名取洋之助に『写真の読み方』という名著があります。
遥か昔、1963年刊の岩波新書。
あの頃はまだ新書に(権威)がありましたねえ。
私が叔父にこの本を教えてもらったのが高校生だったと
思いますが、もやもやしたものが晴れた気分でした。
つまり、その当時すでに問題となっていた写真のリテラシー。
もちろん昔から課題があったわけですが、田舎の高校生ですらも
意識せざるをえないほど「写真のウソ」をどう考えるかが
緊急の課題になってきていたわけです。
たとえば、一枚の写真に肯定的な一文を添えるか、
否定的なものを付けるか。
それにより、いずれの主張も裏付ける証拠になりうるのです。
このような写真を「どう読むべきか」
新聞など活字中心の19世紀型媒体から
20世紀になり視覚も重視するものに変化していく中で
皆が悩み始めていたのです。
下手をすると送り手に騙されるぞ・・・
その辺りの課題を頭の中で整理することができる
大変に有意義な本でありました。
写真報道の一つ一つのケースは判断が難しいけれど、
常日頃からどんな目を持っているべきか、
騙されることが少なくて済むか。
○
もちろん私のヤワな頭では騙されてばかりです。
「そうだった、忘れてた」と思うことしきりですね。
片側からの情報が圧倒的に多いと、つい引っ張られます。
ですからNHKニュースも見れば、民放も見ます。
新聞も複数をチェック。
生の情報にはたとえ国会中継でもなるべく多く触れますね。
(下らないし、カッタルイし、嘘ばかりで腹たつけれど)
真面目で純粋な若い人が読んでおられましたら申し上げますが
マスメディアなんてウソがいっぱいです。
たとえ嘘じゃなくても色合いが変わって報道されます。
嘘をつこうと思っているかどうかは分かりませんが
結構無責任に思えます。
自分が専門にして詳しい世界をメディアがどう伝えているか
それを見ればピンとくるでしょう。
少なくとも「その報道ウソじゃないけど、正しくない」が
数多く見つかるでしょう。
我々はそういうものを元に判断していると思うと
ゾっとせざるをえませんね。
◎
今日の本題は『DAYS JAPAN』7月号でした。
DAYSというだけで毛嫌いする方もおられるでしょうが
上記のようにメディアは偏ったものであることを免れませんから
我々が主体的に複数の目を持たねばなりません。
ウヨクの話も聞き、社会を中枢で牛耳る立場の意見も伺い、
DAYSも読まねばなりません。
7月のDAYS、巻頭の「写真のリテラシー」は
是非とも読むべき一文です。
一年に何度出会うか、という内容です。
今の報道現場のディープな話が分かりますね。
DAYSに叱られるでしょうが、本屋で立ち読みでもして
偏りがちになる目にカツを入れて下さい。
○
今月は他の文や写真もたいへんに興味深いものです。
また動物写真も秀逸。
遥か昔、1963年刊の岩波新書。
あの頃はまだ新書に(権威)がありましたねえ。
私が叔父にこの本を教えてもらったのが高校生だったと
思いますが、もやもやしたものが晴れた気分でした。
つまり、その当時すでに問題となっていた写真のリテラシー。
もちろん昔から課題があったわけですが、田舎の高校生ですらも
意識せざるをえないほど「写真のウソ」をどう考えるかが
緊急の課題になってきていたわけです。
たとえば、一枚の写真に肯定的な一文を添えるか、
否定的なものを付けるか。
それにより、いずれの主張も裏付ける証拠になりうるのです。
このような写真を「どう読むべきか」
新聞など活字中心の19世紀型媒体から
20世紀になり視覚も重視するものに変化していく中で
皆が悩み始めていたのです。
下手をすると送り手に騙されるぞ・・・
その辺りの課題を頭の中で整理することができる
大変に有意義な本でありました。
写真報道の一つ一つのケースは判断が難しいけれど、
常日頃からどんな目を持っているべきか、
騙されることが少なくて済むか。
○
もちろん私のヤワな頭では騙されてばかりです。
「そうだった、忘れてた」と思うことしきりですね。
片側からの情報が圧倒的に多いと、つい引っ張られます。
ですからNHKニュースも見れば、民放も見ます。
新聞も複数をチェック。
生の情報にはたとえ国会中継でもなるべく多く触れますね。
(下らないし、カッタルイし、嘘ばかりで腹たつけれど)
真面目で純粋な若い人が読んでおられましたら申し上げますが
マスメディアなんてウソがいっぱいです。
たとえ嘘じゃなくても色合いが変わって報道されます。
嘘をつこうと思っているかどうかは分かりませんが
結構無責任に思えます。
自分が専門にして詳しい世界をメディアがどう伝えているか
それを見ればピンとくるでしょう。
少なくとも「その報道ウソじゃないけど、正しくない」が
数多く見つかるでしょう。
我々はそういうものを元に判断していると思うと
ゾっとせざるをえませんね。
◎
今日の本題は『DAYS JAPAN』7月号でした。
DAYSというだけで毛嫌いする方もおられるでしょうが
上記のようにメディアは偏ったものであることを免れませんから
我々が主体的に複数の目を持たねばなりません。
ウヨクの話も聞き、社会を中枢で牛耳る立場の意見も伺い、
DAYSも読まねばなりません。
7月のDAYS、巻頭の「写真のリテラシー」は
是非とも読むべき一文です。
一年に何度出会うか、という内容です。
今の報道現場のディープな話が分かりますね。
DAYSに叱られるでしょうが、本屋で立ち読みでもして
偏りがちになる目にカツを入れて下さい。
○
今月は他の文や写真もたいへんに興味深いものです。
また動物写真も秀逸。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます