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同志社大学 近代建築


写真は、クラーク記念館

烏丸今出川にある同志社大学には、重要文化財やそれに準ずる近代建築が複数あります。

アクセス
地下鉄烏丸線の今出川駅で下車します。
3番出口から地上に出ます。
地上に出て右折し、約70m歩いた右手に同志社大学の西門があります。

西門を入ると左手に彰栄館(重文)、直進した左手に礼拝堂(重文)。
さらに直進した左手にハリス理化学館(重文)、直進した突き当りにクラーク記念館(重文)があります。
そしてここを左折した突き当りに有終館(重文)、また道を隔てた東側にアーモスト館など他にも国の登録有形文化財の建物が複数あります。

ハリス理化学館(重文) :元は理化学の教室で、当初は天文台もあった。展示室となっており、一般でも参観できます。
1階は同志社の歴史などの常設展。2階では企画展が行われていることもあります。

同志社大学では今出川 定期キャンパスツアーをしておられ、その際には礼拝堂、クラーク記念館の内部に入れます。
今回は2016年12/12の京都市文化史源保護財団の「同志社大学の近代名建築を訪ねて」の模様です。

彰栄館(重文):同志社草創期に出来た元教室。今は事務が入っているため、内部参観不可。

礼拝堂(重文) :草創期に造った教育理念の象徴。天井を支える梁はクロスしシザーズ・トラスになっており、さらにそれを側壁で支えるハンマービームが美しいです。
窓は木枠に色ガラスを入れて、ステンドグラス様にしている。2階席もあります。

クラーク記念館(重文):新島襄の死後に造られた記念館。正面から入ると、左右から背後に回り込むようにらせん階段があり2階へ。
2階の左手にある講堂はクラーク・チャペル
掘りの深い船底天井で、梁のアーチが見事です。

寒梅軒:クラーク記念館の背後に二条家のお茶室が残っています。

有終館(重文):草創期に造られた元図書館。今は事務が入っているので、内部参観不可。

アーモスト館(国登録有形文化財):昭和初期に造られた新島襄の母校アーモスト大学との交流館。
今は宿泊施設として使われており内部参観不可ですが、見学会では敷地に入って正面から見せて頂きました(道路沿いは裏側)。
正面は広場で、ゲストハウスや古い日本家屋が広場の周囲にありました。

同志社女子大学 
同志社女子大学は同志社大学の東隣にあります。
正門を入って正面に栄光館、祖の左手にジェームス館があります。
ジェームス館(国登録有形文化財):武田吾一の建築。現在は資料センターにもなっており、展示会の際は門内右手の守衛室で入館証を貰って入れます。
正面から入って廊下左手奥が資料室。各部屋天井は同じ仕様で井の字形に分割したデザイン。また廊下は直交する煉瓦壁がアーチ状なっています。
また階段の手すりはトスカンオーダーで、東側の方は2階廊下が1/4円だけ張り出した吹抜を有しています。



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明覚寺


写真は、表門

明覚寺(めいかくじ)は、東本願寺の西隣(裏側)にある浄土真宗西本願寺派の寺院です。

アクセス
地下鉄烏丸線京都駅で下車し、北側改札から出ます。
そしてヨドバシカメラの案内のある方に地下通路を進みます。
ヨドバシカメラの前を通過してさらに直進し、左手1番奥の階段から地上に出ます。
地上に出たら右折し、七条通を直進します。
約270m進んだ先の新町通を右折、さらに約200m進んだ右手に明覚寺の表門があります。

一般に公開されている寺院ではありませんが、様々なイベントの会場になっていることがあります。
今回は2016年12月24日に行われた求月会 クリスマス茶会の際にお邪魔した時の報告です。
席は11:00~、12:30~、14:00~、15:30~の4席で、1席6名まで。
会費は5000円でした。
また2023年11月の非公開文化財特別公開で内部が公開されました。

表門を入ると正面に本堂があります。
本堂前を通り、右手から側面へ。
すると本堂の右手に苔のきれいな露地庭園があり、突き当りには土蔵があります。

まずは左の本堂に入ります。
当日は本堂が待合でした。
内陣は外陣より一段高くなっており、内陣中央には本尊の阿弥陀如来像、右には親鸞聖人像、左には蓮如上人像、左の脇壇には真宗七高祖像と聖徳太子像の軸が掛かっていました。
こちらで受付をして、最初にシュトーレンとホットワインを頂きました。

