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2013 12月アンケートの総括


今月のアンケートは昨年と同様、
2013年 京都観光に何回来ましたか? 
でした。

結果は上表の通りです。

考察
最初に昨年の結果です。
今回とは細部が違います。

第1位:日帰りで4回以上
これは1番多いでしょうね。
ほとんどが近畿など近県の方でしょうか。
なかには名古屋や、場合によっては東京から日帰りで来られるケースもあるようですが。
しかし予想通りとはいえ、僕自身が大阪に年6回ぐらい、神戸なら3回程度しか行っていないことを思えば、近畿圏でもなかなかの訪問頻度ですね。

第2位:宿泊で4回以上
これも昨年同様で第2位。
ここはもうかなりの”ハマリ具合”ですね(笑)。
僕の場合、1年以内に宿泊して同じ場所に行くことなんて”ほぼない”です。
宿泊費だけでも大変ですね。
京都観光協会に代わってお礼申しあげます(笑)!

第3位:2回
第4位:3回
今回は3回より2回の方が多かったです。
総投票数がほぼ同じで、第1位と2位の合計が53%→59.8%に増えていることから、
”昨年3回の方が、4回以上に増えた”と考えられるのではないでしょうか(笑)。

第5位:京都市在住
今年は7.4%で、昨年も9.0%です。
京都市在住で、ここまで”熱く”拝観するの人は”10%もいない”ということですね(笑)。

第6位 1回
1回の方は10.8%→4.3%と減少しているので、こちらも全体的に訪問頻度が上昇したとも言えます。
いや、ただ”訪問頻度の高い方だけが投票するようになった”ということなんでしょうか(笑)。

第7位 行っていない
行っていない方だけは、4.2%→4.3%と昨年比でほぼ横ばいですので、この層は変わりないようですね。


さて今年もあと2時間。
今年もいろいろな京都を楽しませて頂きました。

来年はどんな京都が待っているのか。
楽しみですね。
ではよいお年を。

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西ノ大坊 大雲寺2


写真は、黙庵と露地庭園

以降は当日の案内順に詳しく。
ここは御住職が庭園のすべてを案内してくださいます。

まずは本堂から見ます。
一面の苔に白い飛び石が十字に横たわります。
右手には渡り廊下、そして客殿の前には“黙庵”。
正面には五輪塔やもみじもがあり、その借景に竹林
左手には宝珠庵。
目を飽きさせず、それでいてウルサくないです。

本堂から左手の書院へ進む前に、縁側左手が広い板の間になっています。
ここから月見をするのだそうです。

書院からは正面に渡り廊下が見えますが、窓の上2/3には簾が。
下1/3から見える苔を楽しむのだそうです。
忘筌席のようですね。

渡り廊下から客殿へ。
渡り廊下の途中も一部広くなっており、ここに座って眺めることも可能です。
客殿から“黙庵”へ。
黙庵は2畳台目のお茶室。ここの窓もすべて開けて下さいます。
ここから渡り廊下越しに見る本堂も一興です。

庫裏に戻り、一旦外に出て玄関脇の門から庭園に入ります。
まずは“黙庵”の露地へ。このあたりに群生する台杉も見事。
渡り廊下の下をくぐって庭園中央へ。
庭園の奥へと進み、階段の上の四阿へ。今度は見下ろす景色です。

そして最後に4畳半のお茶室“宝珠庵”へ。
ここの貴人口の襖を外してみる紅葉、渡り廊下、本堂。

どの方向から見ても画になる庭園です。

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2013 12/18の拝観報告4 最終(善願寺)


写真は、本堂

一言寺から歩いて北上します。
すぐに左手に見えるのが、善願寺です。
10:10頃到着しました。
10:00過ぎに来てくださいと言われていたので、ちょうどです(笑)。

