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2016(平成28年)第52回 秋の京都非公開文化財特別公開の分析
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/13/45b4ac4c07e3e8138d0d3c608ac9ac96.jpg)
図は、過去1年間の秋と春の非公開文化財特別公開と、京の冬と夏の旅、そして今秋の西国33か所霊場草創1300年記念事業の公開の一覧
浄土宗特別大公開も終わり、次は秋の非公開文化財特別公開です。
今年は基本的に10/28(金)~11/7(月)の9:00~16:00までです。
いつものように公開のレアさで分類して参ります。
最初は紫色で通常拝観しているところです。
松花堂庭園・美術館は、通常公開しています。
しかしもしかしたら、通常は外観しかみられないお茶室の梅隠、竹隠、松隠などの中も見学できる付加価値があるかもしれません。
2つ目は紺色で年に2回以上特別拝観をしているところ
正法寺は八幡にある寺院で、春に週末3回、秋に週末3回公開しておられます。すごく見応えがありますが、この機会でないと拝観出来ないわけではありません。
下鴨神社は季節ごとに特別公開をしています。
上賀茂神社も同様に、季節ごとに特別公開をしています。
下鴨神社と上賀茂神社は10/17から特別公開が始まっています。
知恩院 三門は最近は修復もあり頻度が下がりましたが、少なくとも春と秋には特別公開をしていることが多いです。
東寺 講堂 五重塔も季節ごとに特別公開をしておられます。今年も講堂の内陣外周を1周できるようです。
3つ目は緑色で年に2回は特別公開があるところです。
石清水八幡宮の本殿公開は、国宝に指定されてからは春と秋には見かけます。
法然院は例年、4/1~4/7、11/1~11/7に本坊内部を公開しておられます。
妙法院は、例年秋の非公開文化財と五月会で本坊が公開されます。五月会では奥書院も公開されるので、五月会の方がおすすめです。
4つ目は黄緑色で年に1回特別公開があるところです。
冷泉家も例年秋の京都御所の一般公開に合わせて公開をしておられます。今年は11/3~11/6です。
神應寺も松花堂庭園、正法寺や石清水八幡宮と同じく八幡にある寺院です。毎年紅葉まつりには本堂や書院が公開されます。
妙蓮寺は通常拝観をしていますが、長谷川等伯の襖絵(重文)などは通常なら予約が必要ですので今回なら予約不要です。
清浄華院は是心堂や方丈は秋の非公開文化財で公開されています。また茶室の清華亭での呈茶もあります。
宝蔵寺は少なくとも2月の伊藤若冲生誕会で公開があります。
東寺 灌頂院は少なくとも後七日御修法の最終日には内部にお参り出来ますが、最近特別公開が多いですね。
5つ目は茶色で通常拝観もしているが、久しぶりにレアなところが公開されるところです。
廬山寺の本堂や前庭は通常から公開していますが、元三大師堂の公開は昨年の春以来です。
平等寺の薬師如来像の公開は1年前にはありましたが、その前は2012年でしたので敢えてワンランク上に分類しました。
6つ目は橙色で、通常拝観は可能であるが特別公開は珍しいところです。
誓願寺の本堂は通常でもお参り出来ますが、本気の!?寺宝の公開はなかなかないです。
安養寺も阿弥陀如来の功徳日には倒蓮華も見られるそうですが、特別公開はなかなかないです。
京都ハリストス正教会は日曜日に礼拝をされていますが、特別公開はないです。
瑞泉寺も通常拝観は可能ですが、特別公開はないです。
以上、今回はこれはレアだという黄色がない感じですが、時期を同じくして西国33か所霊場草創1300年記念事業での特別公開があります。
今熊野観音寺は10/29~11/13まで、本尊 十一面観世音菩薩像の御開帳があります。毎年9月の四国八十八ヶ所お砂踏法要でも御開帳されますが、その際よりももっと近くでお参り出来る可能性もあります。
六波羅蜜寺は11/5~11/13まで本尊 十一面観音菩薩像(国宝)の御開帳があります。本来は12年ごとの辰年に御開帳ですが、最近よく開いているのは気にしないでおきましょう(笑)。
清水寺は11/1~11/5まで三重塔が開扉されます。
革堂こと行願寺は、10/30~11/13まで本堂内陣の花鳥彫刻がなされた格天井がライトアップされます。以前は1/17と1/18の本尊 千手観世音菩薩の開帳の際には内陣に入れたそうですが、最近は外からになったので内陣に入れるチャンスです。
六角堂こと頂法寺は11/5~11/14(11/11のAMと11/12の終日は休止)まで、本尊の如意輪観音像が御開帳されます。これは非常にレアです。
これらも同時行かれるといいでしょう。
今回はまず洛中エリアの、安養寺、誓願寺、宝蔵寺、瑞泉寺、革堂、京都ハリストス正協会、六角堂。
次に八幡エリアの石清水八幡宮、神應寺、正法寺、松花堂庭園・美術館があげられるでしょう。
洛中エリアの公開日をたぐると、全部が1日で見られるのは11/5~11/13です。
しかし六角堂は11/12は休止です。
さらに清水寺もとなると・・・11/5だけです!
