はかる

2009-10-28 15:53:58 | 本の話
「はかられたか~」時代劇の決め台詞です。

月光仮面や二丁拳銃ものと並んでチャンバラも
子供時代の(ごっこ)の代表でした。
よく遊んだものです。

後ろから斬られて無念の思いで最後にいうセリフが
「はかられたか」

相手の卑怯をなじるとともに、自らの足りなさを嘆く
多少複雑な心境ですが当時の子供達は十分に理解を
していたようです。


阪上孝、後藤武、編著『<はかる>科学』中公新書

まだ数ページしか読み始めていませんが
面白そうと期待している本です。


近年は、読書スピードが落ち、時間もとれず
読む量が減ってしまいました。

電車の中でも、読むには目がつらい。
それに眼鏡の出し入れも面倒です。

病院の待ち時間は気が散ります。
結構大声の人がいたり、子供がいたり
待合につけてあるTVもうるさいし、読めません。
(朝のNHKTV。
 何であんなにウルサイんでしょうねえ。
 待合室で病人の具合が悪くなります)

基本的に医者通いは日常を忙しくします。

読書時間をひねり出そうとはするのですが
きっとありとあらゆる能力が落ちているのです。

もちろん理解力も。
発見の喜びが少なくなりました。
そんなことも知らなかった、というレベルですが。

近年、読書量が少ないということは
書いてあるのだが読めていない、というおそれも
強いようですね。

(読書週間に間に合わせようというツモリが
数ページという弁解)


『はかる・・』でした。
ずいぶん多様に使われる言葉です。

漢字では、計・測・量・図・謀・諮など。
慮(おもんぱかる)も仲間でしょう。

高島俊男先生は嫌われますが、漢字試験では
どの漢字を使うかに苦労する生徒も多いようです。

もともと全て「はかる」なんですからねえ。

上記の本でも、文化や社会のあり方、計測技術
単位の進化、心をはかる、カン、などいろいろな
テーマに触れるようで楽しみです。

先日、HTVで間合いをはかる技術がアメリカに
売れたというニュースがありました。
あれは本当にすごい技術です!


剣豪が間合いをはかる
会議に重大な事案をはかる
なんてことにも触れてあるかなあ。

音楽や美術の章もあるそうです。

動物だって間合いをはからなきゃ生きていけません。

こんな多義的なものなのに一語で済ますというのは
どういう理由があるのでしょうか。


でも期待しすぎると、ツマンナイことがあるので・・・

(追記)
イマイチでした。

幕の内弁当。
たとえば地産地消をテーマに
芋の煮物の隣にサシミがあり、次が羊羹なんて
そんなイメージです。

難しいことも書いてありますが結局(物差ではかる)
という話がほとんどでしたね。
                     11/8


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