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今原町屋

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写真は、1階の座敷。

今原町屋は組みひも職人であった今原喜久一によって昭和4年に建てられた表屋造りの京町屋です。
今は飲食店として利用しておられます。

正面左手の玄関を入ると、右手は見世の間ですが中は見えません。
通り庭を抜けると玄関庭になり右手に玄関間があるので、ここが玄関棟でしょう。
ここから左、奥側が母屋です。
今は雨で濡れるの、玄関庭の上に屋根が増設されています。

母屋側の通り庭は今は閉めて段差を解消し、キッチンとして使われています。

玄関間は4畳半で、右手奥に古い金庫があります。
ダイヤルはイロハで合わせます。
左手に進むと奥座敷です。
次の間は板の間、本間はカーペットが敷かれています。
本間の方には床の間や仏壇があり、奥には飛び石がきれいに配された奥庭があります。
奥庭の向こうには離れがありますが、当日は非公開でした。

次の間に2階への階段があります。
2階に上がると左手は見世の間の上になります。
手前は6畳間、奥(通り庭の上)は洋間になっています。
町家の2階に洋間があるのは非常に珍しいです。
観音開きの扉や背板は楢の木で、床は寄せ木造り。
漆喰の天井に窓のガラスはダイヤモンドカットです。

階段を上がった玄関棟の上は板の間で、右手の母屋の2階は広間になっています。
こちらにも付書院、床の間や違い棚がありました。
          
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2024 7/7の拝観報告4 最終(松竹座 七月歌舞伎)

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写真は、一等席 9列10番から見た舞台。

地下鉄なんば駅で下車して、15:30頃にやって来たのが大阪松竹座。
七月歌舞伎の夜の部です。

今回は中村時蔵さんが「萬壽」を、梅枝さんが「時蔵」を襲名される記念の公演でもあります。

まずは16:00から義経千本桜の三段目のうち、まずは木の実と小金吾討死。
いがみの権太が出てくる義経千本桜の三段目は度々上演されており、僕もこれで3回目。
この演目はもうディテールも入っていますw
主馬小金吾が中村歌昇さんで、お守りする六代君は歌昇さんの長男の中村種太郎くん。
さらに茶店で遊んでいる権太伜善太郎は次男の中村秀乃介くん。
もちろんいがみの権太は片岡仁左衛門さん。
出てこられるだけで、舞台が締まりますね。
あんなカッコイイ80歳、見たことないです。
主馬小金吾が討ち死にして、その首を持って帰るのが鮓屋弥左衛門の中村歌六さん。
歌六→歌昇→種太郎、秀乃介で、播磨屋3代勢ぞろいでした。

さらにすし屋ですが、長いのでここまで16:50で10分休憩。

17:00からは義経千本桜 すし屋です。
ここで弥助(こと三位中将維盛)の中村萬壽さん登場。
使用人の低姿勢ぶりから、維盛となった時の威厳の空気感がさすがです。
終盤出てくる梶原景時 の坂東彌十郎さん(鎌倉殿の13人での北条時政役)。
背が高いので、悪役映えしますねw
18:30に終了。
ここから30分の幕間なので、食事タイム。

     
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写真は、叙々苑の上カルビ弁当(4,600円)と叙々苑サラダ(650円)。

梅田のルクアの10階にある叙々苑に事前にお弁当を発注し、15時にpick upしました。
叙々苑には何度か行ったことがありますが、お弁当を戴いたことがなかったので今回はコレに。
お肉がメッチャやわらかくて、もちろん美味しい!
手拭き、爪楊枝は当たり前で、紙エプロンや消臭タブレットまで付いているのはさすがです。

19:00からは舞踊の演目の汐汲。
蜑女苅藻の中村扇雀さんの舞が優美でしたね。
今まで見た扇雀さんは立役か「おばちゃん」役で、あまりマジの舞踊は観たことがありませんでしたが、体幹のブレない、手先まできれいな踊りでした。
また相手役の此兵衛は萬壽さんの次男の中村萬太郎さん。
次の八重桐廓噺にも出てこられます。
19:25に終了。