内陣の右手に1室あり、こちらが上段の間です。
床の間1畳を含む6畳間で、天皇家や本願寺大谷家の控室として使われたそうです。

本堂を出て、露地庭園を進み本堂の裏手へ。
ちょうど蔵と本堂の角の間に柴折れ戸があり、それをくぐると茶室の杏梁庵(あんりょうあん)があります。
伏見にあった門主の別荘である三夜荘から移築されたものだそうです。
躙口から入ると内部は4畳半ですが、奥の半畳は床の間です。
こちらで遠州流の濃茶を頂きました。



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立本寺 大輪院


写真は、表門

大輪院(だいりんいん)は立本寺の塔頭寺院です。

アクセス
まずは立本寺へ。最寄りは千本中立売で、中立売の1つ南の細い道(仁和寺街道)を西に入ります。大きめの通り(七本松通)との交差点の右手に立本寺の高麗門があります。
立本寺の境内に入り石畳を進むと、右手奥正面に本堂が見えます。
この立本寺本堂の右手に大輪院があります。

表門を入ると正面に庫裏、右手に安立行菩薩像がお祀りされています。
庫裏に声をかけると、御朱印が頂けます。

平和の鐘をつく会
毎年8/6と12/8の8:00~9:00まで、平和の鐘をつく会を行われています。
庫裏から入り、廊下を右に進むと本堂です。
本堂の内陣中央には日蓮上人像、上に釈迦如来像と多宝如来像がお祀りされており、脇侍は通常の法華宗の様式です。
本堂の左手外には半鐘があり、本堂向かい側の外には書院との間に苔のきれいな中庭があります。
本堂内部には反戦の掲示がたくさん目に付きます。

参加者は20名ちょっとで多くが毎年参加されている方のようですが、初めてでも歓迎して下さいます。
8:00~お参りと前説。
8:15~御住職を先頭に全員が半鐘を鳴らします。
8:30頃から9:00頃まで反戦のディスカッションを行います。
主に戦争経験者の方や、毎年参加されている穀田恵二氏や共産党の府議会市議会議員らしき方々を中心にお話は進みます。
9:00でお開きでした。

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東華菜館


写真は、外観

東華菜館(とうかさいかん)は四条大橋の南西角にあるランドマーク的な中華料理店で、スパニッシュ・バロックの洋館はウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計として有名です。

アクセス
京阪電車の祇園四条駅で下車し、出入口3から地上に上がります。
真っ直ぐに進み四条大橋を渡った左手に、東華菜館の玄関があります。
玄関から魚やタコや羊などのテラコッタがあり、興味深いです。

内部の見学だけはお断りしておられるので、食事のついでに見学させてもらうといいです。
早めの時間に入り予約席のお客さんが来ておられないと、結構隅々まで見せて下さいます。

食事は5000円~のコースと単品料理。
お昼もランチなどの設定はないので、単品を注文しました。
例えば2人でチャーハン、焼き餃子(大き目の6つ)と麻婆豆腐で、3080円。
量的にもいいぐらいでした。

建物は大正15年築の洋館で、シンプルな直線と曲線を組み合わせた天井や梁・腰板・扉の装飾がきれいです。
1階はホールで、夏には外に川床もあります。
右手には大正15年当時のままの、運転手付きの手動エレベーターがあります。
予約なしの場合は、これで5階の一般客席に案内されます。
5階はエレベーターでしか行けませんが、4階以下の予約席は階段があります。
5階は白を基調とした3面窓の開放的なお部屋で、中央の一角にジュースバーがあります。
また夏には屋上でビアガーデンも開かれます。
南側の屋外に階段があり、屋上に上がれます。
屋上には屋根にタイルを貼ったイスラム調の塔があり、南座や菊水がよく見えます。

