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2015 12/13の拝観報告(粟生光明寺 月釜)


写真は、大書院の前庭と廣谷軒

さて日曜日。
第2日曜日です。
以前から候補にあがっていたところに、やっと行けます。

この日は訳あってスーツです。
8:00に車で自宅を出て、地下鉄二条城前駅であんとんさまを拾います。
そして向かったのが、粟生光明寺です。
紅葉のモードも先週で終了。
人もまばらになりました。

そんななか、今回は月釜に来ました。
8:40頃に到着。
やはり2席目でしたので、30分程待つことに。

広間のお茶室 廣谷軒で行われます。
廣谷軒は、紅葉時に粟生光明寺に行かれた方は分かりやすいと思います。
まず御影堂に入って、左手からエレベーターが脇にある階段を降りるでしょう。
すると釈迦堂とその前庭の信楽庭がありますよね。
本来はここを左に曲がって玄関から帰りますが、これを直進した先に廣谷軒があります。

先日、利休忌に行きましたが、利休忌は女性の9割が着物。
しかしこちらはほとんどが洋装でした。
9:20頃に席に入りました。
主菓子と干菓子の両方が出たのでもしやと思ったら、やはりお薄も2服でした。

10:00頃に終了。

あんとんさまはその後東京行きでしたので、京都駅にお送りしました。

そして僕の方は11:30~市内のホテルで、所属する医局の新任教授の就任祝いパーティーに参加しました。
研修医時代にお世話になった先生の凱旋教授就任でしたので、共にお世話になった先輩や後輩たちとメチャメチャ盛り上がりました。

盛り上がりながらも、なんとか18:00過ぎには帰宅。
妻にはまたまたご迷惑をおかけしました(笑)。

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和中庵2 洋館 客殿 茶室


写真は、茶室

洋館に入ります。
正面に2階への階段があり、階段下の両脇にそれぞれ部屋が1つずつあります。
今の玄関は本来主屋と連続していたので、洋館の半円の玄関ポーチは右手のお茶室側にあります。
2階に上がった左手は広いホールになっており、今は“桜ホール”と呼ばれています。
木製の床は格子模様になっており、暖炉もあります。
階段を上がった右手は客殿への渡り廊下で、船底天井になっています。

客殿に入ります。
客殿の広間は手前から10畳、10畳、12畳半の3間が並んでおり、右手前には崖に張り出すように板の間の“花見の間”があります。
そして客殿の右手から奥にかけてL字に庭園があります。
庭園の左手から右手の斜面の下へかつては小川が流れていた形跡がありますが、今は枯渇しています。
庭園への縁は1間幅と広く、鞍馬石と貴船石の長大な沓脱石があります。
また庭園の左手奥には善導寺式の大きな石灯籠があり、紅葉もきれいです。
客殿内部の付け書院にはすごく目の細かな長欄間や、床の間の天井にはスズメが描かれていました。

最後に茶室です。
10畳の広間の奥に4畳半の水屋があり、その左手の6畳の茶室から成ります。
6畳の茶室には格天井の上段があります。
右手の窓の陰にある引き戸を引くと、上段の背後の壁がスライドして空間が現れます。
そちらに現在はお茶道具が終われていましたが、当初は仏壇があったそうです。
また庭園には桜谷川にかかる1つの巨石を渡した石橋がかかり、そこから右手に洋館、さらに左手の上に客殿を見上げます。

2016年京の夏の旅で、8/1~8/23まで特別公開がありました。
まずは正面のユージニア館内の教会で概要の説明がありました。
そして左手の洋館へ。
洋館の1階は廊下から各部屋を見学。
2階のホールには入れました。
廊下伝いに客殿へ。
客殿内部を見学して、もとに戻って終了。
お茶室の見学はありませんでした。

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2015 12/12の拝観報告2 最終(知恩院 既成院 夜儀)


写真は、既成院の本堂

和中庵を15:45頃に出て、鹿ケ谷通を経て、白川通へ。
真如堂前のバス停から5系統に乗り、神宮道で下車。
しかし時間帯も悪かったのか、このバス大混雑。
今年は永観堂など、まだ紅葉を見に来ておられる方も多かったようです。