ここにも恵福寺のような丈六の地蔵菩薩(腹帯地蔵)があります。
一言寺に来るので予約しておきました。

スーメテさまは2回目だそうですが、僕はこういう”B系寺院”は未訪問のまま残っていますね(笑)。

詳細は今後の本編で掲載しますが、丈六の地蔵菩薩像とカヤの木の直接彫られた不動尊像が有名です。
たしか過去に”美の京都遺産”で取り上げられた気がします。

本堂、丈六の地蔵菩薩像とカヤの木不動尊像を結構ゆっくり見ましたが、ご住職もお付き合いくださいました。

最終的に11:00頃までお邪魔しました。

再度一言寺まで歩いて戻り、車で出発。
さすがに2人とも現地解散は却下されました(笑)。

2人を六地蔵駅で降ろし、僕は午後からの仕事へと戻りました。
恐らく今年の拝観はこれで終わり。

また来年ですね(笑)。

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西ノ大坊 大雲寺1


写真は、渡り廊下と庭園

宝塔寺の塔頭寺院で、見事なお庭があります。

アクセス
石峰寺を出て最初の大きめの道(普通の1車線道路)を左折します(大きめの道はここしかないので大丈夫でしょう)。
ここをしばらく歩いた左手に「宝塔寺」の総門が現れます。
総門をくぐると石畳の参道です。
正面奥には宝塔寺の仁王門が見えます。
この参道の途中の左手に西ノ大坊 大雲寺があります。

表門を入るとまず左手に七面宮があり、正面はまっすぐな石畳の参道です。
中門をくぐると正面に庫裏、その右手に本堂、左手に七重石塔と位牌堂、右手の門の奥に庭園、右手前に番神堂があります。

通常はここまでです。
基本的には非公開ですが、事前予約などで御住職の許可が得られれば、庭園を案内して頂けます(志納はしました)。

庫裏から入り、右手の本堂へ。
本堂の内陣中央には日蓮上人像、その後ろには釈迦如来像と多宝如来像などがお祀りされています。
左手の間の左右の上角に、大黒天像と三面大黒天像もお祀りされていました。
本堂の襖絵は、石田友汀筆です。

まずは全容から。
庭園の右手奥に客殿、その前に接続してお茶室の黙庵があります。
そして本堂と客殿は渡り廊下でつながっています。
本堂正面の手前は一面の苔、中央には飛び石が十字を成します。
庭園の中央後方には五輪塔が、さらに奥は小高くなり妙見宮と四阿があります。
そしてさらに庭園の背後は自生の竹林で借景のようになっています。

庭園左手奥にもお茶室宝珠庵、が、左手手前には本堂に付属して書院があります。

2019年の秋の非公開文化財特別公開で内部が公開されました。
その際には内陣の前に、7cmぐらいの携帯可能なサイズの一塔両尊・日蓮大聖人像の念持仏がお祀りされていました。
また本堂には明正天皇御即位式図屏風や、沈周筆の芙蓉鳥の掛け軸が掛かっていました。
本堂奥の書院には、狩野安信、尚信、常信合筆の山水に月図が、客殿には源氏物語五十四帖屏風と狩野探幽の真山図、黙庵には本阿弥光悦筆源氏物語「須磨」一節が展示されていました。
また別途700円で、宝珠庵(4畳半)での呈茶席もありました。

西ノ大坊 大雲寺2

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2013 12/18の拝観報告3(一言寺 しまい観音)


写真は、内陣

日野道から醍醐道へ入り、北上します。
途中の脇道へ右折して、やってきたのが一言寺です。

12/18は”しまい観音”なのでやってきました。
この一言寺の”しまい観音”は調べてもどういう内容なのか分からなかったのと、個人的には一言寺の由緒書きが過去2回の訪問で貰えていなかったので、やってきました。

まずは”しまい観音”について。
9:40頃到着した際には本堂が開いており、護摩木の奉納をしました。
11:00と15:00から法要があり、12:00から中風除けの粥が振る舞われます。