帰りにエレベーターの運転手の方に見学をお願いすると、各階停止して案内して下さいました。
4階は130名収容できる中国風の内装の大宴会場
3階は50名収容の中宴会場が2つあります。
入口のアーチが印象的です。
2階には八芒星の飾り棚やアーチ型の仕切りがある30名の部屋が南側に、北側には4~8名用の個室が6~7部屋あり、それぞれに細かな意匠が違いました。



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聖徳寺


写真は、庚申堂(左)と表門(右)

聖徳寺(しょうとくじ)は、壬生にある浄土宗寺院です。

アクセス
四条大宮の交差点を南に約110m進んだ最初の交差点(角mにセブンイレブンがある)を左折します。
左折して約150m進んだ左手に、聖徳寺の表門があります。

飛鳥時代に聖徳太子が六角堂を創建する際に、この地に自らの館舎を建てたと云われています。
1622年江戸時代初期に、聖誉貞安が浄土宗寺院として中興しました。
表門の左手に庚申堂、門内の右手には庫裏や本堂があります。
2022年から御朱印を始められました。
表門を入ってすぐ右手の庫裏で頂けます。
その際に本堂のお参りをさせて頂けます。
本堂の表から中に入ります。
正面に内陣があり、中央には本尊の阿弥陀如来像、脇侍に観音、勢至菩薩像がお祀りされています。
また左手の部屋には聖徳太子像の坐像がお祀りされていました。
 
毎年2/3には庚申堂が開扉されます。
内陣中央のお厨子には庚申尊青面金剛木像がお祀りされていましたが、お顔は垂れ幕で見にくいです。
由緒書きやお札の授与をされていました。



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秦家住宅


写真は、外観

秦家住宅は四条堀川付近にある“表屋造り”の代表的な町家建築で、京都市の登録有形文化財に指定されています。

アクセス
四条堀川の交差点を堀川通に沿って南下します。
約250m先のデイリーヤマザキのある交差点を左折し、仏光寺通へ。
約100m先で右折して油小路通へ。
右折してすぐ先の右手に秦家住宅があります。

参観は可能ですが、現在もお住まいですので事前に連絡が必要です。
参観料は1000円です。

左手の玄関から入ると、正面に店ニワ、その奥に玄関ニワがあります。
さらに奥には走りニワがあり裏庭まで続きますが、玄関ニワから奥はお住まいなので入れません。右手はもちろん店舗です。
玄関ニワから玄関にあがると、正面が茶の間で、その奥が中庭。
右手が通り側で、店。
左手が奥で、住居棟に繋がります。

中庭は白砂に棕櫚竹(しゅろちく)とシンプルな造り。
右手の店は広い座敷と板の間で、薬商時代の“奇應丸”の看板や、薬箪笥が残されていました。

茶の間から左手の住居棟(奥)へ。
手前に中の間、奥に座敷があり、最奥は裏庭です。
座敷には床の間や違い棚などがあり、こちらでお茶と茶菓子を頂きました。
薄暗い座敷から日の当たる明るい裏庭を見ながらお茶を頂くのは、風情があります。
裏庭は左手前が1段低くなっており、そこにキリシタン灯籠と堀蹲踞があるのが変わっていました。

裏庭の右手には廊下伝いに離れがあり、数寄屋の3畳と4畳半の間がありました。
元は隠居部屋だったそうです。
さらに廊下の奥には蔵が見えました。

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大善寺 裏寺町


写真は、本堂

裏寺町通にある大善寺は誓願寺の塔頭で、戦国武将 佐久間盛政の娘 虎姫(洞仙院)の肖像画があります。

アクセス
地下鉄 東西線の京都市役所前駅で下車し、河原町通を南下します。
三条通を経て、次の六角通を左折します。
さらに約40m先の裏寺町通を左折します。
約40m先の右手に大善寺の表門があります。

表門の脇から中に入ると、左手に庫裏、正面に本堂があります。
庫裏で御朱印を頂けます。

大善寺寄席
通常は非公開ですが、年に数回こちらで「大善寺寄席」が開催されます。
土曜日の14:00~16:00ぐらいまでで、前売り2000円、当日2500円です。

本堂正面で受付をして、下足して本堂の階段を登り、右手から本堂に入ります。
本堂の左手が演壇で、席は50席程度です。
当日の本堂の内陣には幕がかかっており見えませんが、本尊は阿弥陀如来像です。