ここから20分の休憩。
ってことで、僕はおやつタイムw

     
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写真は、新宿高野のpetifハピネス~2色メロン~ 972円。

こちらにしました。
京都にはないお店。
他のお店で桃のパフェのようなのもありましたが、背が高くて戴くまで現状保存しておく自信がなく断念w
でもこちらも果物たっぷりで、スポンジもメロン味。
クリームも濃厚で甘すぎず、非常に美味しかったです。

そして19:45から八重桐廓噺 嫗山姥。
こちらも1度見たことがあるので、あらすじはOK。
大体のあらすじが分かっていれば、初見でも十分楽しめます。
ただ複数回観てディテールまで分かってみるとさらに面白いのも間違いないです。
主役の荻野屋八重桐は中村時蔵さん、萬壽さんの長男。
ちょっと出てくる煙草屋源七(坂田蔵人時行)は尾上菊之助さん。
これから菊五郎2人体制(お父さんと)ですねw
 
腰元のお歌が先にも出られていた中村萬太郎さん(萬壽さん次男)。
なので今回は萬屋勢ぞろいですw
今回気づいたのは源七の妹役 白菊の片岡孝太郎さん。
基本女形なので、殺陣を見たことがありませんでした。
今回は女性ながら殺陣の場面があったのですが、所作がきれいでした。
動きのキレもいいですね。

最後の方で沢瀉姫の中村壱太郎さんを悪役の太田十郎の中村鴈治郎さんが引きずって来た時は、「実の親が息子を引きずって来た」のが面白かったですw

20:35に終了。
毎回ですが、歌舞伎は観終わってみてよかったな~~~って思います。
次は12月顔見世・・・の前に、もう1回ありそうですw

大阪からなので、帰宅したら22時でした。

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和楽

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写真は、外観。

和楽は築250年の武家屋敷を利用した海外の方向けの侍体験の施設です。

アクセス
市バスのみぶ操車場で下車します。
バス停前に団地がありますが、それとは後院通を挟んで反対側に渡ります。
信号のある超細い道(車1台がギリギリ)があるので、この蛸薬師通を進みます。
進むほどにこの道は広くなります。
交差点から約120mの左手に和楽の表門があります。

江戸時代、二条城近くの奉行所に監獄があり、その監獄の番役人の邸宅だったそうです。

2024年1月のOtonamiでの「京都 和樂 築250年の武家屋敷で書家・清高院月蓮氏に学ぶ書道と水墨画 −道着に身を包んで−」にて、こちらで書道と水墨画の体験をしました。

表門を入ると右手に蔵、正面に主屋、左手は元は馬小屋でしたが、今は剣の体験をする広場になっています。
主屋に入ります。
こちらの邸宅の特徴は中央にまっすぐ通り庭があり、その右側が公邸、左側が私邸になっているところです。

まずは左手の私邸から。
3畳の玄関間に上がり、右手に進みます。
4畳の控えの間には陣屋にあるような提灯の入った箱が並んでいました。
4畳間の奥に6畳の二の間と8畳の一の間が並んでいます。
一の間の床の間は長押には手斧で飾り彫りされています。
一の間の奥には苔がきれいで、お社のあるお庭があります。
私邸の二の間で書道と水墨画の体験をしました。

体験後に公邸側も見せて頂けました。
主屋に入って右手の3畳の玄関間に上がります。
玄関間には正面と左手に襖があり、まずは正面に入ります。
正面には8畳の三の間、その左手に8畳の二の間、さらにダリ手に8畳の一の間が並んでいます。
玄関間の左手に進むと二の間、一の間に並ぶ4畳の廊下の様な鞘の間があります。
つまりそれぞれの間を仕切って使う場合、鞘の間から入れば他の間を横切らず各部屋に直接入れる仕様に出来ます。
この公邸側の広間で坐禅や茶道体験などをされるそうです。
一の間の外にも石燈籠のあるお庭があります。

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2024 7/7のランチ報告3(名物カレーうどん得正 西梅田店)

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写真は、カレーうどん定食 900円

杉本家住宅を出て、阪急電車で梅田へ。
13:00頃に到着。
まずはランチです。
梅田でランチといえば、カレーうどんの得正が定番。
いつも行く第4ビル店に向かったら・・・6/30で閉店している!!!