通常は入れない本堂には入れますが、本尊の千手観音像を始め、毘沙門天像、地蔵菩薩像、阿波内侍像のいずれもが”ご開帳されない”という事態です(笑)。
本尊の千手観音像も本来は33年毎のご開帳ということですが、前回がいつかも定かでないので次回の予定もないそうです。

もう1つの由緒書きについて。
これまた”ない”そうです。
”しまい観音”でもないと言われたので、これは本当にないですね(笑)。
納得しました。

Bの手がかりもなかったスーメテさまとあんとんさま、そして由緒書きもなかった僕もしょんぼりで、10:00過ぎに一言寺を後にしました(笑)。

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勝龍寺、勝龍寺城跡(長岡散策4)


写真は、本堂(右)、修行大師像とぼけ封じ観世音菩薩(左)

勝龍寺(しょうりゅうじ)は、長岡京市にある真言宗の寺院です。

アクセス
最寄りの駅はJRの長岡京駅です。
東口に出ると、前には左右にガラシャ通が走っており、これを右へ進みます。
約550m進むと右手に勝龍寺城跡のお堀と石垣が見えます。
その後ガラシャ通は道なりにやや左に続きますが、正面の細い道に進みます。
そしてその道は道なりに右にカーブして、左T字路に差し掛かります。
ここを左折します。
そこから約50m先の左手に勝龍寺があります。

この入口は本堂に向かって左手ですので、まずは正面にまわり込みます。
境内の右手には春日神社があり、鳥居もあります。
正面には本堂があり、通常は外からお参りします。
本堂の左手前には修行大師像、さらに左手には“ぼけ封じ観世音菩薩”があります。
境内左手前に鐘楼もあります。

本尊の十一面観音像(重文)は、8/18の観音大祭(20:00まで)と11月第2日曜日のガラシャ祭(9:00~16:00)の際に寄託先の京博から戻り無料でご開帳されます。

本堂に入ると内陣中央のお厨子の中に本尊で重文の十一面観音像がお祀りされています。
40cm程度とやや小さめです。
またそのお厨子の左には聖観音菩薩像、右手には十一面観音菩薩像がお祀りされています。
共にお厨子の左右で暗いですが、懐中電灯が用意されています。
お厨子の外の左右には多聞天と持国天の二天像がお祀りされています。
以上の4つは長岡京市の市指定文化財です。

さらに左脇壇には阿弥陀如来像、薬師如来像、地蔵菩薩像、不動明王像が、右脇壇には弘法大師像と毘沙門天像がお祀りされています。

勝龍寺城跡
戦国時代に細川藤孝が織田信長に命じられて築城しました。
正面にあたる南門から入ると、正面に天守閣風の展示館があり、右手に庭園が広がります。
庭園の中央の広場が本丸跡で、周囲には沼田丸など土塁の跡が残っています。
展示館の1階は休憩所、2階には細川家の説明や、出土品が展示されています。

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2013 12/18の拝観報告2(日野誕生院、法界寺)


写真は、法界寺の門前

さて恵福寺終わりで8:30。
まだ9:00まで時間があります。

ということで、あんとんさまの”無言のリクエスト”にお答えして、まずは日野誕生院へ。
ここは拝観料も予約も不要ですので、本堂にお参りしただけです。

時間は8:50。
少し9:00には早いですが、そのまま法界寺へ。
大丈夫、ちゃんと入れて頂けました(笑)。

僕とスーメテさまは再訪ですが、案の定”あんとん”さまは初めて(笑)。
言わずもがなの国宝、阿弥陀如来像をお参りしました。

これは平安末期で定朝様ですね。

そして本堂へ。
ここでしばらく内陣奥を覗いていると、あんとんさまの御朱印を持って住職さんが来られました。
そこですかさずスーメテさまが、「秘仏 薬師如来像のご開帳はあるのか」について質問をされました。
結果は、”ない”とのことでした(笑)。
残念ですが、スッキリしましたね。