また本堂の外の縁側から左手を進むと、トイレに行く途中に庭園があります。
庭園が特徴的で、すり鉢状です。
底が池のようになっており、石橋が掛かっていますが、底まで2mぐらいあるでしょうか。

またこちらには洞仙院殿像があります。
洞仙院こと虎姫は、柴田勝家の家臣 佐久間盛政の娘です。
賤ヶ岳の戦いで秀吉方の武将中川清秀は、この佐久間盛政の急襲を受けて討ち死します。
そして将来、この中川清秀の次男秀成に虎姫は嫁ぐことになるのです。
つまり父を仇とする家に嫁いだのです。

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2017 6/18のおでかけと近況報告


写真は、DEAN & DELUCAのローストビーフ重 1800円

今回は6/18のお出かけに加え、近況に少し触れます。

日曜日。
この日子供たちはアウトドアクラブでお出かけ。
僕が8:00に長男を京都駅へ車で送ります。
9:00に妻が次男を連れて京都駅へ。
送った後は妻と2人、車で八幡のコストコへ。
そもそも第2京阪道路と京奈和道をつなぐ八幡京田辺JCTが出来て、道の雰囲気が随分変わっていました。
9:40頃にコストコに着きましたが、やっぱり日曜日は人が多い(笑)。
12:00頃まで買い物して、一旦帰宅。

今度はバスで四条へ。
妻の希望で13:00頃に、烏丸蛸薬師にあるDEAN & DELUCAのイートインスペースで昼食。
僕は写真のローストビーフ重。妻は日替わりのようなプレートでした。
いつもは子供がいるので落ち着いて出来ない「子供関係以外の話題」を話しました(笑)。

食後はデパートへ。
大丸、高島屋やその間のお店へ。
僕も妻も買い物好き。
子供達がいるとこちらも落ち着かないし、3時間ぐらい楽勝で親がデパートから出て来ないのは男児2人にとっても拷問なので(笑)、
こういう機会に2人でゆっくりと観てまわりました。

そして17:00に子供達2人を京都駅で回収!?して、帰宅しました。

さて近況ですが、皆さんお気づきでしょう。
最近拝観予定が少ないです。
毎年6月は少なめにはなるのですが、今年は
6/4 亀岡 聖隣寺
6/10 粟田山荘にてお茶会
6/17 堀井七茗園に学ぶ宇治茶の今昔
の3日だけです。

と申しますのも、最近は長男関係のイベントが多いんです。
中学校の学校説明会、見学会、塾の保護者説明会など。
もちろん拝観の方の新たなネタがないということもありますが、そのリサーチ自体が以前より甘くなっているのも否定できません。

長男ももう5年生。
中学受験に取って5年生の夏以降は非常に大事。
国語、理科、社会は結果を出しているのでもう何も言っていませんが、苦手の算数はまだアドバイスが必要です。
こちらの興味自体がそちらに以降している部分も正直あります。

でもやりかけたことは途中で投げ出したくないので、
・新しいものには出来るだけ行って報告する(1度行ったところにもう1度行くことはまずないと思います)
・以前から蓄積している本編はすべて出し切る
のは続けて参ります。

もし本編も出し切り、新たな拝観報告もなくなった時は・・・もう潮時まもしれませんね・・・。

まあ今後もムリすることなく家族のおでかけなども交えながら続けて参りますので、今までよりはユルイ気持ちで読んで頂ければと思います。

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長男くんの塾の問題5(算数 図形2)


昨日に引き続き2問目です。
こっちの方が昨日のより難しいと思います。

問題設定は非常にシンプルですが、容易には解けません。
非常にいい問題だと思います。

興味のある方は、チャレンジしてみて下さい。

解答
まず∠AEB=68°、∠AFD=67°、∠EAF=45°は、すぐに書くでしょう。
そこで、んっ?∠EAF=45°!
てなりますよね。
直角二等辺三角形が気になります。
そこでFからAEに垂線を引いてみたりしますが・・・解けないです。
確かに45°は気になる数字ですが、これでは正方形=4つの辺の長さが等しいという情報が有効利用できていません。