どうしよう。
もう口がカレーうどんやし。
そこで近くの店舗を検索。
するとに西梅田にお店があると。
地図で見たら、リッツカールトンの裏側。
西梅田は妻が好きで、よくヒルトン、ハービスエントやリッツカールトンに行っていたので分かります!
西梅田の地下を把握していてよかったです。

ほぼ迷わず13:15頃に到着。
カレーうどん定食を注文します。
しかしね、知っていたんですよ。
得正は店舗で味が違うことを。
その地域の特性に合わせて、味が違うんですよ。

西梅田店のは美味しいんですが、第4ビル店より辛さも甘さも振れ幅が小さいです。
よく言えばノーマル。
その点第4ビル店のは、まず結構な辛さが来ます。
そしてそのあとの後味がメッチャ”コク甘”なんですよね~~。
もうね、「ストックホルム症候群商法」なんですよwww
メッチャキビシクしてからの、優しくみたいなw
落差で落としに来ます。

そういう商法が昨今のコンプラに引っ掛かったのでしょうか(笑)。
とにかく残念です。

でも第4ビル店のが良かったというのは、正直「そう調教されていた」ので
これから真っ当な道に戻ろうと思いますw

13:30頃にこちらを出て、阪急の地下食へ。
ここでテイクアウトのデザートを探します。
基本路線は「京都で手に入らないもの」。
1時間ぐらいかけて5店ほどをさんざん見比べて、1つ選びました。

そして最後は15:00に注文していたお弁当をpick up。
これで準備は万端。

地下鉄でなんばに向かいます。
もうどこに行くかはいいでしょうかw
それは明日に(お弁当とデザートも)。

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関西美術院

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写真は、外観。

関西美術院は明治39年に創建された世界最古の私設の本格的洋画研究所です。建物は武田五一の設計で、国指定登録有形文化財です。

アクセス
平安神宮の応天門の前からスタート。
冷泉通を右へ約150m進むと信号のあるT字路になるので、これを左折します。
約30m先の右手に「関西美術院」の案内があるので、右折します。
約20m先の左手に関西美術院があります。

関西美術院は浅井忠を中心にして創立され、今でも絵画教育をしておられます。
通常内部は一般に公開していませんが、2023年11月の京都モダン建築祭で内部が公開されました。

門を入ると前庭があり、その先に下駄箱があります。
建物は木造平屋建の片流屋根。
玄関を入ると彫刻が置かれたアトリエがまずあります。
こちらの天井には鉄筋のトラスがあり、正面は採光用の大きな窓があります。
この部屋の右手にも大きな部屋があり、こちらはデッサンのアトリエです。
こちらには木造のトラスで右のアトリエとは屋根の勾配が異なります。
恐らく左手の最初のアトリエの方が後から増築したのではないでしょうか。

また両アトリエとも北側に向いた大きな採光用の窓があります。
これは洋画は対象と見比べながら描くので、太陽光の日内変動の影響を受けにくくするためだそうです。

デッサンのアトリエの奥にも小部屋があり、こちらは物を置いたりモデルさんが準備をしたりする部屋だそうです。

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2024 7/7の拝観報告2(杉本家住宅)

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写真は、格子の間(左)と8畳の間。

上賀茂神社を車で出て、堀川通→紫明通→烏丸通から烏丸丸太町で桜さんとあきさらささんを下ろします。
そして僕は一旦帰宅し、車を置きます。
そこからシェアサイクルで11:20にやって来たのが、杉本家住宅