そして神宮道を進み、青蓮院門跡前を通過して、16:20頃にやって来たのが知恩院。
ただし知恩院といっても、塔頭の既成院(きじょういん)さんです。

スーメテさんから、この日の17:00~夜儀という声明があるとお伺いしたので来ました。
しかしこんなところにこんな塔頭があるなんて。
まだまだ京都は奥が深いです(笑)。

16:00頃に和中庵終わりで、17:00~知恩院 既成院で夜儀という絶妙の連絡時間。
さらには有名寺院の聞いたこともないような塔頭。
アマ会員さんの大好物(笑)。
当然のようにあんとんさん、シヲさん、松戸在住さんも同行です(笑)。

ちょっと早く着いたので、待たせて頂くことにしました。
本堂内部、撮影可。
しかし法要中は撮影禁止です。

詳細はまた明日の本編で掲載します。
暗い本堂を8本のろうそくだけで照らしながら、9名の僧侶による声明です。
いいリズム、暗い本堂・・・当然のように眠気が襲うのですが、最初のご住職からの注意事項の通り、
いびきをかくなどうるさくなければ、居眠り可です(笑)。

結局1時間30分ほどあったそうですが、最初の45分ぐらいで我々は失礼し、個々に帰路に着きました。

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和中庵1 アクセス 概要


写真は、客殿(正面奥)、洋館(左)と茶室(右下)

和中庵(わちゅうあん)は、昭和初期に近江商人の三代目藤井善助の次男である藤井彦四郎が造った邸宅です。
今は隣接するノートルダム学園が所有されています。
通常は非公開ですが、2015年12/12の京都府建築士会の見学会に参加しました(一般の参加費1000円)。

アクセス
市バスの真如堂前で下車します。
南側に白川通をまたぐ歩道橋があり、この南側にある道を東へ進みます。
すぐに児童公園に突き当たるので、これを左へ。
道なりに約170mで哲学の道。
さらに約150mで霊鑑寺の前に来ます。
ここを左折して右クランクに進むと、正面にノートルダム教育修道女会のユージニア館があります。
和中庵はこの奥にあります。
なお右隣はノートルダム女学院の正門です。

ユージニア館の左手に進むと広場になっており、この正面に和中庵の洋館があります。
元々この広場に主屋があったのですが、老朽化のため取り壊されています
洋館の左手には土蔵が残っており、今は資料館として使われています。

まずはユージニア館に入り3階の広間へ。
こちらには至る所に主屋で使われていた欄間が再生利用されています。
またこちらの窓から外を見ると、洋館、客殿と茶室の関係がよくわかります。
和中庵は斜面に建っているので、各々のグランドレベルが違います。
入口からのグランドレベルでいうと、
洋館の1階はもちろん1階、
お茶室は下がってB1、
客殿は2階、
になります。

洋館の背後に客殿があり、洋館の2階と客殿は渡り廊下で繋がっています。
洋館の右手斜面の下にお茶室があります。

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2015 12/12の拝観報告1(和中庵 見学会)


写真は、洋館の玄関

この日は土曜日。
午前中は子供たちを連れて、完成した京都市動物園へ。
昼食も取って、12:30に帰宅。

僕はそのまま1人でお出かけです。
市バスの真如堂前の停留所付近が集合場所。

この日は京都府建築士協会主催、和中庵の見学会でした。
以前にfrippertronicsさまに教えて頂き、あんとんさん、シヲさん、松戸在住さんも一緒でした。
参加者は全部で30名ほど。
一般の参加費は1000円でした。

さて和中庵ですが、こちらは滋賀の五個荘でも知られる近江商人 藤井彦四郎の邸宅です。
昭和初期の建築で、今は隣接するノートルダム学園が所有しておられます。

初めにあった主屋こそ取り壊されましたが、洋館、客殿と茶室が残っています。

詳細はまた今後の本編で掲載しますが、この時期の数寄屋建築好きには非常に見学の甲斐がありました。

写真のように洋館の正面こそはきれいに塗り直されていますが、裏にまわれば結構ボロボロです(笑)。
しかし客殿のような数寄屋を成す部材は、やはりいいものが使われているようでした。

