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山村美紗邸

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写真は、玄関間と和室。

ミステリー小説家 山村美紗さんの東山にある邸宅です。

アクセス
市バス 清水道で下車します。
清水坂を上って行き、約260m先の東山庭の角を左折します。
道なりに約140m進むと三年坂との交差点になりますが、さらに直進します。
緩やかな登坂を約200m上ると道なりに左に折れますが、道が折れる手前の右手に山村美紗邸があります。

コロナ禍で途切れていましたが、2024年6/18~6/23に展示会のアートヤマムラサロンで内に入れました。
入場料は500円です。

玄関を入ると正面は広いロビーになっています。
右手奥は小上がりの和室、右手奥にはソファーがあり、本棚には山村美紗さんの蔵書がズラッと並んでいました。

左手前の扉の奥はダイニングのようでしたが、当日は締め切り。
その奥の左手奥には真っ白な広いイベントスペースのようなお部屋がありました。
演奏会やテーブルを並べればパティーも出来そうな感じ。
奥のワインレッドの食器棚にはマイセンのお皿などが仕舞ってありました。

当日はこれらのスペースに絵画や小物などが展示、販売されていました。

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2024 6/23の拝観報告2(山村美紗邸 アートヤマムラサロン)

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写真は、1階奥のパーティールーム。

京都阪口庵を出て、三年坂から左折し、緩やかな登坂を登ります。
高台寺の南側の維新の道の先がこの道になります。

道が右手にカーブする手間にあるのが、山村美紗邸です。
6/18~6/23までこちらでアートヤマムラサロンが開催されました。
期間中、ミステリー作家 山村美紗さんの邸宅でギャラリー展示や各種イベントが行われます。
コロナ前もしておられましたが、コロナ禍で休止。
今年再開したそうです。

12:00からでしたが、我々の到着に気づかれ11:55に開けて下さいました。
入場料は500円。

広い玄関間から小上がりの和室、ソファーなどがあり、それらのスペースに作品が展示されていました。

また左手奥がこの真っ白なお部屋。
ミニコンサートやパーティーなども出来そうな感じ。
こちらに仲の良いお客さんを呼んで、もてなしをされていたんでしょうね。

一通り拝見し、12:15頃にこちらを出ました。

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京都阪口庵

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写真は、大広間。

京都阪口庵では三年坂、青龍苑にある元料亭の阪口にて、茶道体験が出来ます。
ただし基本的には海外の方向けです。

アクセス
市バス 清水道で下車します。
清水坂を上って行き、約260m先の東山庭の角を左折します。
道なりに約140m進むと三年坂との交差点になるので、ここを左折します。
約25m先の右手の門を入ります。
庭園に入った左手の「霊鷲山荘」の扁額がある路地の奥右手に、阪口庵の玄関があります。

HPから事前に申し込みが必要で、45分の体験で5,018円です。
10:00開始から1時間ごとに16:00開始の計7回あります。
ただし申し込みのページも、実際の現地の説明も英語でされます。

玄関前で待っていると、時間が来たら予約確認をして中に入ります。
まずは縁を経て8畳の待合で、荷物を置いて待ちます。

皆さんが揃うと奥の10畳間に入ります。
付書院、大きな床の間に床脇。
縁側からは青龍苑の庭園がきれいに見えます。
また縁には歪みがある大正硝子で、ガラスが入っている縁もゆるやかに湾曲した数寄屋仕様でした。

広間にはお茶席の設えと自分で点てる用の茶碗、茶筅、棗と茶杓がセットになったお盆が各々置かれいます。

ここからの説明もすべて英語です。
まずはどこから来たのか、どれぐらい滞在しているかを各グループで聞かれ、軽い紹介をする形になります。
そしてまずはお茶席をします。
お菓子を戴き、正客はお点前を次客以降は点出しです。
お茶席を体験した後は小休止。
海外の方は正座は無論のこと、椅子でない場所で座るのはシンドイようです。