このあたりで9:20頃になったので、本日本来の目的の場所へ参りました。

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妙心寺27 特別拝観22 多福院(太秦・花園散策32)


写真は、方丈前庭

多福院(たふくいん)は妙心寺の塔頭ですが、北総門の外にあり遠いです。
ほとんど龍安寺の前といった方が正確です。

アクセス
北総門を出て右手前方にある細い道を直進します。
嵐電の竜安寺駅を越えてさらに進みます。
北総門から約600m進むと、左手に山口電気のある小さな交差点に来るので、左折します。
そしてすぐの次の交差点を右折します。
すると正面はるか先に龍安寺が見えますが、その手前右手に多福院の表門があります。

通常公開などはされていませんが、毎月第2日曜日に観音講をされており、その際に様々な分野の方をお迎えして講演会を催されています。
参加費は500円で、予約は不要です。

表門を入り石畳を進み、左前方の庫裏から入ります。
入って右手すぐに方丈があり、ここが会場です。
方丈は新しくきれいです。
入って左手に仏間があり、中央にお厨子に入った釈迦三尊像がお祀りされていました。
10:00~最初の5分ぐらいは般若心経のお参りで、残り90分ぐらいが講演です。

方丈前庭は、それ程大きくはありません。
一面が苔で、手前には刈り込みが一直線に横切ります。
中央と右手に松が2本と、立石がいくつか配され、左手には灯籠が1つあります。
庭園の最奥には背の高い刈り込みがあり、隣家との目隠しになっています。

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2013 12/18の拝観報告1(恵福寺)


写真は、本堂

朝から生憎の雨。
平日ですが、午前休みで拝観です。

この日は法要系が1つ、予約が2つでした。

朝7:30に家を出て、自宅近くのスーメテさまをpick up。
そして五条通→外環状線で、醍醐駅であんとんさまをpick up。
さらに南下して8:00過ぎに到着したのが、日野道突き当りのある恵福寺(えいふくじ)です。

実は9:00まで時間があると判断し、前日に恵福寺にTELをしました。
ムリを承知で「8:30頃お伺いしてもいいですか」と聞くと、
「9:00から出かける予定なので、その前ならちょうどいいですよ」というありがたいお返事を頂きました(笑)。

まず恵福寺は門前の紅枝垂れ桜が有名。
紅枝垂れ桜なのでやや遅く、平安神宮と同じ頃だそうです。
なので”例年通り”なら4/14頃満開ですね。

拝観の詳細は今後の本編で掲載しますが、丈六の地蔵菩薩像があります。
六地蔵めぐりの地蔵菩薩像もなかなか大きいですが、過去にみた地蔵菩薩像ではこれが最大でした。

ご住職も非常に丁寧に対応して下さり、有り難かったです。
また次回は桜を見に来よう!と思いつつ、8:30頃失礼致しました。

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妙心寺26 特別拝観21 雑華院(太秦・花園散策31)


写真は、方丈前庭

雑華院(ざっけいん)は大心院の北側に並ぶ塔頭で、方丈前庭は玉淵坊の作庭と云われています。

通常は非公開で、また電話をしても拝観をお断りされているそうです。
しかし今回はたまたま許可してくださいました。
再現性は乏しそうです。
その後2020年11/14にNHKカルチャーの「都林泉名勝図会に描かれた庭の歴史」の講座で訪問しました。

表門を入ると右手に前庭があり、石畳が門に続きます。
本来はこちら側から方丈へ入るようです。
左手の庫裏から入ります。
廊下を右に進むと左手に書院があり、方丈との間には書院の前庭があります。
書院の前庭には方丈への渡り廊下が掛けられ、書院には10畳間があります。

方丈の中央の室中には内陣があります。
内陣中央のお厨子の中に本尊の釈迦如来像と普賢、文殊の三尊像が、その右手には開山の一宙東黙(いっちゅうとうもく)像がお祀りされていました。
 
