コスモスや肌の匂ひのふと消ゆる ひよどり 一平
(こすもすやはだのにおいのふときゆる)
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別れは突然やってくる。
思ってもみない形でやってくる。
ほんの二、三秒、そしてほんの二言、三言のことだ。
まさに不条理なのだ。
コスモスや肌の匂ひのふと消ゆる ひよどり 一平
(こすもすやはだのにおいのふときゆる)
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別れは突然やってくる。
思ってもみない形でやってくる。
ほんの二、三秒、そしてほんの二言、三言のことだ。
まさに不条理なのだ。
腕立て伏せやっと一回草の花 ひよどり 一平
(うでたてふせやっといっかいくさのはな)
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正直に言えば、腕立て伏せ一回もできませんでした。
恐ろしいほどの老化です。
愕然としました。
今日は仲間の告別式。
身に入むや日暮れの道に女遠し ひよどり 一平
(みにしむやひぐれのみちにおんなとおし)
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秋が深まってくると、日暮れが早い。
すぐに追いつくはずだった女の姿に、なかなか追い付けない。
追い付けないまま日が暮れてしまうのだろうか。
この胸の深きに痛み曼珠沙華 ひよどり 一平
(このむねのふかきにいたみまんじゅしゃげ)
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曼珠沙華が意味もなくこの色で咲いているはずがない。
この花にはこの色で咲く理由があるはずなのだ。
曼珠沙華を見るたびに、私はそんなことを考える。
ほかに黄色や白の曼珠沙華を見るが、論外のような気がしている。
それにしても、この胸の軽い痛みは何?
芋の露割れて微塵のひかりかな ひよどり 一平
(いものつゆわれてみじんのひかりかな)
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この頃、なんとなく元気が出ない。気合が入らない。投げやりになっている。
これといった原因が思い当たらない。ただ、なんとなくなのだ。
暑さのため、極端に運動不足。それも原因の一つかもしれない。