歴史の途中で修道女さん達の宿舎になっていた時代に、いろいろと使いやすいように改修されたようです。
しかしそれらも可能な限り、復旧しつつ耐震補強も加えて、なんとか残されることになったそうです。

維持管理されるのは大変だとは思いますが、このような建築物はもう建てることが出来ないので、なんとか残して頂きたいものです。

13:30~15:45頃まで、ゆっくりじっくり見学しました。
この様子だと、何らかの形でまた見学会があるのではないでしょうか。

また見つけましたら、お知らせいたします。

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2015 12/6の拝観報告6 最終(苔香居 秋の公開)


写真は、泰庵の内部。

清凉寺を出て、長辻通を南へ。
天龍寺前を通過し、渡月橋を渡り、阪急電車に乗ります。
嵐山駅~上桂駅まで。
上桂駅前で首尾よくタクシーを拾い、まずは浄住寺前で下車します。
紅葉がきれいだったので、本編の写真を入れ替えました。

そこから徒歩で14:40頃にやって来たのが、苔香居です。
12/5と12/6が秋の公開でしたので、申し込んでいました。

僕は3年ぶり、あんとんさんは初めてです。
本編の写真は、今回のものに入れ替えています。


公開だけなら2500円。
お茶席もなら+1000円です。

まずは土間の席でおそばと御飯の御膳を頂きます。
10:00に大根焚きを頂いていたので、このタイミングぐらいでちょうどでした。

そして母屋に入り、着物の展示などを見ていると、お茶席に呼ばれました。

お茶席は母屋の裏手。
露地庭園に入り、まずは東屋のような小屋に通されます。
こちらでお菓子を頂きます。
今回は桜餅のような餡入りのお餅なんですが、外を包んでいるのが”しそ”です。
これが非常に美味しかったです。

しかし・・・ここからの待ち時間が・・・超長かった。

だんだんとこちらの定刻の16:00が迫ります。
仕方がないので事情をお話しすると、東屋に立出しでお薄を持ってきてくださいました。

小間のお茶席 泰庵に入れなかったので、あんとんさん しょんぼり・・・。
もう少し早くいけばよかったですね。

16:00にこちらを出て、鈴虫寺前でタクシーを拾い、あんとんさんは阪急の洛西口駅で降ろします。
僕はさらに先のJR桂川駅からJRに乗り、16:40頃なんとか長男くんのお迎えに間に合いました。

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2015 12/6の拝観報告5(清凉寺 三千佛名札拝会)


写真は、聖徳太子殿付近の紅葉

宝筐院を出て、13:20すぐ隣の清凉寺へ。

清凉寺には3如来の1つ、国宝 釈迦如来像があるのは有名です。
こちらは普段はご開帳されていないのですが、通常時でも1000円納めればご開帳して下さるのはあまり知られていないのではないでしょうか。

しかし毎月8日や春と秋の特別公開時、お正月の1/1~1/7、そしてこの三千佛名札拝会期間の12/6~12/8まではご開帳されています。

久しぶりに本尊 国宝の釈迦如来像にお参りします。
またこの時期は本堂内の外陣に、通常よりも多く寺宝が展示されます。

本堂裏の弁天堂のある庭園や、方丈はいつも通り。
こちらの紅葉はピークを過ぎていましたね。

13:45頃にこちらを出ました。

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2015 12/6の拝観報告4(宝筐院)


写真は、本堂前の紅葉

厭離庵を出て、戻ります。
12:50頃にやってきたのが、宝筐院です。
こちらも、
・あんとんさんが初めて
・紅葉が色づいたという情報を得た
のでやってきました。

まず驚いたのは、拝観の券売機が出来ていたこと。
更に庭園への入口が変わり、一方通行になっていたことです。
見ない間に紅葉の人気スポットに変わっていたのですね(笑)。