方丈の前庭は、室中を背に正面から左手前へと拡がります。
一面の苔、手前にはきれいな刈り込みが一直線に続きます。
庭園の奥には植え込みや立石がいくつか配されていますが、なかでも目を引くのは中央からやや右手奥にある大きな大きなサワラです。

右端から見るとその枝ぶりが正面にみえ、左端に移るにつれ枝はなくなりその太い幹が露わになります。
庭園の左手奥には土蔵のような建物がありました。
庭園は左手前に続きます。
ここには納骨堂が、その隣には雪見灯籠がありました。




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2013 12/14の拝観報告4 最終(千松山 上善寺)


写真は、お軽の墓

東山仁王門から市バスの201系統で、千本今出川まで行きました。

やってきたのは、上善寺です。
一般に上善寺というと、鞍馬口にある六地蔵めぐりの上善寺が有名ですが、ここはその上善寺が移転する前にあった上善寺です。
つまり上善寺はここから鞍馬口に移転したのですが、移転前の地にもお寺が再建されたのです。
ちなにみ鞍馬口の方は浄土宗、こちらは天台宗です。
鞍馬口の上善寺を予約拝観した際に、ご住職がそのようなことをおっしゃっておられたのを覚えています。

ここの墓地には大石内蔵助が山科に居た頃のお世話係(後妻)お軽の墓があります。
中村勘九郎さん(当時)のNHK大河ドラマ”元禄繚乱”では、安達祐実さんが演じられていました。

前述のように鞍馬口の上善寺つながりでここに上善寺があるのを知り、お軽の墓とは無関係で以前から行きたいなと思っていました。
しかしこれといった動機がなかったもので、訪問しないままになっていました。

さてここは本妙寺などとは一変し、全く誰もいません(笑)。
墓地も普段から入れるようですが、どこにお墓があるのか案内もないです。

たまたまお寺の方が来られて教えてくださったので場所が分かりましたが、そのお寺の方も「どうされましたか?」と来意を察してくださいませんでしたからね。

でも他にも来られた方があったようで、お花は活けたてのものでした。

ここで15:30頃になったので、僕は帰宅。
maybeさまとかんじろうさまは、地蔵院 椿寺に行かれたようで、先代の消息は不明です(笑)。

こんなマイナーなところまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
赤穂浪士尽くしの1日でした。

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順正 書院(南禅寺別荘群散策27)


写真は、書院(左)と庭園

南禅寺門前にある湯豆腐屋さんです。
ここの書院ではかつて新宮凉庭により医学が講じられ、また見事な庭園があります。

アクセス
南禅寺前の交差点から約120m歩いた左手にあります。

食事は湯豆腐コースなどで3,000円~16,500円です。
桜と紅葉時は絶対に予約が必要です。
棟は5つ(草々庵、丹後屋、蓮月亭、凉庭閣、順正書院)あり、どこになるかはコースの料金次第です。

石の門の玄関を入ると正面の石畳の突き当りに順正書院の玄関があります。
石畳の左手には丹後屋、右手に“名教楽地”とかかれた庭園への石門があります。

左斜めに石畳が続き、左右は苔の庭。
左手には順正書院、右手には草々庵があります。
草々庵の前は池泉回遊式庭園で、雌滝が流れ込む池、下は一面の苔、周囲は松やもみじです。
池から出る川がさらに奥へと流れ、川には石橋が架かります。
順正書院の大広間の前を通るので、外から中を見られます。
広間の左手奥には4畳半の上段の間があります。
襖には立派な松が描かれており、これは原在中の雪松図です。

さらに石の参道を進むと流れ来る小川は、順正書院に沿って左に逸れていきます。
このあたりに大きな手水鉢、松、灯籠などが配されています。
庭園の右手に蓮月亭、左手奥には凉庭閣があります。