そして八幡エリアですが、他にも泰勝寺があります。
こちらは月に1日公開日が日曜日にあります。10月は16日の日曜日でした(八幡市観光協会のHPに告知されます)。
八幡観光協会が11月の公開日を11/6にしてくれるといいのですが、そこまで気を使ってくれるかですね(笑)。
いよいよ拝観の秋?!
どこに行こうかプランを練るのも楽しいですね。
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コメント ( 9 ) | Trackback ( )
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さて、本記で触れてらっしゃる松花堂庭園の茶室ですが、3つとも内部を公開されるようです。松花堂庭園・美術館の公式ブログが先月25日に告知されています。
どれくらいレアなのか私には分からないのですが、これを機会に訪問しようかと計画中です。
下鴨神社の公開に、旧浅田家住宅「秀穂舎」の見学も
含まれていました。
先に下鴨神社へ行かれた方は、半券を無くさないように
浅田家へもお寄り下さい。
下鴨神社・神服殿の内部写真撮影がOKでした。
今回の公開、JCBがスポンサーになっているようで
会員用の無料周遊バスがありました。
10/28.29.30.11/3.5.6に運行。
JCBカードを提示すれば乗れるそうです。
http://campaign.jcb.jp/ticket/special/kyoto2016/
速報です。
革堂:8:00~開いています。内陣奥まで入れ、本尊のご開帳もあります。おすすめ。
清水寺:三重塔の扉が1つ開いて、それを下から拝見するのみ。暗くて中も見にくい。過度な期待は禁物。このためだけにアノ混雑する清水寺に行くべきか・・・。しかし三重塔の扉は9:00前から開いていたため、もしかしたら開門の6:00から開いているのかも。
瑞泉寺:本堂+書院で持宝。書院の庭園は撮影可。
誓願寺:裏門から入る。書院で重文の縁起の公開。
安養寺:以前の寺宝公開と同じ感じ。
ハリストス教会:教会内部。平日でもチョー人多い。
今熊野観音寺:お砂踏みの時は外陣からの本尊開帳ですが、今回は内陣まで入れます。
木津 西念寺:西念寺の石柱から奥の坂は車で入らない方がいい。道がチョー狭い。石柱手前の広くなったところに停めておくのがいいです。本堂と通常は開いていない薬師堂が開扉。
松花堂庭園:松隠、竹隠、梅隠のお茶室の窓や扉が開いています。中には入れません。いつもは撮影禁止の松花堂茶席や泉坊書院が、今回は撮影可(普通は逆(笑))。
六波羅蜜寺
開扉された御本尊のお厨子に薄絹を掛けて、背後からライトアップして、その影をお参りする形式。
内陣には1時間に1回毎時30分にお加持の後に入れますが、1m程度入ったところでお焼香するだけ。
特に拝観料も不要ですが、どうなんでしょう(笑)。
六角堂
御本尊がお前立の背後にあるので、内陣に入ってお前立の脇からお参りします。
よって本堂の外からはほぼ見えないのではないでしょうか。
さらに本尊は5.5cmなので、内陣からでも単眼鏡があった方がいいでしょう。
こちらはおすすめです。
当初は清水寺も予定にいれていましたが、こちらの速報で「行く価値なし」と判断しました。
それに比べて今熊野観音寺・革堂・六角堂ではそれぞれのご本尊さまを内陣で拝観できました。
この違いはなんなんでしょうね。
「33ヵ所のイベントだからなんかしなきゃいかんけど、有料にすると人手がいるからこのくらいかな?」
っていう、黙っていても人が来る有名寺院が渋々やってる感・・とは言い過ぎでしょうか。
清浄華院の呈茶は4日はお休みでした。残念!
