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平等寺2 特別拝観
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/e5/dc88a05bb252d7b7e6da479663c2f077.jpg)
写真は、本堂左手にある観音堂
2012年「京の冬の旅」、2015年秋の非公開文化財特別公開で公開がありました。
門前で拝観料600円を納めます。
正面に本堂があり、右手に宝物庫があります。
まず本堂に上がります。
本堂左手には、開基の橘行平坐像や聖観音菩薩像がお祀りされています。
この聖観音菩薩像は、三十三間堂の仏像の試作品とも云われているそうです。
本堂正面の厨子内には本来、本尊の薬師如来立像があるのですが、現在は収蔵庫に安置されています。
周囲には脇侍の日光月光菩薩像や、十二神将像がお祀りされています。
さらに本堂右手には不動明王像や愛染明王像、高倉天皇が寵愛した小督局の琴、硯箱に小督局の毛髪を織り込んだ云われる光明真言が展示されていました。
最後に門の右手にある宝物庫に入ります。
ここにあの重要文化財の“薬師如来立像”がお祀りされています。
薬師如来立像は厨子と一体になっており、厨子の後ろには滑車が付き引っ張れるようになっています。
これを使用して昔はいざという時は、本堂の厨子から素早く降ろして避難していたそうです。
またその際に御像が中で揺れて頭部が破損しないように、頭頂部に小さな座布団を被っておられます。
その他に清凉寺式釈迦如来像と如意輪観音坐像も公開され、共に重要文化財です。
さらに左手には呉織神像と漢織神像もお祀りされていました。
2015年の秋の非公開文化財特別公開では、本堂裏 須弥壇背後にある鈴木松年らによる仁王像も公開されました。
また2014年の2/15、2/16、2/22、2/23の10:00~14:00まで涅槃図が公開されました。
実際は9:00過ぎにお邪魔しても見せて頂けました。
大抵は右上におられる摩耶夫人が、左上におられたのが印象的でした。
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コメント ( 3 ) | Trackback ( )
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行きたいけれど、足痛のため動けません。
因幡堂HPより。
通例の大黒天像は本堂左手などにもありましたが、こちらは密教の大黒天像です。三面六臂の憤怒相なので、一見すると愛染明王のようにも見えますが、像様が全く異なります。
髑髏の冠や瓔珞を付け、上の左右の手で象の皮を横向きに拡げ持ち、前の左右の手で剣を持ち、右横手で人の髪を掴み、左横手で鹿(山羊)の角を掴んでいます。ただし、右横手と左横手の持物は欠失。
特別公開の説明員はここでは基本的に小督局の宝物の話しかしていなかったので、危うくスルーしてしまいます。(笑)
同様の立体像の作例は全国的には僅かにあるようですが、ここでしかお目にかかったことはありませんので、B派は小督局よりこっちな気がします。調べたら胎蔵界曼荼羅の左上隅の方にもいらっしゃいました。
2019/4/20-6/9 因幡堂 平等寺展
平等寺の宝物庫には因幡薬師の傍らに、機織りの技術を日本に伝えたというクレハトリとアヤハトリという珍しい像があります。先日まで大阪池田市で、クレハトリ・アヤハトリの特別展があり、お話をお伺いすると、池田市内と平等寺の他に広隆寺と蚕ノ社でも像が存在するのを確認されているそうです。京都に結構ありますね。広隆寺ではお社の中に祀られているので、お目にかかるのは難しいそうです。