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誓願寺(寺町マイナー散策3)


写真は、門前

落語発祥のお寺として、また洛陽六阿弥陀霊場の1つとして有名です。

場所は新京極六角で、新京極のアーケード街の中にあります。
前には六角公園があり、ストリートミュージシャンが演奏していたりします。

小さなお寺で、門を入って数段の階段を上がると本堂があります。
本堂に本尊の阿弥陀如来像がお祀りされています。

戦国時代の住職であった“安楽庵策伝上人”は小難しくなりがちな「お説教」に笑いの要素を盛り込み「醒睡笑(せいすいしょう)」という書物を著しました。
これが後世に落語のネタ本となり「落語の祖」と呼ばれ、結果的に誓願寺も落語発祥の地として知られています。
例年10月初旬の日曜日の“策伝忌”では、追慕の法要と奉納落語会が行われています。

また表門の左手に“迷子みちしるべ”の石碑があります。
明治時代初期は迷子が多く、いくつかの寺院にこのような石柱が立てられたそうです。
右側に「教しゆる方」、左側に「さがす方」とあり、それぞれがそこに紙を貼ることで情報交換をしていたそうです。

寺宝展
毎年10月末の土曜日~11/3頃まで寺宝展が行われます。
通常の表門ではなく、右手の路地から裏手にまわった裏口が受付です。
参拝料は500円です。
玄関から入り、左手の講堂へ。
2間あり、手前が深草の間、奥が上段の間です。
深草の間には小堀遠州と安楽庵の書簡が複数、呂紀の花鳥図や林良の仙鳥図が展示されていました。
上段の間には京都府有形文化財の地蔵十王図、熾盛光仏および諸星図や阿弥陀三尊来迎図などの仏画が複数展示されていました。

特別公開
2016年秋の非公開文化財特別公開で重文の誓願寺縁起絵が公開されました。
寺宝展と同じく、裏口に受付がありました。
講堂へ。
手前の深草の間には天智天皇像や版木などが、奥の上段の間には通常は京博に寄託されている重文の誓願寺縁起絵が公開されていました。
第1幅と第2幅は鎌倉後期の高階隆兼の作、第3幅は室町時代の海北友雪の作です。
さらに明治時代に模写された第1幅も展示されていました。

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コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
ねこ (masa)
2013-08-22 22:53:57
ここは猫もいっぱいいて
買い物の休憩がてら寄ることも多いです。

あと、霊場の札所も多いので
新しい御朱印帳を買った時に
最初に書いてもらうことが多いです。
まっさらの出すときに
頼みやすいんです。
 
 
 
新西国三十三所観音霊場 (2級のほう)
2013-08-22 23:02:00
昔、新聞社の発案でできた「新西国三十三所観音霊場」の一つだそうです。勝手に作るのもどうかと思いますがね。でも、観音様のあるお寺としては、やっぱり西国三十三所観音霊場に入っているのは羨ましかったでしょうからね。
 
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