小休止の後は、各自でお薄を点てます。
棗から茶杓で抹茶を入れ、お湯は先方で注いで下さります。
それを茶筅で点てて、自分で戴きます。

最後は庭園や床の間で前での記念撮影で、約45分の体験でした。

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2024 6/23の拝観報告1(京都阪口庵)

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写真は、控えの間。

日曜日です。
この日もいろいろ忙しかったです。
まずは10時頃市バスで自宅を出て、10:45頃にやって来たのが京都阪口庵です。
三年坂の青龍苑にある、元料亭の京都阪口の後にできた茶道体験に参加しました。
この日は元々この後の2件がメインの日程でした。
そしてこの次に行く場所に青龍苑が近かったのです。
以前青龍苑の庭園を見ていた時から、阪口の数寄屋の広間に入ってみたいと思っていました。
そこで今回調べたら、阪口での茶道体験を発見した次第でした。

参加費は通信料も含めると5,018円。
現地に行って驚いたのは、今は青龍苑に入れなくなっているんですね。
この茶道体験でお庭が見えるので、邪魔にならないように立入禁止にしたのでしょうか。
この茶道体験は昨年11月頃から始まっているそうです。
ただし問題があります。
この茶道体験は「外国人をメインターゲットにしている」ことです。
なので、申し込みも現地での説明も「全部英語」ですw
この日はさくらさんと同行でしたので、申し込みも僕が2人分しています。

さて11:00前になると、前の席も外国人旅行客さんが10名ほど出てこられました。
最初に控えの間に荷物を置いて、全員揃うのを待ちます。
揃うと奥の広間に通されます。
我々の会も僕とさくらさん以外の8名はすべて外国人旅行客さん。
最初に懇親がてらどこから来たか聞かれ、各グループ、イタリア、スペインとスイスと言っておられました。

まずはお茶会。
お点前があり、お薄を戴きます。
雰囲気を味わってもらおうということでしょう。
そして茶道のお話をされますが、全部英語。
僕の受験時代、リスニングはまだ必須ではなかったので、それほど聞くのは得意ではありません。
しかし話の展開を予想しながら聞くと、大体言っていることは分かりました。
さて始まって25分ほどで一旦小休止が入ります。
どうやら外国人の方は正座はもちろんのこと、平床に長時間座るのもツライようですね。

小休止後は各自でお薄を点てて戴きます。
最後は庭先や床の間の前でグループ毎に記念撮影タイムで終了。

阪口の広間の写真は明日の本編でw

11:45頃に終了し、次へと向かいました。

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2024 5/25の拝観報告1(花山天文台 自由見学)

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写真は、本館のドーム内。

土曜日です。
この週末は大相撲 夏場所が14日目と千秋楽なので、最初から午後は遅くならないように日程を決めています。

まずは朝、9:30頃に車で自宅を出ます。
三条通を東へ進み、蹴上で東山ドラブウェイに入ります。
10:00頃にやって来たのが、花山天文台です。
2017年の京の夏の旅で行って以来来ていません。

土日に公開しているのは知っていたので、日程が空いたこのタイミングで再訪です。
土曜日の公開には、太陽スペクトル観望コース(10:15~12:05)と、自由見学コースがあります。
この後に行く予定もあったので、自由見学コースにしました。

参観料は1,000円です。

自由見学と行っても、ちゃんと説明の方がその場その場におられて解説して下さいます。

まずは本館。
ドーム内はもちろん、ドームの外周の縁、2階の旧台長室の中も見学出来ました。
僕的には建物なので、曲線を多用した階段や室内をしっかり拝見しました。

そして歴史館(旧子午線館)へ。
こちらも担当の方が建物や、子午儀を使っての正確な時間の測定について解説がありました。
最後は別館も。
以前の公開でも別館内はなかったと思います。
太陽の黒点やフレアの観測や記録をしておられます。
ちょうど最近、フレアの活動が活発で低緯度オーロラが話題になったので、熱くお話ししておられました。

