蕎麦・圓山

2014-03-27 19:41:14 | 食べる
尾道の、と書けば語弊があります。
今は広域市になって因島も瀬戸田も向島もみんな
尾道になっちゃった。
ヘンですね。

その(尾道の)向島(=むかいしま)

川のような細い尾道水道を渡るのが面倒で、あまり
向島には行きませんね。

清水食堂からやや東よりに福本渡船があります。

片道大人ひとり60円!

昔は小さな船でした。
私が知るS30年代前半は、木造のフェリー
それでもフェリーになってたのは凄いでしょ。

船幅3mくらいだったかなあ。
積載は、車1~2台でしたね。

真ん中に車を乗せるものだから船中の料金徴収係からは
死角ができると、わるがきたちはタダ乗りをしたものです。

そんなもの分かんないわけがないですがね。
時代はノンビリとしていました。


藻がスクリューなどにひっ掛かり操船ができなくなることも
ありましたね。
流れが早いので、すいーと流されていきます。

「お、また流されよらあ」

船底を一部開けるようにしてあってそこから藻などを外します。
綺麗な水が印象的です。

渡船がつくと水路を眺めながら南に進み、
造船工場の正門がありました。

当時、造船はさかんだし、リベットを打ちこむ大きな音が印象的。
山田洋二の映画の舞台にもなりました。

工場を過ぎると今は住宅街になっていました。
昔は見渡す限り塩田。
丁度、流化式の普及するころで大きな設備が立っていました。

我々はその塩田まわりで小動物を取ったりして遊んだものです。


そんな塩田があった記憶は消え去って、いまは静かな住宅街
目的の蕎麦屋さんを見つけるのに手間取りました。

幟がいくつか立ってるので、目立つ、と思っていたのが
間違い。
風の具合なのか広い道から覗きこんでも見えませんでした。

燕が何羽も飛び交い、春の花咲く観光地ではない瀬戸内。

遅れて到着し、すぐあとには12名という予約が入ってるのに
お店の方は愛想よく迎えてくださいましたね。

私、十割蕎麦の大盛
カミサン、蕎麦膳(二八蕎麦)

ひと口目の甘味、咬みごたえ、喉越し、
二口目から蕎麦汁を遣います。

同じ尾道なら「えそら」にはまだ敵わないけれど
きっと圓山の蕎麦というブランドができるでしょう。

特に十割はお勧めですね。
足利の田舎蕎麦を思わせます。


あえて言うなら蕎麦汁が甘い、
これは好みですから、勘弁して下さい。

ツユではなく、塩コースというのがあればねえ。
ご主人に言えばポリシーだと叱られちゃうか?


期待以上の出来栄えに大満足です。


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