桃太郎に殺された

2013-12-31 14:26:46 | 塾あれこれ
「父が桃太郎に殺された」という新聞の一面広告が
評判で賞もとったとか。

私も何度か見ていますからインパクトのある広告に
違いはありません。

鬼の子が小さく可哀そうに描かれ
日本国民ならだれもが知る御伽噺も
視点を変えれば・・というメッセージです。


実は私、違和感があるのですね。
「間違いだ」とは言いません。
でも「それだけじゃちょっと違うだろ」

私の受け取り方が浅いのかなあ。

そもそも桃太郎が鬼を「殺した」のかどうか
はっきりしませんよね。

けれども「はっきりしない。証拠はない」なんてのは
安もんのウヨクみたいで気色悪いですか。

戦前の「桃太郎」なら威勢よく殺しまくっていたかな?


違和感というのは言葉が強すぎるかもしれません。

一つひねっただけじゃないか、と思うのですね。

視点を変えようということは大事です。

米国がイラクやアフガンを爆撃するのを
どちらの視点で見るか。

しかしそれだけでは「かたき討ち」の時代と
何も変わらない発想です。
講談でも浪曲でも視座の転換はできますからね。

親子の情も大切です。

けれども親が間違えていたらどうでしょう。
子供はその親の遺志をつぐのか?
これも古くからある問題ですね。

桃太郎が実はテロリストだったとしたら
子鬼はいったいどうすべきなんでしょう。

逆に親鬼のほうがテロリストだったら・・?

子鬼はどうすべきなんでしょう。
「桃太郎に殺された」ので恨みを持つのか。

正義ってこの世にあるのか?
権力を握っちゃえば勝ちなのか?

人が人を殺すって、アリか?
死刑執行は?
外敵から祖国を守るのは?
テロをするウイグル人が悪いのか、
漢族警官が良くないのか。

更には、殺さなきゃ、あとは良いのか・・
デモしてもテロだと石破は言ってたぞ。

もの言わぬ羊が良いのか?
見て見ぬふりも加害者と同じではないのか?


困りましたね。


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