10:40ぐらいにこちらを出ました。

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そわか スモールラグジュアリーホテル(旧美濃幸)

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写真は、スウィートルーム 法螺貝の間。

そわかは八坂神社の南側、下河原にあった1912年創業の料亭「美濃幸」の数寄屋建築をリノベーションして、2019年に開業したホテルです。

アクセス
八坂神社の南総門を出て、下河原通を直進します。
約120m進んだ右手に、そわかがあります。

今回は2023/1/19に開催されたNHKカルチャーの「祇園八坂 SOWAKA ~館内ツアーとスペシャルランチ~」で内部の見学と、ラ・ボンバンスでランチを頂いた時の報告です。

表に向かって右手に玄関への路地があります。
石畳の路地を進むと右に折れ、奥に玄関があります。
玄関で下足して上がると、4畳半の玄関間があり右へ。
奥には受付のカウンターがあります。
船底天井の廊下を左手に進むと、左手に大きなロビーラウンジが拡がります。
こちらは美濃幸の時は料理場だったそうで、カウンターの板を開くと今も井戸が、庭にはおくどさんが3つ、中央のタイル囲いの下には地下の階段が昔のまま残されています。

また船底天井の廊下を挟んでロビーラウンジの反対には、バーカウンターの1室があります。
美濃幸の時は待合だったそうで、網代天井で奥には坪庭があり茶室のようです。

受付カウンターの廊下のまっすぐに進みます。
廊下の途中右手の階段を上がります。
上がって廊下を左手から背後に回ると、スウィートルームの102号室です。
手前にリビングの7.5畳があり、こちらの床の間には三角形の地袋があります。
奥にはベッドルームの10畳間があり、こちらがほら貝の間です。
その名の通り、襖の引手がほら貝の形をしています。
正面に付書院、床の間と違い棚があります。
違い棚は下に支えがなく左手の紐も付いているだけなので、棚の板は壁に埋め込まれている部分で支えています。
実はこの板が合板で軽いので可能なのですが、実は当時は合板を作る技術が最先端でした。
廊下に面した左手には火頭窓があり、右手は庭に面した縁にソファーがあります。
縁の奥には洗面と檜風呂があります。

1階の廊下に戻り、さらに奥に廊下を進んで行きます。
すると左手に待合のある広い庭が現れ、主屋から離れに進みます。
この離れがメゾネットタイプの104号室です。
この離れは元茶室で手前のリビングが3畳台目の茶室。
奥の6畳のベッドルームが広間の茶室です。
床の間の袖壁が三日月形に切り抜かれているのが印象的です。
さらに奥にある洗面の背後には、水屋がそのまま残っています。
階段で2階に上がるとすぐに檜のお風呂があり、その隣は庭に面した4畳半のひょうたんの間があります。

最後にそわかの左手にあるラ・ボンバンスで11品のディナー用のメニューをランチとして提供して下さいました。
メニューが謎解き形式で、それを解読してから料理を楽しみます。
料理も通常のツアーランチではありえないぐらい本気で、非常に美味しかったです。


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2024 5/11の拝観報告4(高台寺 新緑茶会)

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写真は、玄路庵の外観。
 
KYO AMAHAREを出てシェアサイクルで向ったのが、高台寺です。          
14:00頃に到着。
この日は高台寺 新緑茶会でしたので、予約していました。
新緑茶会は過去に1度来ていますが、また来てみましたw
5,000円です。

14:00からですが、1人だったので1席目に入れました。
1席7名ほどですが、4畳半なので結構キチキチ。
主催が高台寺の方なので、他の席での茶席などいろいろな話が出来ました。
6月の時雨亭でのお茶席は今年で終わりだそう。
またコロナ辺りから中止になっている高台寺茶会は、来年か再来年には再開されるそうです。

