塾を見極められるか?

2010-01-22 22:21:59 | 塾あれこれ
テーマが大きいと身に余るからかもしれませんが、
つい全体の話から始め途中でダレてしまう
悪い癖があります。

本来は細かいところが肝心なのですが。


政府の経済政策に対し、具体策が見えないという
批判があります。
その是非はさておき、それと似たことが塾などの
モットーにも言えます。

「人を大切にします」

当たり前だろ、と突っ込みたくなりますが
それはその塾長のお考えですからぐっとガマンして
「で、どういう具体策があるのか?」

ここを抑えなくてはいけません。
場合によってはただのお題目になっているおそれも
ありそうです。

具体策らしきものがあるとしても、有効なことかどうか
検証しなくては、なりません。

毎日、塾の開始時に「ひとつ、ひとの世は・・」などと
唱和していたりしても役には立たないでしょうから。

学校の校長訓話、なども同様と言えば叱られますか?
ご本人は「確かに効果は上がっている」と数字を言われる
場合もあるでしょう。

でも因果関係が証明できるのかどうか。

教育とはやっかいなもので、目先その時に効果がある
だけでは全く不十分な証明にしかならないのです。

人間の人生が掛っているのですからちょこっと調査して
「このンヶ月で確かに伸びています」はどうでしょう。


分りやすくするために話を小さくしましょう。

計算能力をあげる、という看板が上がっているとします。

「本当ですか?」

「はい、私どもは○○方式を採用し、これは△大学の調査研究で
 効果がこのようにあるという報告がなされている・・」

なるほど客観的な効果が見込めるでしょう。

ただ、それが7割の生徒の力を上げたとして、
残りの3割の人はどうなのでしょう。

別途、補習して終了でしょうかね。

こういう発想を否定しないと現代の教育は
閉塞状況から抜けられないと思うのです。

薬を飲むのではありませんから、何割か利いてよし
とはできません。
教育は全員に効果があることを考えねばなりません。

それを無視すれば、出来ない子が増えるのです。

進学塾ができる子ばかりを相手にする、のと何ら
違いがないことになりませんか?


具体策は効果の証明が難しい、という話をしようとして
またもやズレてしまいます。

スミマセン、また続けますね。