夏の特別公開が始まりました。
翌週は祇園祭なので事前予約制ので参観。
この日はまだ当日受付でした。
僕が着いてすぐに電車移動の桜さんとあきさらささんも到着。

参観料1,500円を納めて中に入ると説明員の方がおられましたが、僕を見るなり「ああ、もう何回も来ておられるので自由参観でいいですか」と言われました。
覚えられてるしwww

お昼前ということもあり、かなり自由に拝見出来、写真も撮れました。
こちらもですがスマホ撮影はOKというところもあり、僕も対応が楽になりました。
また最近こちらに茶房が出来たとのこと。
本来はおくどさんの奥の旧坪庭に席があるのですが、この日は暑かった。
なので米ジェラート(600円)を贅沢にも座敷のテーブルで3人で戴きました。
人が少ないから出来るんですよね。
来週は茶房を休止されるので(祇園祭なので、そんな余裕はないですし)。
甘酒 淡雪のジェラードはほのかな甘酒の風味がして、美味しかったです。

12:00頃にこちらを出て、僕は阪急電車で大阪へと向かいました。

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紫明会館

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写真は、3階の講堂。

紫明会館は京都師範学校の創立50周年を記念し昭和7年に建設された同校の同窓会館で、国の登録有形文化財です。

アクセス
地下鉄鞍馬口駅で下車し、2番出口から地上に出ます。
目の前の烏丸通を左折し、約200m進むと大きな紫明通りとの交差点になりあます。
ここを信号を渡って紫明通へ左折します。
約270m先の右手の角に紫明会館があります。

外観はスタッコ塗でアーチ窓が並びます。
屋根や廂はスペイン瓦葺で、アール・デコ風装飾が施されています。

2023年11月の京都モダン建築祭で内部が公開されました。
玄関を入ってまず玄関の裏側の壁を見ると、玄関の上にはクロスのステンドグラス、左手上方にはエンピツ型のような小窓が3つ意匠化されています。
左手に2階への階段があります。

2階の上がると右手に5号室があります。
大きなお部屋で木の床、規則的に配置されたアーチ窓が印象的です。
また梁のサイドが階段状になっており、その面を横断してまっすぐに6本の溝が掘られていました。
当日はこちらで作品の展示会をされていました。

階段を上がって反対の左手の廊下を進みます。
廊下の左手には談話室の和室があります。
広い床の間、琵琶棚と付書院があります。
廊下をさらに進むと右手に3階への細い階段(1人幅)があるので、それを登ります。
3階に着くと講堂の舞台裏に出ます。
講堂の窓や梁は2階の5号室と同じ仕様で、正面に演台とプロセニアムアーチがあります。
講堂の本来の入口側から出ると大きな階段があり、これを降りると2階の5号室の前に戻ってきます。

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2024 7/7の拝観報告1(上賀茂神社 参籠殿 京産大茶道部 七夕茶会)

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写真は、参籠殿(さんろうでん)の広間。

七夕の日曜日です。
この日は雨は大丈夫そうw

9:00過ぎに車で自宅を出ます。
9:30頃にやって来たのが、上賀茂神社の参籠殿。
京都産業大学茶道部の七夕茶会がありました。
駐車場の北側、本殿の西側に3棟あり、左が客殿、正面奥が参集殿で右が参籠殿です。
会費は1,000円で薄茶1服。
待合に着くと、アマ会のあきさらささんと桜さんがおられ、最終的にあと5名来られました。

9:55頃には席入りになり、最初に入られたOGらしき方がお正客をしてくださったので末席でゆっくりさせて頂きましたw

        
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写真は、長生堂 逢瀬の星。

参籠殿に入った記憶がないのですが大広間は18畳ほどあり、仕切って2/3を今回の本席にされていました。
その他に8畳ほどの部屋が奥と手前にあるようで、手前が待合、奥が水屋なんでしょうね。
茶杓が大徳寺 龍源院の和尚さんのでした。
大徳寺 龍源院は利休忌で釜はかかっていませんが、奥の庭園の裏手にお茶室があるんですよね。
ちょっと気になっていますw