さて、どうしよう。

そこで23°と22°を足せば45°・・・可視化したいな・・・と思えるかがポイントですね。
22°と23°を目に見えるようにくっつけるのですが、その際に正方形→AB=ADを利用して、
三角形ADFをABにくっ付けて45°を作り三角形ABGとすると、図2のようになります。



すると∠GAE=45°、三角形ABG三角形ADFは合同なので、AG=AF。
∠FAEも45°・・・。
これらを比べると、AEは共通しているため2辺とその間の角度が等しいので、図3のように三角形AEG三角形AEFは合同です。



三角形AEG三角形AEFは合同なので、∠FEA=∠GEA=68°。
よって
∠CEF=180-68×2=44°
です。

この解法を教えると、長男は「なぜそのような補助線を引くことを思いついたのか?」と聞かれました。
そうですよね。
僕も子供の頃は「こんなん思いつくかっ!」って思ってました。
けれど数多くの問題のポイントを意識しながら解法の経験を積むと、必然的に出来るようになるんですよね。
究極のパターン認識。
ほとんどゲーマーと同じですね(笑)。

今回のポイントは具体的には、
45°という角度を可視化しようと思えるか、
またそうすることで正方形という条件も同時に有効活用できる、
ことですね。

「そこに気づけるような経験を積む」、いわゆる「図形センスを磨く」ための問題です。

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2017 6/17の拝観報告(堀井七茗園に学ぶ 宇治茶の今昔 後編)


写真は、棠庵内部

製茶場を出て、縣神社方面に少し戻った途中に抹茶工場がありました。
今度はこの中へ。
内部の撮影は出来ましたが、なにか設備に特長があるのでしょう写真のweb掲載は禁止。
内部は簡単に言うと、たくさんの機械の臼が碾茶を抹茶に挽いています。
機械なので自動でグリグリ挽いています(笑)。
窓を開けて頂くと、抹茶のいい香りが充満しました。
また茶葉の質によって抹茶の粉の色も違うんですね。
比較的質が落ちるものは真緑色じゃなくて、やや黄色っぽいのですが、品質のいいのはきれいな緑色。
苔のような色でした。
15:00頃には抹茶工場を出て、縣神社へ向かいました。

こちらの堀井七茗園さんでは、個人での工場見学も可能です。
今回ご紹介した奧ノ山茶園、抹茶工場の見学と茶室 松風庵での成里乃の賞味で1人3000円だそうです。

さて今回我々も呈茶がありましたが、場所は縣神社の書院でした。
作年の献茶式で1度お邪魔しています。
こちらでまずは成里乃を1服頂きました。
非常にまろやかで苦みや渋みが全然ありませんでした。
成里乃をしっかり味わうため、お菓子は後から頂きました(笑)。

呈茶の後には書院の奥にある小間の棠庵も順に見学させて頂きました。

ずっと案内をして下さった堀井七茗園の社長さんのお話も知らなことばかりだったり、また楽しくお話しして下さったので非常に楽しいいい企画でした。

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長男くんの塾の問題4(算数 図形1)


小学校5年生の長男ですが、最近は国語、理科、社会は塾の模試でも一定の結果をコンスタントに出しているので、もう本人に任せています。
しかし算数は苦手なようで、まだまでですね(笑)。
今回もハイクラスの講座の問題が分からず、質問してきました。
解答にやり方が書いておらず、答えの数しか書いてないのです。
まあやり方は「自分で考えろ」ということなのでしょう。

今回は2問あり、まず1問目が上です。
結構スタンダードな問題ですが、ハードルが2段階あります。

興味のある方は、考えてみて下さい。


解答
普通台形の面積といえば、(上底+下底}×高さ÷2ですが、今回はいずれの長さも分からないですね。
このように面積が公式で直接でない場合、解法は2つ。
1:より大きな図形から一部を引くことで、残りの面積として出す。
2:等積の別の形に置き換えて求める
のが定石でしょう。

今回は全体の形をみれば、1はキビシそうです。
なので2で攻めてみます。

問題に戻ります。
まず問題になるのは、中点Eの処理でしょう。
Eは弧BCの中点ですので、FはCDの中点などではない。
Eの使い方は、図2のようにAEを結んだ補助線を使うしかないのは、図形問題の経験を積めばわかります。
すると馴染みのある30°、60°の直角三角形が見えてきます。