本編の写真の際もきれいな時期でしたが、今回もきれいでした。

さすがに12月第1週末になると、先週よりはグッと人が減ったように思います。

きれいな紅葉を惜しみながら、13:15頃にこちらを出ました。

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2015 12/6の拝観報告3(厭離庵)


写真は、時雨亭

心華寺を出て、近鉄で伊勢田駅~京都駅へ。
京都駅でJRの嵯峨野線に乗ります。

ここで少しお遊び。
そのままJRで嵯峨嵐山駅まで行くのが普通ですが、敢えて太秦駅で下車します。
そして帷子ノ辻駅から嵐電に乗ります。

この乗り換えが1つのポイントです。
下の地図を参照してください。

普通は太秦駅→帷子ノ辻駅までは、時計回りにJRの踏切を渡り、嵐電の踏切を渡り(魚菜えぼしのところ)、三条通(太秦病院前)から帷子ノ辻駅に行くでしょう。
しかし今回は逆の反時計回りルートへ。
喫茶マーガレットの先を左折。
機能事業所の辺りにあるのが、歩道橋なんですね。
これを渡り、柏木産婦人科前からバレフリアン前を経て帷子ノ辻駅へ行くルートです。

これは距離が短くなるのみならず、踏切が1つもない画期的!?なルートです(笑)。

この乗り換えを使った方がいいケースは、京都駅から福王子や御室仁和寺に電車だけで行く場合ぐらいですが、役には立つかもしれません。

しかしこれを書いた後に、常盤駅と帷子ノ辻駅の間に「撮影所前」という新駅が今後出来ることが公表されました。
しかも目的は、「JRとの乗り継ぎをよくするため」。
ちょっと気づくのが遅かったでしょうか(笑)。

さて嵐電に乗り換え、嵐山駅へ。
長辻通を北に進み、12:15頃にやって来たのが厭離庵です。

・あんとんさんは初めて
・僕も久しぶりだった
・紅葉が色づいたらしい
ということで来ました。

ウワサ通り、ようやくきれいに色づきました。
散る前に寒くなってよかったです。

あんとんさんは御朱印を頂かれ、本堂にもお参りし、12:45頃にこちらを出ました。

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2015 12/6の拝観報告2(心華寺 大根炊き)


写真は、表門

琴坂を出て、JR宇治駅へ。
更になら方面へ2駅乗り、新田駅で下車します。
そして裏道を通って、近鉄の大久保駅へ。
さらに近鉄で1駅戻って、伊勢田駅で下車します。

ここから徒歩で約400m。
10:15にやってきたのが、心華寺です。
琴坂から徒歩、電車、乗り継ぎの待ち時間などで、約1時間もかかりました。

心華寺の御住職は延暦寺で長く修行をされたそうですが、今は単立の寺院です。
情報があまりにもないなか、どうせ行くのならこの大根焚きの時がいいだろうということで行ってみました。

また詳細は今後の本編で掲載します。

大根焚きは800円で、大人の握りこぶし大の大根が2つ、油揚げとおにぎり2つ。
なかなかのボリュームです。

本堂では10:00~法要。
11:00からはお灸鉢かぶり加持が行われていました。
本堂には100名近い信者さんが来ておられ、お加持を受けておられました。

御住職のパワーがスゴいですね(笑)。

11:15頃にこちらを出ました。

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2015 12/6の拝観報告1(琴坂)