こんにちは。観光相談のページからこちらに移してコメントしたいと思います。5日~6日、無事一泊上洛を果たし愉しんできましたのでルートと感想を報告します。
初日、京都駅から地下鉄で北大路まで行き、徒歩にて大徳寺。まず瑞峯院を拝観し、その後で聚光院の予約拝観。40分の拝観の後、11時に興臨院に回りました。ここで大徳寺を終了、市バスで北大路BTに戻り、アドバイス通り地下鉄・京阪電車を乗り継ぎ、清水五条着。徒歩で六波羅蜜寺、その後清水寺まで。そして再び清水五条駅に戻り、京阪電車で八幡市駅へ。正法寺を目指すもバスの時間と合わず、歩いても20分と計算し徒歩で正法寺へ。その後間に合えば神應寺(既訪)と考えるも、拝観終了時間が迫っていたため拝観を諦めました。アドバイス通り、レンタサイクルを利用していたら行けたかもしれませんね。その後急ぎ京都市内へ引き返し六角堂へ。通常拝観時間前には着いたものの、内陣拝観終了は16時であったことが分かり、翌日リベンジとしました。
二日目。朝8時過ぎに革堂、9時の拝観開始時間前には瑞泉寺に到着、ここから誓願寺、宝蔵寺、安養寺と拝観し、六角堂へリベンジ。その後、地下鉄で東山に移動、聖護院の特別拝観へ。拝観後、神宮丸太町駅まで行き、京阪電車で東福寺駅まで移動し、まず東福寺へ。臥雲橋から通天橋紅葉をチラと眺め、「例の近道」を通り泉涌寺を経由し、今熊野観音寺の特別拝観へ。その後、三十三間堂を経由し京都駅まで戻り、2日間の上洛を終えました。
おおまかなルートはこんな感じですが、この他にもルートに近い洛陽三十三観音霊場や、未訪寺社をいくつか拝観していますので、結構タイトなルート設定でした。
さて感想ですが、上のアノマロカリス様のコメント通り、西国三十三ヶ所関連の革堂、六角堂、今熊野観音寺はとてもよかったです。内陣に上がれる機会はそうないと思いますので印象深い拝観となりました。ただ六波羅蜜寺は、amadeus様のおっしゃる通り、もう少しなんとかならなかったでしょうか(笑)。六角堂のご本尊様はホントに小さかったですね。今回は1泊上洛だったため荷物軽量化から拝観用の双眼鏡を持参しなかったことが裏目となりました。須弥壇のお写真がなければ、ご本尊様が如意輪観音様であることも判別出来ない大きさでした。初拝観の正法寺は見応えがありましたね。八幡市にこれほどのお寺があるとは思いませんでした。行ってよかったです。瑞泉寺では秀次事件の絵巻展示に惹きこまれてしまいました。辞世の句などからも戦国時代の悲劇が実感として伝えてくるものを感じました。宝蔵寺は若冲効果でしょうか、結構混んでましたね。
反対に清水寺。もうすっかり観光地でちょっと引きました。amadeus様のオススメ度も低かったわけですが、今回は洛陽三十三観音巡礼があったのでこの機会に行ったものの、本来行くなら早朝がいいんでしょうね。今回は拝観効率の関係から昼の時間でしたが。
色々アドバイスをいただけたおかげで、充実した二日間でした。amadeus様はじめ、このブログからの情報にとても感謝です。ご苦労も多いと思いますが、これからもずっと続けていって欲しいと思います。ありがとうございました。
おっしゃるように、今熊野観音寺、革堂、六角堂はよかったですね。
片や清水寺、六波羅蜜寺は・・・。
でもこの2群には明確な差がありますね。
今回の公開が有料か、無料か。
商売!?道徳を遵守されているということでしょう(笑)。
八幡の正法寺って歩くと結構遠いでしょう。
松花堂まで視野に入れていれば、徒歩という選択肢は最初からなかったんでしょうね。
大体予定通りまわられたようですね。
またご相談ください。
駅での正法寺までの距離表示は1.6kmとなっていました。普段、バス・電車・徒歩での拝観が基本スタイルになっているので、この程度の距離だとついつい考える前に歩き出してしまいます(笑)。八幡市はともかく、京都って歩き回るのに適した街だな、といつもそう感じながら街歩きを楽しんでいますからね。
今回、八幡エリアは正法寺が拝観出来ればそれでいいかなと、少し緩く考えていたので、慣れない自転車は利用しませんでしたが、状況によってはうまく利用すると拝観の幅が広がりそうではありますね。
それに松花堂庭園の受付終了時間、16:00ではなく、ここだけ16:30だったんですね。これ全く覚えていなかったんですが、覚えておれば自転車選択、あったかもしれません(笑)。
ま、ほぼ予定通りでしたので満足しています。