つまり図2の三角形AEF三角形ABDは、斜辺が6cmの30°、60°の直角三角形なので合同であると分かります。
すると図3のように両者から三角形ADGを引いた、三角形ABG台形DFEGの面積が同じです。

以上より
求めるべき台形BDFE=三角形BGE+台形DFEG
求めるべき台形BDFE=三角形BGE+三角形ABG
求めるべき台形BDFE=三角形ABE
となります。

ここまでが1段階。

三角形ABEは6cmの2辺の内角が30°の三角形。
BからAEに垂線を降ろせば、三角形ABHは30°、60°の直角三角形なので、BHは3cm。
よって、
台形BDFE=三角形ABE=6(AE)×3(BH)÷2=9㎠
となります。

・中点Eを正しく使えるか、
・60°があれば、30°90°の直角三角形を見出せるか、
が、解答のポイントですね。

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2017 6/17の拝観報告(堀井七茗園に学ぶ 宇治茶の今昔 前編)


写真は、堀井式碾茶製造機

土曜日です。
午前中は妻が外来バイトに行っていたので、僕が子供とお留守番。
次男はAMは知育教室。近所なのでもう1人で行って1人で帰ってきます。
長男は夕方からの塾の宿題をしていました。
11:00過ぎに昼食を一緒に食べ、12:00過ぎに僕は自宅を出ました。

地下鉄→JR奈良線で宇治駅へ。
13:00過ぎに到着したのが、縣神社の前の堀井七茗園さんです。
今回はそうだ 京都、行こうの「堀井七茗園に学ぶ 宇治茶の今昔」です。
13:30に集合。
参加者は20名。
あんとんさんと一緒というか、僕も申し込みのTELをしましたが取れず、あんとんさんに2名分確保して頂きました(笑)。

まずは南側の住宅街の坂を登ります。
するとこんなところに茶園があるんですね。
奥ノ山茶園です。
宇治七茗園のうち唯一現存する茶園です。
こちらの中に入れて頂き、お話をお伺いしました。
抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)を栽培しておられます。
品種はこの茶園に特異的な成里乃(抹茶向き)、奥の山(玉露向き)と京都府推奨のあさひです。
お茶はなった実を植えてもお茶の品質が変わるので、挿し木で増やすそうです。
その奥の山の原木が茶園の奥中央にありました。

次は山を下りてJR宇治駅方面へ少し歩きます。
これまた住宅街の一角に製茶場があります。
次はこちらの中へ。
摘んだ茶葉をすぐに蒸して乾かし、パリパリの碾茶にする機械です。
蒸した後、加熱した赤レンガの機械の中を1.5往復して茶葉を乾かします。
先祖の堀井長次郎翁が開発された機械で、100年近く使われていますが今なお現役です。
今の機械の方が熱効率などはいいようですが、この赤レンガの堀井式碾茶製造機ならではの風味が出るそうです。

ここで約1時間ぐらい経過していたでしょうか。
後半明日に。

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法雲寺 西賀茂1 通常拝観 


写真は、展望台から見た本堂

西賀茂、正伝寺の近くにある浄土宗の寺院です。

アクセス
千本北大路を北上すると、左が細く右が広いY字路になります(地図)。
この左が「源光庵」ですが、右に行きます。
すると道が右に道なりにカーブしていき、再度左が細く右が広いY字路になります。
目印は角のサイゼリアです。
道なりの右が北山通で左が紫竹(しちく)西通です。
紫竹西通を北上します。直進していくと、やがて片側1車線の2車線通が細くなります。
ここを左折、すぐ右折します。左手の公園が目印です。
少し直進すると「西賀茂霊苑 法雲寺」の案内の横に「正伝寺」と小さく書いてある角を左折します。この正面に法雲寺があり

表門を入ります。
斜面に建っているので、境内が段差になっています。
左へ石段を登ると右手に地蔵堂があり、子養育地蔵尊がお祀りされています。
左手前方には書院があり、広間になっています。
さらに石段を登ると、右手に本堂、書院の上は展望台になっています。
五山の送り火の際は、こちらで鑑賞会をされるそうです。
正面の奥に大文字、左を振り返ると、舟形がすぐそこです。