写真は、琴坂の紅葉

この日は長男だけがアウトドアクラブ。
しかも8:00京都駅集合で、17:00解散。
なのでこの間、拝観することにしました。

8:00に八条口に集合し、8:10頃に長男たちは出発。
僕はJRの奈良線へ。
ここであんとんさまと合流。
予定通り、8:18初の電車で宇治方面へ。

・JR宇治駅から琴坂は遠い
・帰りはさらにJRで南に向かう予定
だったので、敢えてJR黄檗駅で下車し、京阪の黄檗駅から京阪電車に乗り換えました。

京阪の宇治駅で下車して、宇治川沿いを歩きます。

9:00頃にやって来たのが、興聖寺前の琴坂です。

今まで何度か秋に来ていますが、こちらの紅葉はやや遅いんですね。
あまりきれいな紅葉を観ることが出来ていないので、今年はチャンスかなと。

結果は、まず正解だったのではないでしょうか。

次の予定があったので、興聖寺に入ることもなく、9:15頃に次へと参りました。

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常昌院 八幡市


写真は、本堂

常昌院(じょうしょういん)は、八幡市の石清水八幡宮の近くにある曹洞宗寺院です。

アクセス
京阪電車の八幡市駅で下車し、改札を出て右折します。
男山ケーブルの駅舎の左手にある抜け道を通ってケーブルの下をくぐります。
約130m先の右手に最初の踏切がありますが、ここは直進します。
さらに線路沿いの道を約160m進むと2つ目の踏切が右手に見えます。
この踏切の手前に常昌院の表門があります。

元禄時代に神應寺の廓翁鉤然(かくおうこうねん)が、麓の子院として元々は創建されました。
大正初期と昭和43年に復興され、現在に至ります。

表門を入ると左手に樹齢400年の日光椿があります。
さらに奥に進むと、正面に本堂、右手に不動明王がお祀りされています。

2015年12/1の八幡の古寺巡礼で本堂にお参りをしました。
内陣中央には本尊の地蔵菩薩坐像が、左の脇壇には達磨大師像、右の脇壇には大権修理菩薩像がお祀りされていました。

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2016(平成28年) 第50回京の冬の旅の分析


表は、ここ1年間の非公開文化財と京の夏、冬の旅の一覧

さていよいよ年が明けると、京の冬の旅です。

2016年は、
臨済宗を開かれた臨済義玄禅師の1150年遠諱、
日本の臨済宗中興祖である白隠慧鶴禅師の250年遠諱
にあたるためでしょう、禅宗がテーマで東寺以外はすべて臨済宗寺院です。

弱冠、天龍寺がないのは気になります。
しかしその天龍寺、冬は・・・ですが、春はガンバってくれるみたいです。

さて今回の冬の旅の主な開催期間は、1/9(土)~3/18(金)。
各寺院によって、期間が短かったり、期間中に拝観休止日があったりするので注意して下さい。

これらをいつものように公開頻度で分類して参ります。

1つ目は紫色で、通常公開しており寺宝公開のところです。
南禅寺の天授庵です。
こちらは1/9~1/31までと期間が短いです。
通常拝観では非公開の本堂と書院に入れますが、こちらは紅葉時の夜間には入れます。
また寺宝は長谷川等伯筆の障壁画「禅宗祖師図」、「商山四皓図」が見られますが、これらは複製。
細川幽斎像・夫人像(重文)はホンモノが出るようです。
さらに等持院もご紹介しておきます。
こちらは京の冬の旅ではなく、今小路通り特別公開という1/1~3/31のイベントです。
足利義満像や、木彫吉祥天像が公開されます。
今小路通り特別公開では他に櫻谷文庫 木島櫻谷旧宅 も公開されます。
これらはすべて後述の真如寺の近くですので、是非一緒に行ってみてください。

2つ目は紺色で、年に数回特別公開があるところです。
東寺五重塔は、正月、春や秋に独自で長期に特別公開をしておられます。

3つ目は緑色で、年に1~2回は公開されるところです。
大徳寺の芳春院は、毎年秋に独自に特別公開をしておられます。最近はイベント系の特別公開も散見されます。1/22と1/23が拝観休止です。
大徳寺の本坊は、昨年の春にも非公開文化財での公開もありましたし、毎年秋はまず京都春秋主催の特別公開があります。
目玉は10月第2日曜日の曝凉展ですね。拝観休止日があり、土日が多いです。
相国寺 方丈 法堂は、例年春と秋に独自の特別公開があります。拝観休止日ありです。
東福寺 三門は、毎年涅槃会や秋に特別公開があります。1/9~1/31までと期間が短いです。
六道珍皇寺は春と秋に独自で特別公開をされていることが多いですが、たまにない時もあります。