お茶席はもう半東さんが床の間、花、香合から上賀茂神社の歴史まで全部お話してくださいました。

10:40頃に終わり、こちらを出て3人で車で上賀茂神社を出ました。

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九条湯

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写真は、外観。

九条湯は昭和5年に建築された銭湯で、2008年に銭湯は閉店。
以降はレンタルスペースとして活用され、月曜日以外は喫茶として営業しておられます。

アクセス
地下鉄九条駅の3番出口から地上に出て、九条通を右手に進みます。
約100m先の大石橋の交差点を渡って右折します。
約170m先の2つ目の交差点の非常に細い道を左折します。
約60m先の左手に九条湯があります。

道沿いの手前が脱衣場棟、奥が浴室棟です。
脱衣場棟の玄関は銅板葺の唐破風が印象的で、浴室部分は煉瓦造です。
玄関を入ると番台があり、右手が元女湯、左手が元男湯です。

折り上げ格天井で鏡入りの仕切り壁で仕切られ、上部は透かし欄間になっています。
女湯部分はかなり改修されており、奥はキッチンになっているので湯船は1つだけ残っています。
この湯船も脱衣所も客室になってます。

左手の男湯部分は、脱衣所も湯船もほぼそのまま残っています。
脱衣所と浴室との境には手洗いの流しがあり、上部の壁面には京頓風景のモザイクタイルが嵌められています。
浴室はヴォールト天井で、中央に湯気抜きと採光のための腰屋根があります。

ドリンクメニューの他に、クリームソーダやケーキ。
ランチメニューもあります。

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2024 7/6の拝観報告4 最終(高台寺 雲居庵 七夕のお茶会)


写真は、雲居庵。

源鳳院を出て、京都市美術館まで歩きます。
そしてそこからシェアサイクルを利用。
15:15頃にやって来たのが、高台寺です。
7/6(土)と7/7(日)の両日の15:00~16:00受付で、七夕茶会がありました。
参加費はいつものように5,000円です。

雲居庵は立礼席なんで受付順に呈茶をされるかと思ったのですが、
しばらく集まるまで待たれましたね。
最初に七夕の短冊を書きます。

結局15:30から6名で開始。
こちら今は立礼席ですが、元は広間。
それを靴を履いたまま入れるように改装したんだそうです。
懐紙や貸し切りは戴けるのでなしでも大丈夫。
お菓子も設えも七夕や星がテーマになっていました。

お茶席は15:55に終わり、16:00から本堂でお参り。
遅れて来た方が、ここから1名参加されました。
約20分ぐらいでお参りが終わり、また雲居庵に戻り笹の葉に短冊を飾ります。

本来はここで終わりのようですが、遅れてきた方のお茶席がそれからだったので「せっかくなので、もう1服いかがですか?」と高台寺方がお声掛け下さったので、全員もう1服戴きました。

