昭和20年8月15日の玉音放送の時は、男も女も泣いた。
男のほうが、激しく泣いたように記憶している。
女も泣いたが、控え目だった。
子供だった私たちも泣いた。大人につられて泣いたのだ。子供たちは、深刻に考えていたわけではなかった。
一般的に、男は泣かないものとされている。泣けば、「女々しい」などと言われた。
やはり涙は女の特権だ。美徳とすら思えることもある。つまり、男の心をくすぐるのだなァ。
もちろん、泣き方にも形があるのかもしれぬ。
ちなみに私は、残念なことだが、女の涙によってくすぐられたことはない。
底紅や泣かぬ女の泣きぼくろ ひよどり
「泣きぼくろ」
なんとも言えませんね。
泣かないときは、とても複雑な気分です。
今回も唸っています。
泣きぼくろ・・・・同じ女性が見ても、愛おしくなるようですよ。