最後に茶室内の引きの写真を撮って、14:40頃にこちらを出ました。

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2024 5/9のランチ報告3(いもぼう 平野家本店)

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写真は、店内。

再び嵐電で御室仁和寺駅~帷子ノ辻駅~嵐電天神川駅→地下鉄に乗り換えて、太秦天神川駅~三条京阪駅。
ここからシェアサイクルで八坂神社へ。
八坂神社の近くにもポートがあるので、こちらにシェアサイクルは返却。

11:20にやって来たのが、いもぼう 平野家本店です。
いもぼう 平野家本店は知恩院の南門があるすぐ近くにあります。
これとは別に近くにいもぼう 平野家本家もあります。
この辺りは説明を聞かなくてもなんかあったんだろうと察しが付くので、追及はしませんw

以前からこちらも来ようと思っていたのですが、実現していなかったので今回来てみました。

こちらは東西の細長~~いお店なんですね。
しかも結構いい数寄屋。
ただしメッチャリフォームしています。
細長~~い廊下の左右に個室が並び、最奥が広めの座敷です。

     
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写真は、いもぼう御膳 2,750円。

食事は王道のいもぼう御膳。
いもぼうって、聞きはするけどなかなか食べたことないんですよねw
今回しっかり戴きましたが、うんメッチャ美味しいですね。
旨味が非常に詰まっていました。
量的もお値段もいい感じのランチでした。

12:00頃にこちらを出て、次へと向かいました。

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cafe KawataRo

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写真は、庭園。

cafe KawataRo(かふぇ かわたろう)は、八坂神社の南側にあるお庭のきれいな喫茶店です。

アクセス
祇園の交差点、八坂神社の西総門からスタートします。
東大路通を約100m南下し、最初の交差点を左折。
八坂神社に沿って緩やかな坂を登り、約100m先の左手に南総門がある交差点を下河原通へ右折。
約120m先の右手にSOWAKAがある細い道の左T字路を左折します。
約80m先の右手にcafe KawataRoがあります。

こちらは元々は長楽館の敷地でした。
後、料理旅館 川太郎として営業されていましたが、東側は祇園旅館 休兵衛となり、西側はcafe KawataRoになりました。

玄関を入ると左手にカウンターがあり、内部はかなりきれいにリノベーションされています。
内部は広い一室になっており、ソファーやテーブル席が8つほどあります。
そしてその最奥に庭園があります。

手前は石畳に苔。
中央に池があり、真ん中に石橋が架かっています。
右手に小ぶりの雪見灯篭。
赤い鳥居も印象的。
左手の奥には大きな石灯籠があります。

お庭がよく見えるように幅広のガラスがはめられていますが、庭には出られません。

喫茶メニューがメインで、各種ドリンクにケーキセットもあります。

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2024 4/27の拝観報告5(圓徳院 小間特別呈茶)

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写真は、北庭 小間の茶室の外観。

鹿王院を出て、シェアサイクルで阪急嵐山駅に向かいます。
借りた場所と返す場所が違ってもいいので、シェアサイクルは便利です。

阪急電車に乗って桂駅へ。
ここで偶然次にご一緒するKiご夫妻と遭遇w
ここから京都河原町駅へ。
河原町四条から徒歩で東へ。
15:55にやって来たのが、圓徳院です。

16:00から北庭にある小間での呈茶に申し込んでいました。
我々3名で申し込んでいたのですが、もう1人後から申し込まれて計4人でした。
以前妻と2人でこちらの小間に来たことがあったのですが、やっぱり小間の雰囲気が好きで。
Kiご夫妻もお誘いしたら是非にと。
お席代は1人3,000円でした。

今回改めて引きでの内部の写真も撮り直しました。
小堀遠州流と武家点前でしたので、袱紗も右にしておられました。
お道具も高台寺蒔絵や瓢箪型など、秀吉関係で。

気候も天気も良くて、静か。
気持ちのいい30分でした。

お席のあとは一通り境内を。

16:45頃にこちらを出ました。

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2024 3/30のランチ報告2(京大和)

