」
医者の一瞥で終わりです。

もしも私がそのことについてお医者さんに突っ込んだら
きっと完璧な回答が戻ってくるのでしょう。
理屈に落ち度のない、ね。

でも理研も小保方さんもそれぞれ理屈になってるように
突っ込まれないことを返答するのと、はたしてそれで
万事OKかということは別問題です。

とはいえ「回答」は準備しておかないと、・・なんでしょ。
相手を言い負かせられればそれで終了。
なんなら病院のエライサンのことから国の役所の指示から
法律から、何でも取り出してくるご用意はありそうです。


「(食事も大事)ということらしいので一週間分を
 メモしてきました」
「はい、あとで見ておきましょう」

で、一週間経たないうちに指定の栄養講習を
受けに行きました。
もしかしてホンネでは「どうせ、やりゃしねーんだろ」と
思われつつも、表面、にこやかにご教授下さいます。

「たとえばどんなお食事をされていますか」

・・・だからメモは渡してあるだろ

クダンの先生も完璧、栄養士さんも完璧
ただしその場その場の表面だけの仕事なんだよね。

患者から見りゃ相手は一つ。
完璧だけれど肝心なものが足りねえだろ。


「井上さん、そう言われるけどそんなもんですよ。
マニュアルに沿ってることが重要なんです、今は」

「仕事上でまだ不足していることが見つかっても
 手を打たないのかい」

「当たり前です。まず自分のために仕事をしてるんです」

「内容を高めようとすることが『仕事』じゃない?」

「そんな甘い世の中じゃなくなってるですよ、爺さん」

アメリカでは仕事でもマニュアルより上位に、さまざまな
規範が存在している人が多そうです。
「それは神様が許されない」とかね。

日本ではそこがないまま、手順だけの仕事になってて
リスクを取ってまでのことはしません。
ことなかれ主義。

どうすれば人間らしい世の中になるか、これを考えて
仕事をしている日本人がどれほど居られるのでしょう?


怖いのは多くの人が他人を「表面だけで仕事してる」という
ところからでしか判断しなくなっていることです。

心をこめて、念のために、あえて言いづらいことを
申し上げているのに、悪い話などは聞いたことが無い
若いお母さんは「まー、そんな酷いこと。
大手塾さんならそんな失礼絶対言いませんことよ、ぷんぷん」


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