臭う

2010-01-17 12:07:14 | 塾あれこれ
個人にしろ家にしろ、その臭いについて
善し悪しで話をするのはどんなもんでしょう。

確かに良くないニオイもあります。
化粧などの濃すぎる香りとか、
二日酔いのようなフユカイなものとか
さらには命に関わるにおいもあります。

とはいえ本来は、余り神経質になるべきものでは
ないでしょう。
文化の違いが大きく左右するからです。

私の祖父母の時代ならば、チーズを臭くて食べられない
という日本人はたくさんいました。

バタくさい、なんて言葉もあったほどです。

そのころ日本を訪れた外国の方は、味噌のにおいが
苦手だったと聞きます。

臭いと思うと咽喉を通りませんからねえ、大変。

今はバター・チーズの匂いでないと美味しく思わない
という日本人が多いかもしれません。
味噌がない家庭も増えているそうですし、
変わった。。。

ニオイそのものに善し悪しがあるというよりも
人間のほうが、文化が、変わるのです。


日本では他人と同じであることが大切な文化が
根強いといわれています。

子供達を見ていれば彼らが後天的に獲得してゆく
「排除」の文化が良く分りますね。

でも日本でも、バタ臭いといって洋菓子を食べられない
人の横で「美味い」といっていた人もいる時代が
ありました。

最近、皆と一緒、という要請がきつくなっていることも
事実のようです。

嫌われても(人と違う)ことを貫かないのですね。
勇気がないといいますか、妙にカシコイ。

オンリーワンとか言いつつ、実際は(ふわ雷同)です。

最近、フユカイなのは「加齢臭」という決め付け。

昔はお年寄りの匂いを排除する文化はありませんでした。

オジイサンのタバコ
オバアサンの整髪料

「何が加齢臭だ」
売らんかなの宣伝に乗った軽い文化、
と思うのですが、アラカンが言うと迫力が出ません。

若ければよい、というお子様文化による
トシヨリ差別なんだけれどもねえ。

従って加齢臭を別の香りで誤魔化す、わけにはいきません。
同様に玄関に香りの何とかをおいて紛らわせるのも
好みません。
好きな香りも無いしね。


とはいえ仕事では一斉授業のように相手との距離がある
場合はまだしも、小さな部屋で、戸別ですから
ニオイを気にしないわけにはいきません。

おかしな文化、といっても相手が「クサイ、気になる」
のであればやむを得ません。
ただ商売のためというだけでなくエチケットとしても
相手のフユカイなことに無神経ではいけませんから。

私個人は、もう十数年の間、男性化粧品は一切を
使用していません。
シャンプーは石鹸。

生徒が来る前には基本的にシャワー
(出来ないときもあるけれど)
授業直前に歯磨き、授業中でも場合によりウガイ

ニオイのきつい食事もしません。
本当はニンニクの利いたギョウザ、食べたいけれど。