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写真は、紅葉の間。

10:40にシェアサイクルに乗り、鹿ヶ谷通→丸太町通→東大路通と進み、八坂神社周辺のポートに返却します。
春や秋の紅葉シーズンは特に自転車が便利ですね。
しかもシェアだと乗り捨ても出来るので。

八坂神社から徒歩でやって来たのが、京大和です。
個人的には何度も来ていますが、美食会の何名かから強烈な開催リクエストがあったので、桜の時期に早い段階から予約していました。
今回の参加者はYさん、MZさん、frippertronicsさん、Kさんと僕の5名。
実はアマ会での開催は2回目。
前回が2020/8/9と、コロナ騒動での会食禁止が発出される直前でした。
他の方々はことごとくキャンセルされたのかお客さんは我々だけだったので非常にラッキーなことに全館見せて下さいました。
今回は桜の時期と忙しそうでしたので諦めていましたが、MZさんが交渉して下さり、11:30前に翠紅館広間と紅葉の間は見せて下さいました。
しかしさすがアマ会、皆さん11:10ぐらいに着いていたのはさすがですw

そして今回の我々の部屋は葵の間でした。

       
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写真は、お弁当 込々で2万円弱。

お弁当のコースで額面16,500円はさすがです。
諸々だと2万円はします。
ただしいろいろ戴いてきた我々の中でも、お料理は評価高めでした。
それに幸か不幸かお弁当コースの方が、量的にはよかったですね。
懐石のフルコースは、量が多いですよねw

ゆっくり戴き、13:50頃にこちらを出ました。

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パビリオンコート(旧山中商会 京都支店)

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写真は、外観。

パビリオンコートは青蓮院門跡の向かい側にある元古美術商 山中商会の京都支社で、今は結婚式を主としたレンタルスペースをしておられます。

アクセス
地下鉄東西線の東山駅で下車します。
出入口1から地上に出て、左へ進みます。
約200m進むと神宮道との交差点になるので、ここを右折します。
ゆるやかな坂を上りつつ約150m進んだ右手にパビリオンコートがあります。

表門は寺院等の旧材を利用して建てられており、正面の和館は明治37年建築でいずれも国の登録有形文化財です。
和館に入るとロビーがあり左手は喫茶です。
こちらは坂に建っているので、このフロアは実は2階です。
右手奥の廊下を進むと左手に1室、突き当りに1室、個室があります。
結婚式では控室などに使われるのでしょう。

この廊下の右手からが洋館になります。
大正9年京都で最初に建築された鉄筋レンガ造りの建築物で、国の登録有形文化財です。
廊下を右に曲がると、右手に1階への降り階段、正面に3階への階段のあるフロアになります。

まずは右手の階段から1階へ。
このフロアが「セラー」です。
奥にはバーカウンターがあり、広いフロアにはソファーが並んでいます。
外には木造瓦葺きの別棟があり、かつては従業員用の食堂だったそうです。
窓のステンドグラスがきれいです。

2階へ戻り、正面に進みます。
右手に2階への階段があり、壁はレンガ、欄干は卍崩しの意匠、階段下の柱の先は阿形の獅子になっています。
左手の扉の奥は広いフロアの「カメリア」で、教会のような雰囲気です。
天井は意匠を簡素化した折上格天井。
中央に太い柱が2本あり、柱の天井側は中東飾りがされています。

3階へ上がります。
3階も広いフロアで「ダイアナ」。
ことらも簡素化した衣装の折上格天井で、天井の中央は天窓で自然光が入ります。
古美術商時代はこの自然光の下で鑑定していたそうです。