最終的に16:45頃に終了し、この日はこれで帰宅しました。

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〇間

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写真は、離れの茶室と前庭の奥庭。

〇間(ま)は、東寺の近くにある昭和初期の炭問屋の町屋を活用した茶の湯と日本茶を軸に、食、アート、香り、音楽などの文化を体験できる施設です。

アクセス
東寺がある九条大宮の交差点の南東角から、2車線北向き一方通行の大宮通を南下します。
約60m先の左手に〇間があります。

営業は日曜日~火曜日で、事前予約制です。
今回は1人4,400円の茶室での呈茶(奥の茶室で1時間)を申し込みました。

まずは外観。
左側は町屋ですが全体的に黒く、2階の扉が分厚い防火扉になっています。
片や玄関のある右側は石張りの壁で、扉の左右の上方に阿吽の兎の石像があります。
中に入ると分かりますが、左側は純粋な町家部分で右側は炭倉だったそうです。
元炭蔵の方の玄関を入り、左の町屋へ。
受付があり、奥に進むと通り庭です。
天井が高く、おくどさんなどは撤去されています。
町家の座敷部分は事務所です。
通り庭を進むと右手の元炭蔵に入れます。
こちらが今はカウンターなどがあり、イベント体験のスペースになっています。
炭蔵だったため天井が非常に高く、太い梁も見られます。
側面には意匠として、様々な障子や扉が貼り付けられています。
この奥には元は井戸しかない屋外スペースだったそうで、炭の作業場だったのかもしれません。
今はカウンターから見えるように、枝垂れ桜やモクレンを植えておられます。

通り庭の突き当りを左クランクで進むと、奥の中庭があります。
鞍馬石の飛び石や手水鉢は元からのものだそうです。
そしてこの中庭の奥に離れの茶室があります。

茶室内部は6畳間で左手に床の間、床脇の違い棚があります。
床柱も杉の丸太や面皮付きの赤松、落とし掛けは竹など意匠に変化をつけています。
また欄間には下り藤の紋がありますが、こちらの家紋だったそうです。

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2024 7/6の拝観報告3(源鳳院 山科伯爵邸 30代後嗣といく、平安より歴代天皇に仕える山科家旧邸を特別案内 まいまい京都)

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写真は、主屋の個室。

ホテルオークラ京都岡崎別邸を出て、12:45頃にやって来たのが源鳳院です。
この日はまいまい京都の「山科伯爵邸 30代後嗣といく、平安より歴代天皇に仕える山科家旧邸を特別案内」でした。
参加費は7,500円で、参加者は24名。
アマ会からは堀川通さんが参加しておられました。

そもそもこの源鳳院イベントありきで、ランチに初訪問のホテルオークラ京都岡崎別邸でのランチ。
さらにその前に岡崎別院の庭園をくっつけました。

さて13:00から主屋の大書院で山科家後嗣の方から公家の歴史や展示物のお話があります。
展示物の掛け軸やお道具なども、背景から説明するとよく分かりますし時間も必要。
そういう点で「ガッツリ」できるところがこのツアーのポイントでしょう。
なかなか普通の拝観や特別拝観レベルでは、そこまで腰を落ち着けて話をするのも聞くのも難しいですよね。
また装束も展示されており、素材のこと、位による色の違いなども。
そういう感じなのでお話はしっかり90分ほどありますが、飽きずに聞けました。

そして14:30頃から3班に分けて、ダイニングの個室で特製のマカロンを戴きました。
それ以外の班は大書院の展示やお庭にも出ることができますが、離れや宿泊エリアはないので通常での展示イベントと拝見出来るエリアという意味では一緒です。
2班目でマカロンを戴き、そのまま14:50頃に離脱しこちらを出ました。

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茶寮 宝泉

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写真は、玄関。

宝泉堂は下鴨にある和菓子屋さんで、本店のすぐ近くに数寄屋建築の茶寮があります。

アクセス
最寄りのバス停は洛北高校前です。
下鴨本通りと北大路通の大きな交差点があり、その南東角を下鴨本通りに沿って南下します。
角にコカ・コーラの自販機がある2つ目の細い道へと左折します。
約70mでT字路になり突き当たるので、右折します。
左手前方に宝泉堂の本店があります。
こちらはtake outのお店で日曜日は定休日です。
さらに宝泉堂の角を左折し、約150m直進した左手に数寄屋の古民家があり、これが茶寮 宝泉です。

