失格勤め人

2007-03-10 16:03:32 | 塾あれこれ
不良品のサラリーマンでした。
勤めて5、6年めからは有給休暇以外に数十日休んでい
ましたから、辞表を出したときはホっとされたに違い
ないと思います。
「よくクビにならないねえ」と言われてましたから。
社内では「辞めるな」という声は一切上がらず
顧客(全農)から上層部に話があったそうです。
「井上を辞めさせるのか?」

有難いような、淋しいような話です。

一昨日ブログを書いていて誰を相手に仕事をするか
昔を思い出しました。

若い頃の認識は、経理の人はそれに向いている性格で
営業にも向き不向きがあり、技術者はそれらしく・・
ということでした。

その反対に何を相手に仕事をするかで人間のタイプが
出来あがってくる面もあるようです。

勤めていた会社は4部門体制で、扱う品と販売法によ
り、ABCDというふうに分れていました。
ABは比較的内容が似ていて主に顧客が
違っていたのです。
一軒一軒の農家に買っていただくか
農協単位でプラントを購入していただくか。

このAとBで営業の方の性格がはっきりと違って
いました。
これも、もしかすると営業上の人付き合いからできて
きたものかもしれませんね。


塾の仕事は商品を売って終わりではなく
生徒の将来に拘わることでもあります。

そうすると目の前の相手が塾にとってはどのような
存在か、が問われるのです。
相手によって仕事のありようが違うのです。
ひいては自分の人間形成に跳ね返ってくる。
人間とむきあうか、金儲けの対象か。

どんなにやりにくい子でも、反対にやり易い子でも
同じひとりの人間ですから。

私もエエカッコばかり言ってはいけませんね。
塾を辞めていただいたこともあります。
今の塾になっても初めはありました。

成績は良い子。
ただ約束を守れない。

どうしてもお付き合い出来ませんでした。
どこの塾へ行っても勉強はできる子でしたから
丁重にお願いしました。(つもり)
営業的にはきついことでしたが。


塾のありかたを充分に知っていただくべきですし
知って通うべきですね。
いったん契約したらトコトン付き合うべきです。

ただ授業をなりたたせないなど、相手に非がある時は
別の話です。
場合によってはご遠慮願うこともあるでしょう。

最もよくないことは経営的な理由からの排除。
「率」を謳う塾の場合怪しいことがあります。
情けない話ですけれども。