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高台寺 和久傳

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写真は、1階の特別室。

高台寺 和久傳(こうだいじ わくでん)は和久傳系列で1番ハイクラスのお店です。

アクセス
東山安井のバス停で降りて、東山安井の交差点から安井北門通の坂を上ります。
すぐにT字路になるので、ここを左折します。
下河原通を約70m進んだ栗阿弥のある角を右折します。
約60m先の左手に高台寺 和久傳があります。

日曜日が定休で、その他も休みがあるので予約の際に確認してください。
コースはお昼は33,000円、44,000円、55,000円、夜は44,000円、55,000円とおまかせ、冬は蟹懐石66,000円と蟹コース88,000円もあります。

表門を入ると、焼瓦の廊下を進み玄関へ。
玄関を入ると左手に3畳の玄関間があります。

この玄関間の左手に特別室があります。
まず8畳ほどの板の間はテーブルと椅子をしつらえたサロン風になっています。
その右手に8畳の座敷があります。
掘り炬燵で付書院に床の間があり、北山杉の床柱が印象的です。

玄関間から右手に進み、船底天井の廊下を進みます。
廊下途中の左手に囲炉裏の間があります。
3畳の控えの間は竹の竿縁天井で、その奥に8畳間があります。
中央に囲炉裏があり、床の間と床脇の床は1枚板です。

外には苔のきれいな小さなお庭があります。

全体に照明が暗く、お茶室や日本建築の雰囲気を大事にされているようです。
しかし南向きの部屋なので、日が差すと日光が間接的に入りふわっと明るくなります。
お料理は調理したてをベストタイミングで持ってこられるので、コースで2時間半かかりました。
和久傳なので既視感のあるお料理は少なく、オリジナリティーを感じました。
お正月から3月中旬までは中に板チョコほどのからすみの入った「からすみ餅」があり、非常に美味しかったです。

廊下の向い側にもお部屋が1つあり、さらに奥の右手には2階への階段があります。
総室数は6室のようです。
さらに廊下を進んだ左手がトイレで、廊下突き当りが板場のようでした。

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2024 3/2のランチ報告(高台寺 和久傳 結婚20周年記念ランチ)

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写真は、囲炉裏の間。

3月第1週末です。
今年の3月で我々夫婦は結婚20周年になります。
昨年9月までは毎月1回は妻と2人でランチに出かけていたのですが、10月、11月、12月と拝観優先で企画してきませんでした。
するとクリスマスぐらいに妻から
「もう一生、アナタと食事行くことなんてないんやろうな・・・」とつぶやかれてしまいました!
「イヤ、イヤ、イヤ、イヤ、そんなことはございません」ということで、
1月は家族ランチ2回、2月もお出かけを企画しました。
からの20周年記念ですので、生半可なことは出来ませんw
妻に「2人でどこかお食事に行こう」とお誘いした際に、こちらを提案してOKが出ました。

この日は高島屋などもウロウロする予定でしたので、バスで参りました。
東山安井で下車して、11:40頃にやって来たのが高台寺 和久傳です。
以前から僕も妻も和久傳が好きで、京都和久傳や室町和久傳に行っていたのですが、さすがに高台寺は未訪問でした。
お店の前にやってくると、やはりのお出迎えw
門前の梅がきれいに咲いていたので、2人で記念撮影をしました。
そして店内へ。
予約の際にお部屋はどういうタイプがいいか聞かれます。
カウンター、掘りごたつ、囲炉裏のあるお部屋ということで、囲炉裏の間にしました。
数寄屋建築が好きだというと、掘りごたつの特別室も見せて下さいました。

さて囲炉裏の間へ。
お茶室や古い日本家屋を意識しているためでしょう、照明も落とし気味です。
しかし南向きなので、日が差すとふぁっと明るくなるのは計算のうちと思います。
さてお食事です。