水曜日と木曜日が定休日です。

表門を入ると苔のきれいな前庭があり、正面が玄関です。
また手前の右手には主屋のお庭が見えています。

玄関を入って正面から上がりますが、左手は土間席でお土産物や子供連れ席、奥にはレジがあります。
上に上がって右手の廊下を進みます。
主屋は2棟続きで雁行状。
手前も奥も6畳間+8畳間です。
表側の庭は苔がきれいな緑の庭園で、奥は枯山水です。

メニューは季節の上生菓子、雪餅、ぜんざいなどもありますが、
本わらび餅は注文してから作られ、これは持ち帰りできません。
出来立ての弾力のある触感と本わらび粉の風味が非常に美味しかったです。

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2024 7/6のランチ報告2(ホテルオークラ京都岡崎別邸 ヌーヴェル エポック)

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写真は、ヌーヴェル エポックの店内と庭園。

岡崎別院からやって来たのが、まさに境内の一部に造ったホテルオークラ京都岡崎別邸です。
こちらのレストラン ヌーヴェル エポックでランチの予約をしていました。

11:40過ぎに到着。
レストランは12:00からでしたので、待合の席に案内されました。
そして11:55頃に席へ。
オークラの系列なんで、接客が丁寧でしたね。
「どうしたらいいの?」みたいなタイミングは1度もなかったです。

今回事前に予約したのは、デザートが選べるMenu dejeuner(7,500円)でした。

     
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写真は、デザートが選べるMenu dejeuner(7,500円)。

この日はこの後13:00から予定があったので、ショートコースで時間的にはちょうどよかったです。
それにですよ。
もうランチでフルコース戴くと、晩御飯食べられないですよねw
写真1がアミューズ。
写真2が車海老、水タコと彩り野菜のサラダ。
写真3がメインの京赤地鶏、万願寺唐辛子。
お肉が柔らかくてジューシーでした。
写真4が白桃パルフェ。
クリームブリュレのように砂糖を上から振りかけて、バーナーで炙ってくれます。
果物もメッチャ甘いし。
最後にプティフールとアイスコーヒーを選んでいます。

1つ1つ、不満なく美味しかったですし、サービスもいい。
外のお庭も、まずは手前のホテルのお庭。
さらに奥に連続する岡崎別院の庭園が奥行きを増します。
とどめが左手奥にある金戒光明寺の山門。
これが借景のように景色を引き締めますね。

食事もチャキチャキだしてくれたので(事前に12:45頃には出たいと言ってありました)、食後ゆっくりしても12:40頃にはこちらを出られました。

それほど敷地は大きくはなさそうですが、居心地のいいホテルだったのでまた行ってみたいと思いました。

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顕道会館(浄土真宗本願寺派京都教区教務所)

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写真は、外観。

顕道会館(けんどうかいかん)は大正12年に顕道学校の同窓会館として建てられ、今は西本願寺の寺務所として使われています。

アクセス
堀川正面の東側にある西本願寺の総門からスタートします。
正面通を約50m進むと、右奥角に伝道院があります。
この角を左折して油小路通を進みます。
約150m進んだ右手に顕道会館があります。

コンクリート造りの洋館で正面に3つのアーチが並んでおり、その上には唐草模様の装飾が施されています。

2023年の京都モダン建築祭で内部化公開されました。
正面から入ると玄関間のようなスペースがあり、右手に2階への階段があります。
1階正面奥には広い講堂があります。
鉄筋なので中に柱がなく、広いスペースを確保できます。
その分鉄筋の梁のアーチが天井を支えています。
最奥には演台があり、中央に阿弥陀如来像、右手には親鸞聖人画像、左手には聖徳太子像がお祀りされていました。

階段で2階へ。
途中の踊り場の窓もアーチ状の意匠です。
階段を登って右手に廊下を進んだ奥に仏間があります。
廊下がある分、1階の講堂の広さの半分ぐらいです。
こちらの中央の花頭窓の奥には仏間があります。
そしてこちらも天井は鉄筋に梁で支えられていますが、こちらは緩やかなアーチ状で、花頭窓の意匠に合わせているようにも見えます。

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