4つ目は黄緑色で、年1回公開しているが少しレアなところです。
東福寺 即宗院は、基本秋に独自に特別公開をしておられますが、数年途切れたこともあります。
真如寺は一昨年から5月第3週の日曜日に半僧坊大権現開帳が開催され、その日は拝観可能となりました。しかしその日は大雄殿にお参りが出来ません。
一方予約して拝観すると、大雄殿内部はお参り出来ますが、書院に入れません。
今回は1回で両方に入れるので、いい機会でしょう。

5つ目は茶色で、本来はレアだがこの1年以内に公開があったところです。
東寺 灌頂院は、2014年、2015年の秋にも公開がありました。
また少なくとも後七日御修法の最終日(1/14)の12:30~13:30頃までは公開されます。
1/14まではこの後七日御修法がある(そもそも灌頂院はこのためにあるお堂)ので、公開は1/17~となります。

6つ目はオレンジ色で、久しぶりに公開されるレアなところです。
建仁寺 開山堂です。
2014年の冬以来の公開ではないでしょうか。
妙心寺 天球院は2013年頃は春と秋に特別公開をしておられましたが、最近はなくなっていました。
襖絵はもうすべて複製に変わってしまっているかもしれませんね。
妙心寺 玉鳳院は、2012年の冬以来です。
拝観休止日があるので、要注意です。

最後が黄色で、超レアなところです。
妙心寺 霊雲院は、座禅や法話の会で入れることはありますが、重文の御幸の間やその前庭は観ることが出来ません。
僕の知る限りでは、2012年6/2の「そうだ 京都、行こう」会員プランぐらいです。
拝観休止日があるので、要注意です。
相国寺 長得院は、12/19のデントン先生永眠記念礼拝に参加すれば入れますが、方丈などには入れません。
相国寺 養源院は、2014年の「鹿児島ゆかりの地ツアー in 京都 」に組み込まれていましたが、それぐらいしか見たことがありません。
これらはいずれも、過去に一般への特別公開の情報がなく貴重です。

以上より、下に行くほど公開がレアなものですので、どこに行くか困った際の優先順位づけに活用して下さい。

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本妙寺 八幡市


写真は、本堂と妙見堂

本妙寺は八幡市の石清水八幡宮の近くにある日蓮宗寺院で、京都府指定文化財の雲版があります。

アクセス
京阪電車の八幡市駅で下車し、改札を出て左手に進みます。
左手奥、鳥居のある道を直進します。
約400mで左に道なりにカーブします。
泰勝寺の前を過ぎるとT字路になるので、左折します。
左折して約60m先の右手に本妙寺があります。

室町時代末に日門上人によって開かれた法華宗寺院です。
織田信長の家臣 竹内伊予守経孝の支援で発展しました。
竹内伊予守経孝は、松花堂昭乗を養育したと云われています。
日門上人は安土問答(信長が行わせた法華宗と浄土宗との宗論)にて負けとされ、斬首となりました。
平成8年の不審火で本堂などが消失し、現在の堂宇は平成12年に再建されました。

表から入ると、まず題目塔があります。
さらに進んだ左手に日門上人の墓碑、その奥に池のある庭園、正面に本堂があります。
本堂の左手に客殿、右手前に妙見堂があります。

2015年12/1の八幡古寺巡礼で本堂にお参りしました。
客殿の玄関から上がると、正面は客殿の広間。
右手に進むと本堂です。
本堂の内陣は題目、釈迦如来、多宝如来などよくある法華宗の形式です。
右手の脇壇には鬼子母神像がお祀りされています。
この胎内には前回焼失した際に残った鬼子母神像が封入されているそうです。
左手の脇壇には日門上人像がお祀りされています。

またこの日は特別に京都府指定文化財の雲版、将軍綱吉から拝領した朱印状や竹内伊予守経孝肖像を見せて頂きました。

毎年日門上人の命日である5/27に竹内伊予守経孝肖像を本堂に掛けておられ、2月の第4日曜日には妙見宮のお祭りをされているそうです。

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2015 12/1の拝観報告9 最終(顔見世興行 後半)