本堂の右手奥には巨大な西賀茂観音像(十一面観音)がお祀りされています。

彼岸中の日曜日に彼岸会が行われます。
11:00~12:00まで法要。
その後法雲寺講座という講演会が行われます。
その際に本堂にお参りしました。

本堂の内陣中央には本尊の阿弥陀如来像と脇侍の観音勢至菩薩像が、左手奥には善導大師と法然上人像がお祀りされていました。
また本堂には由緒書きも置いてありました。

法雲寺2へ

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摂取院、ぬりこべ地蔵


写真は、摂取院

共に伏見稲荷大社の近くにあり、地蔵尊がお祀りされています。

アクセス
JRの稲荷駅で下車し、右へ進みます。
約120mで踏切に差し掛かります。
その踏切手前の左手に摂取院(せっしゅいん)があります。
そしてその摂取院の手前の小道を左折して突き当りまで約260m緩やかな坂を上ります。
突き当りを右折した祠に、ぬりこべ地蔵がお祀りされています。

摂取院
由緒書きによると、この辺りの住人に夢に「比叡山雲母坂に埋もれている子安の地蔵である。ここでは難産を救えないので、人通りの多い場所に祀ってくれ」というお告げがあったそうです。そこでその地蔵尊を最初は大和街道に、後に伏見街道にお祀りしたそうです。すると安産の御利益が身分の上下を問わずあったそうです。明治11年鉄道敷設のため、現地に移されたそうです。

お堂の扉は開いており、中には腹帯(ふくたい)地蔵尊の坐像がお祀りされています。

ぬりこべ地蔵
かつて、稲荷山の奥にあった浄土宗寺院に安置されていた地蔵尊と云われており、江戸時代以来、歯痛封じの信仰を集めています。
 
通常は常駐する人もおられず、祠の扉の格子から石の地蔵尊にお参りできます。
お札(500円)などが欲しい場合は、毎月1日と15日の11:00頃なら管理しておられる方がおられるそうです。

歯供養
毎年6/4の10:30~11:00頃までぬりこべ地蔵では、歯供養の法要が行われます。
10:30頃に摂取院から御住職が来られます。
法要が20分、法話が10分。
そして最後にお供物の歯ブラシと、おかきを下さいます。
地元の方が多いですが、一般参加の方もおられるので、一般でも大丈夫です。

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亀龍院


写真は、本堂と延命地蔵尊(左手)

亀龍院(きりゅういん)は昔は亀薬師堂といわれた、西洞院錦小路周辺にある小堂です。
普段本堂は閉まっていますが、法要や祇園祭の宵々々山~宵山(7/14~7/16)の夜には開扉されています。

アクセス
阪急電車の烏丸駅、地下鉄烏丸線の四条駅で下車します。
阪急の22番出口から地上に出て、左(北)へ。
約60m先、最初の交差点(錦小路)を左折します。
ここから2つ交差点を過ぎて、四条錦小路から約170m先の右手に亀龍院があります。

平安時代初期に弘法大師自作の愛染明王像が奉安され、万民豊楽国家安穏を祈念する道場だったと伝わっています。
かつてのご本尊は亀薬師如来でしたが、大戦中の動乱期に紛失。
近年復刻されました。

境内の正面に本堂、左手に延命地蔵尊をお祀りする小堂があります。
通常本堂は閉まっています。

お寺のHPをみると、1/1 修正会、2/3 星供養、3/17春彼岸会、7/27胡瓜封治、8/3施餓鬼会、9/20秋彼岸会などの法要がありますが、祇園祭の宵々々山~宵山(7/14~7/16)の夜には本堂が開扉されています。

7/14の18:50頃にお伺いしたら、開扉の準備中でした。
7/15、7/16は18:00には開けておられますが、日中は開いていません。
本堂に入ると内陣の中央奥には本尊の延命不動尊、その前に復刻された亀薬師如来像がお祀りされていました。
また内陣手前の左右の襖には、金剛界と胎蔵界の曼陀羅が掛かっていました。

御朱印や由緒書きも頂けます。

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