とか言いつつ実は余りよく知らないのですが。
◎
あのノベンバーステップスで世界的に評価を受けた武満
徹が元々は邦楽が大嫌いだった、そうです。
子供の頃=戦前の教育と結びついたものとして邦楽を
忌避していたので後年仕事をして行く中で邦楽を掴ん
だとか。
体力のない彼には戦前の教育は辛かったのでしょう。
私も体力がなかったので、もう十数年早く生まれてい
たらと思うとぞっとしますね。
もっとも戦前ならペニシリンもなかったから学齢まで
生きていなかったか。
(母によるとペニシリンで生き延びた私だとか。)
武満は戦争が終わって人生を切り開き始めるのですが
敗戦時の価値観の大逆転も彼の人間形成に大きな影響
を与えている・・・らしい。
人が依って立つことすら崩壊することがある、という
認識が重要なのです。
◎
時代が少し下がって我々団塊世代はどうか?
武満の世代が、自分たちの依拠している「正しさ」は
もしかすると間違っているかもしれないという気持を
持ち易いのに比べ、妙に自信過剰ではないか?
謙虚でない、反省がない。
学生運動だってそうだったようですね。
皆さん何だか自信があった。
ところがその時代が過ぎると、あれだけ攻撃していた
側に入り立派な企業戦士になるのです。
はては自民党系政治家になったのまでいますね。
国会議員にも。
まあ、大雑把な話でして、世代論というのはアブナイ
ものと思ってください。
戦前の政治家がそのまま戦後も活躍している国柄です
から団塊だけが悪いわけじゃあないのですけれど。
それにしても「内心忸怩たる」様子がないのですね。
僕達だって大変なんだ、ってエバッてる。
このイタミは誰にも分らない、ですと。
家庭内でも孤立するわナ。
その辺りが、価値観の大変化や生きる死ぬの大変な
時代を経験していない分、表層的なんですよね。
(大変化はあったが急激ではなかった)
団塊以後の日本人にも脆弱さは受け継がれています。
自分は無謬である、と思いこむ危なっかしさが社会
や教育に向くとどうなるか。
どんな子育てをしてきたか。
○
いささか反語的ですが
「自分には間違っている所があるかもしれない」
という認識が、自信を持った指導に繋がるのです。
この人間認識が、明晰であるための必須条件。
自らの立つ場所、スタートを正確に意識できること
になります。
人間というのは弱いものと考えます。
場合により、情けない存在にもなり、有形無形に
害を及ぼすおそれがあります。
その人間が教育をするのです。
なんと恐ろしいことでしょう。
3.21
◎
あのノベンバーステップスで世界的に評価を受けた武満
徹が元々は邦楽が大嫌いだった、そうです。
子供の頃=戦前の教育と結びついたものとして邦楽を
忌避していたので後年仕事をして行く中で邦楽を掴ん
だとか。
体力のない彼には戦前の教育は辛かったのでしょう。
私も体力がなかったので、もう十数年早く生まれてい
たらと思うとぞっとしますね。
もっとも戦前ならペニシリンもなかったから学齢まで
生きていなかったか。
(母によるとペニシリンで生き延びた私だとか。)
武満は戦争が終わって人生を切り開き始めるのですが
敗戦時の価値観の大逆転も彼の人間形成に大きな影響
を与えている・・・らしい。
人が依って立つことすら崩壊することがある、という
認識が重要なのです。
◎
時代が少し下がって我々団塊世代はどうか?
武満の世代が、自分たちの依拠している「正しさ」は
もしかすると間違っているかもしれないという気持を
持ち易いのに比べ、妙に自信過剰ではないか?
謙虚でない、反省がない。
学生運動だってそうだったようですね。
皆さん何だか自信があった。
ところがその時代が過ぎると、あれだけ攻撃していた
側に入り立派な企業戦士になるのです。
はては自民党系政治家になったのまでいますね。
国会議員にも。
まあ、大雑把な話でして、世代論というのはアブナイ
ものと思ってください。
戦前の政治家がそのまま戦後も活躍している国柄です
から団塊だけが悪いわけじゃあないのですけれど。
それにしても「内心忸怩たる」様子がないのですね。
僕達だって大変なんだ、ってエバッてる。
このイタミは誰にも分らない、ですと。
家庭内でも孤立するわナ。
その辺りが、価値観の大変化や生きる死ぬの大変な
時代を経験していない分、表層的なんですよね。
(大変化はあったが急激ではなかった)
団塊以後の日本人にも脆弱さは受け継がれています。
自分は無謬である、と思いこむ危なっかしさが社会
や教育に向くとどうなるか。
どんな子育てをしてきたか。
○
いささか反語的ですが
「自分には間違っている所があるかもしれない」
という認識が、自信を持った指導に繋がるのです。
この人間認識が、明晰であるための必須条件。
自らの立つ場所、スタートを正確に意識できること
になります。
人間というのは弱いものと考えます。
場合により、情けない存在にもなり、有形無形に
害を及ぼすおそれがあります。
その人間が教育をするのです。
なんと恐ろしいことでしょう。
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