たんぽぽの天衣無縫に言ふこと無し ひよどり 一平
(たんぽぽのてんいむほうにいうことなし)
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斯くも天真爛漫な為されように、言うべき言葉はござりませぬ。
どうぞ存分になさりませ。
たんぽぽの天衣無縫に言ふこと無し ひよどり 一平
(たんぽぽのてんいむほうにいうことなし)
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斯くも天真爛漫な為されように、言うべき言葉はござりませぬ。
どうぞ存分になさりませ。
菜の花やV字の指で笑ふ奴 ひよどり 一平
(なのはなやぶいじのゆびでわらうやつ)
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広い菜の花畑は、一定期間が過ぎると、花摘みを認めている場合がある。
明日あたりもう一度来てみようと思っていたら、ばらばらと花摘む人が入っていて、落胆したことが幾度かあった。
写真の菜の花畑はそのようなものではなく、規模の小さな畑であった。
人を狂わす花がある。広い菜の花畑もそんな花の一つだ。
黄一色の波に囲まれ、あの香りに噎せれば、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。
同じような気分になりそうなのは、人が引き上げた後の夜桜だ。誰かが出てきてもおかしくない。
残念ながら、私は一度もそんな目に遭ったことがない。
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新型コロナウイルスが猛烈拡大の様相を示している。
各国ではそれぞれの状況に応じて、往来制限やら自宅待機が行われているらしい。
また、幾つかの国のオリンピック委員会では、延期論が高まっているようだ。
日本国内でも延期論が出てはいるが、IOCはじっと沈黙を保ち、日本国内では形を変えながらも聖火が運ばれている。
早く延期を決めるべきではなかろうか。
春愁ひ神籤を枝に結びけり ひよどり 一平
(はるおもいえだにみくじをむすびけり)
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新型コレラウイルスはまだ安心できる見通しとはなっていないらしい。
死者は世界で1万人を超えたとか。
我が国の状況は、専門家会議が、「1~2週間が瀬戸際」との見解を表明した。その場合、具体的にはどのような息苦しさがを求められるのだろうか。
北海道知事と大阪府知事の考えは分かったが、ほかの県の考えが見えない。
花なづな少年の日のあれやこれ ひよどり 一平
(はななずなしょうねんのひのあれやこれ)
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少年と呼ばれたのは遥かな昔。
色々なことがあった。
小学校に入学する前、隣のみっこちゃんが引っ越して行った。淋しかったなぁ。
しかし一番は、やはり戦争のことか。
真夜中にアメリカ海軍の艦砲射撃に遭い、土砂降りの中、山のトンネルへ逃げた。
その幾日か後の深夜、今度は爆撃機の空襲に遭って、沢山の家が焼けてしまった。
戦争に敗けたのは、その年の夏休みだった。
壊れかけたラジオから流れた天皇陛下の玉音放送。「堪え難きを耐え、忍び難きを忍び・・・」は、その時に聞いた言葉だ。
二学期からは、教科書の所々を墨で塗りつぶして使った。変な気分だった。
戦争の思い出はいろいろあるが、少年にとって、さほど恐怖はなかった。
むしろ新型コロナウイルスのほうが恐ろしい。
はらからと語るこもごも花馬酔木 ひよどり 一平
(はらからとかたるこもごもはなあせび)
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久々に弟妹と会った。
常々は電話で話しているので、積もる話というほどのものはない。
先に逝った弟のこと、お互いの健康のことなどなど・・・・。
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新型コロナウイルスで騒いでいる間に、東京の桜の開花宣言があった。
靖国神社の例の桜が、5、6輪咲いたらしい。
しかし、花見は禁止されている。すーっと通って観る程度の花見しかできない。
それでいいと私は思うが、果たして行けるかどうかが問題だ。
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東京オリンピックをどうするのか、議論はまだまだ煮詰まっていない。
政治的配慮とか経済側面だとかアスリートファーストとかに左右されず、大多数国民の健康を考えて判断してほしい。
私は一年延期が望ましいと思うのだが・・・。