       
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写真は、33,000円のコース。

今回はランチの1番下で1人33,000円のコースでした。
和久傳なので、既視感のあるお料理は少なくオリジナリティーを感じます。
お料理は調理したてをベストタイミングで持ってこられるので、コースで2時間半かかりました。
1の中にある焼いたグジはフワフワの食感。
2の赤貝もコリッコリ。
4は軽く炙ったハナダイをウニ醤油で。
5は正月から3月半ばまでのからすみ餅。
カリふわのお餅の中に、板チョコぐらいのからすみが入っています。
からすみなんで塩辛いと思われたでしょうか。
しかし自家製のからすみなんでそれほど塩辛くなく、からすみのうまみがスゴイ。
紫野和久傳でも2月いっぱいはおもたせでからすみ餅があるそうですが、からすみの仕込みが各店の板長まかせなんで、こちらのと全く一緒ではないそうです。
6はイノシシ肉の串焼を実山椒で戴きます。
9はご飯ものですが、伝助穴子の玉子〆丼、桜えびかきあげ丼、辛味大根うどんから選びます。
しかし選べなくても「3種類ともちょっとずつも出来ますよ」とのことw
もちろん3つとも戴きましたが、写真の桜えびかきあげ丼のサクサク感と桜えびの甘みが1番でしたね。
最後は写真に入り切りませんでしたが、自家製大福。
もう柔らかすぎて菓子切りで切れないというw

またお部屋係の方も気が付かれる一方で、いい感じに気さくでこちらに気を遣わせないちょうどいいぐらいの接客でした。

僕も妻も非常に満足して、14:30頃にこちらを出ました。
是非また行きたいお店でした。

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五条坂京焼登り窯(元藤平陶芸登り窯)


写真は、登り窯の大口。

五条坂京焼登り窯は元々は藤平陶芸の所有する登り窯で、現存する京焼窯では最大のものです。

アクセス
五条坂の交差点(東山五条)を北向きに進みます。
右手には五条坂があり、その先は清水寺。
直進する道は東大路通ですが、その左手にY字に側道があるので、そこに進みます。
途中の左手に六原公園があり、交差点から約120m進んだ左手に五条坂京焼登り窯があります。

五条坂京焼登り窯は昭和43年まで使用されており、平成20年以降は京都市教育員会が管理しており、通常は非公開です。
まいまい京都の「五条坂 京都最大 藤平登り窯 特別探検!老舗陶器屋主人と京焼のまちへ」で内部を見学出来ました。

開門すると左手に窯への入口があります。
入口を入ると正面が窯の大口がある1番下で、右手奥に向かって窯の上へと上がっていきます。
1番下から一の間、二の間と窯は仕切られており、1番後ろは九の間で最後部に煙突があります。

本来ここの地形は窯の下の部分の方が土地が高く、1番上の方が土地が低いので、土地の高低差に逆らって建てられていることになります。
これは本来この窯が2号機であり、この窯と背中合わせで左右対称に土地の高低差に準じて造られた1号機が西にあったのですが、老朽化で潰されこちらだけが残ったからです。

さて窯は1番下部分にある窯口で火を焚き坂の上へと火が上るので、
1番下の一の間が最も高温に、1番上の九の間が最も低温になります。
一の間では焼くのに高温が必要な磁器を、真ん中に陶器を、1番低温でよい素焼きを九の間に入れて焼いたそうです。

大量に焼くことが出来るので、近所の作家さんの作品も窯の中の一棚いくらと値段を決めて一緒に焼いていたそうです。
また最も焼くのが難しい磁器の焼成は、窯焚師と呼ばれる専門の職人に任されていました。
一旦火が入ると、2日間は焼いてたそうです。

窯の右手奥に進むと、左手奥にガス窯。
煙突の背後に電気釜が残っています。
本来はここに小さな登り窯があったのですが、戦時中にそれを壊して石炭窯にしています。
石炭窯は兵器を作る大きな容器を陶器で造るため(希少な金属は使えないので)に使われていました。
また煙突のすぐ脇には上絵に使う低温の窯である錦窯も残っています。

登り窯のある大きな部屋の北側には、ろくろ場や絵付場も残っていました。 


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