順正書院
書院希望なら16,500円のコース(サービス料、消費税などで18,000円)です。
他のお部屋も見学したい場合は、申し込み時に申し出ておくといいです。
他にお客さんがおられなければ、見学可能です。
しかし上段の間だけは他のコースでも庭園内を通っていくので、外から見るのは他のコースでも可能です。

石畳を進んだ正面に書院の玄関があります。
「順正書院」の扁額は、江戸幕府末期の老中、間部詮勝の書です。
6畳の玄関間を経て、奥の廊下へ。
廊下の正面には4畳半の流水の間があります。
各部屋の襖絵は秋野亜衣の筆で、テンやススキなど四季を描いています。

廊下は途中で右にも折れており、
その右手には10畳の囲炉裏の間があります。
ここで川端康成が快気祝いに湯豆腐を食したそうです。

廊下の左手には六畳の北の間があります。
舟底天井で板の間の縁には欄干があり外には小川が流れるため、屋形船を連想させます。
和辻哲郎がここで古寺巡礼を執筆したそうです。

廊下を進んだ右手奥に上段の間があります。
右手奥に4畳半の上段の間がある20畳の間です。
上段の間の横には火頭窓があり、隣室との欄間は波の透かし彫です。
襖絵は前述のように原在中の雪松図です。

廊下の左手奥には4畳の茶室 堪庵席です。
窓の外は縁側の上半分に障子が張ってあり、 大徳寺 孤篷庵 忘筌席のようです。貴人口の外には内蹲踞があります。
国立京都博物館の堪庵の写しだそうです。




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2013 12/14の拝観報告3(本妙寺)


写真は、宝物館の四十七士像

一力亭を後にして4人で祇園まで歩き、バスに乗り北上します。
東山仁王門で下車して、向かったのが本妙寺です。

ここは義士3名の合祀石碑があり、“義士の寺”とも云われています。
またここの宝物館は12/14だけ、一般に公開されます。

詳細は今後の本編で掲載します。

さて境内では400円でおそばの振る舞いなどもあり、いつもの誰もいない境内とは違います。
宝物館には写真のような四十七士像の他に、書簡などが展示されていました。

そこにはWAN先代が一力亭でランダムにあたった半被の貝賀弥左衛門友信のものが多かったんですね。
そしたらなんと合祀石碑に名を連ねる義士3名のうちの1人が”貝賀弥左衛門友信”だったんです。
こういうところが”師匠の引き”なんでしょうか。
3/47を引きあてる辺りがさすがです(笑)。

そのあと墓地にて合祀石碑をお参りしました。

本堂にも入れるのですが、訪問時は琵琶の演奏の最中であったのと、僕は前回京都市美術館の”竹内栖鳳展”で通りかかった際にお参りさせて頂いていたので遠慮しておきました。

もちろんその時に由緒書きも既に頂いていたので、今回は大人しくしていました(笑)。

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泉涌寺8 新善光寺(東山南部散策35)

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写真は、本堂(左)と愛染明王堂(右手奥)

泉涌寺の塔頭の1つで通常は非公開ですが、成人の日の泉山七福神めぐりの際の札所の1つになっており、その際に中に入れます。
また秋にも泉山七福花めぐりがあり、泉山七福神めぐりと同じ塔頭を巡ります。
その際にも庭園に入れます。
2013年は11/16~11/24でした。

アクセス
東大路通から泉涌寺道へと坂を登ります。
左手に即成院、大門をくぐります。
さらに右手に法音院、左手に戒光寺を過ぎた先の左手の泉山幼稚園のとなりに新善光寺があります。

表門を入ると右手に前庭があり、大きな枝垂れ桜があります。
左手正面に玄関があります。
ここまでは普段から見ることができます。
この玄関の右手の門(普段は閉鎖)から庭園に入ります。