写真は、菱岩のお弁当(4,500円の方)

18:10から30分の休憩。
ここでみなさん夕食。
先の幕間で頂いた、菱岩のお弁当(4,500円)を頂きます。
菱岩さん結構たくさん注文を受けておられたようです。
こちらのお弁当は、個人的に和食のお弁当では最強だと思っています。
味のバランスがとてもいいです。
角がないというか、スッと口に入ってきます。

18:40
3つ目は土屋主税(つちやちから)です。
赤穂浪士のお話。
最初の舞台は、俳諧師の其角(中村左團次さん)邸。
雪の降る日、土屋主税(鴈治郎さん)から雪の会をするから来るようにとのお使いが。
その直後に赤穂浪士で弟子の大高源吾(仁左衛門さん)が、他国に仕官するからと別れを言いに来る。
敵を討たずに仕官するとの言葉に戸惑う其角。
そこに別の弟子で、細川家家臣の落合其月(中村亀鶴)が来て、その件を聞き源吾を罵倒する。
帰り、餞別に其角が「年の瀬や水の流れも人の身も」の句を送る。
源吾は「あした待たるるその宝船」と返句して立ち去る。

舞台が180度回転して、土屋主税邸(隣家は吉良邸)。
こちらには赤穂浪士 勝田の妹のお園(片岡孝太郎さん 仁左衛門さんの息子)が其角の口添えで奉公していた。
其角は到着するなり、赤穂浪士は見損なったから暇を出してくれと言い出す。
子細を聞いた土屋主税は、最後の返句を聞いてハタと手を打ち、真意を悟る。
そしてその直後に隣家が騒がしくなり、討ち入りが始まる。
討ち入りが終わった際に、騒がせた詫びの使者として大高源吾が登場。
死ぬほど謝る其角と落合其月というお話。

やや喜劇風になっていますが、題材が忠臣蔵。
僕はどんな動物もの、恋愛もの、家族ものを見ても「ああそう」としか思わない人ですが、こと忠臣蔵に関しては、ボロボロ泣いちゃいます(笑)。
特に隠れていた吉良を見つけた合図の笛が「ピーッ」と鳴って、みんなが喜んで集まるシーン。
今回も喜劇風ながら涙がポロリ。
初めから子細をご存知のあんとんさん、爆笑(笑)。
いやいやそんなことより、仁左衛門さん カッコよすぎです。

19:10から最後の休憩20分。

19:30
最後は勧進帳です。
源義経一行が奥州へ逃げる途中の関所でのお話。
逃亡のために山伏に扮した義経(中村壱太郎さん)、弁慶(市川海老蔵さん)らの一行。
関守の富樫左衛門(片岡愛之助さん)は義経一行と疑い、詮議する。
弁慶が東大寺再建のための勧進を諸国で行っていると行ったため、勧進帳を読むように命じる。
弁慶はたまたま持っていた巻物を勧進帳であるかのように朗々と読み上げる。
最後は義経にも疑いが掛かったため、弁慶は義経を金剛杖で叩きその疑いを晴らす。
その主従の絆に心打たれた富樫は、敢えて見逃し関所を通す。
非礼を詫びる富樫が酒宴を設ける。
そこで弁慶は大酒を飲み、舞を披露する。
舞いながら義経らを逃がした弁慶は、笈を背負って富樫に目礼する。
最後は飛び六方で、主君の後を急ぎ追いかける。

酒宴の場面で海老蔵さんと愛之助さんの舞の共演がありますが、8割は弁慶の海老蔵さんのオンステージ(笑)。
ストーリー展開よりも海老蔵さんの舞がメインですね。
海老蔵さんもスゴイですが、父上である先代の団十郎さんや仁左衛門さんまでの存在感、迫力にはまだ及ばないか・・・。
今後に期待です。

21:10頃に終わりました。
前回の2012年は少し長いかなと思いましたが、今回はアッという間でした。
来年も行きたいですね。

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