庭園の左手に大方丈、正面奥に本堂、右手に池があり、池を渡ると愛染明王堂があります。
本堂までは砂利道で、左手の大方丈の方は苔がきれいです。
池の周囲も苔、灯籠や石組みなどが配されています。
池周囲の紅葉もきれいでした。

11/23の午後に法要があり、当日11:00頃に訪問すると本堂と大方丈に入れて頂けました。
本堂の内陣中央には本尊で善光寺式の阿弥陀三尊像がお祀りされていました。

本堂から渡り廊下を経て大方丈へ。
この間に円窓があり、その脇に大きな枝垂れ桜があります。

大方丈は広間です。
狩野派の墨絵の襖絵と右奥の部屋には金箔の唐人物図の襖絵があり、狩野周信の作です。
大方丈の中庭には大きな紅枝垂れ桜があります。




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2013 12/14の拝観報告2(憧れのお茶屋 祇園「一力亭」へ)


写真は、菱岩のお弁当

地下鉄東西線を三条京阪駅で下車し、京阪電車へ。
祇園四条駅で下車してやってきたのが、花見小路の”一力亭”です。

朝日カルチャーセンターの講座”憧れのお茶屋 祇園「一力亭」へ”に参加しました。
長い読者の方はご存知だと思いますが、今回私は2回目の一力亭です。
前回はお席に”お呼ばれ”で行ったため、あまりじっくり鑑賞ませんでした。
どうしてももう1度行きたくなったので申し込みました(笑)。
アマ会では、先代、かんじろうさま、maybeさまと僕が参加しました。
今回の最大の障害は、参加費の約45,000円ですね。

11:00に集合。
内部に入るまでの段取りが少し悪く、結構待ちました。
前回は2回の広間でしたが、今回は1階。
多分前回のちょうど下のお部屋だと思います。

ちなみにWAN先代の見立てでは、廊下の屏風は塩川 文麟の一力亭を描いたもの。
前の床の間の掛け軸は、山元 春挙のもの。
後ろの床の間の掛け軸は、西村 五雲の笠と徳利
でした。

1席5名で10テーブルあったので、50名弱というか47人だったんでしょうか。
年齢層が近いためか、別々に申し込んだにも関わらず我々4人は同じテーブル。
そして同席したもう1人は、きさくな枚方のおっちゃんでした(笑)。
やはり今回の参加年齢層は高めでしたが、いつもの講座より遥かに男性が多かったそうです。

そして赤穂浪士の1人1人の名が入った半被はランダムに配られます。
僕のは倉橋伝助武幸。
後で調べると、江戸の”急進派”だったそうで。
僕らしいです(笑)。
ちなみにWAN先代は貝賀弥左衛門友信。
これが後程”キセキ”を生みます(笑)。

最初に12:00まで江戸時代の文化風俗などのお話があり、12:00から菱岩のお弁当を頂きます。
ここのお弁当は少なそうに見えて結構お腹が膨れるのと、何より”美味しい”です。
特に”煮物が最強”です!

食事の際には舞妓さん5名、芸妓さんもたくさん来られてお酌をして頂きました。
恐らく各テーブル2人ずつ付いておられたのではないでしょうか。

そして13:00頃からは、舞が披露されました。
舞妓さんはお約束の”祇園小唄”です。

舞の後は再度芸舞妓さんが来られて歓談。
14:00にはお開きになりました。

広間の奥には小さな仏間があり、そこには47士の小さなお像がお祀りされていました。
あんなのが一力亭にあるんですね。

そしてこの日のために用意された末富さんの干菓子のお土産もありました。

今回は食事が会席料理ではなくお弁当でしたので、”プチお席”といった感じでした。
でも芸舞妓さんとのお話しなどは前回と同じような感じでしたので、45,000円で一力亭でこのような経験が出来るのなら”安い”といえるでしょう。
聞いたところによると、普通のお席なら1人8万円ぐらいはするそうなので。

個人的には納得の内容で、満足致しました。

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