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誰も見てなくても、ちゃんと天が知ってるんだよね~! 

2011年03月03日 | 思い出

 いつもありがとうございます。toshiです。

 今日は3月3日、お雛様の日でしたね。

 このブログを始めたのが、09年の3月8日ですので、もう少しで丸2年が過ぎることになります。

 ブログ始めてほぼ1年後に母が他界し、そして更に1年が・・・。

  本当に早いものですね。

 

 母と暮らしていたころは、ブログに書くことはいっぱいありました。

 それほど、変化があったというか、いろんな刺激があったというか・・・。(笑)

 そんな生活をお知らせしたくて、このブログを始めました。

 今迄このブログで書いてきたことは、結構楽しいこと、明るい書き方が多かったと思います。

 私たちの場合は、幸いなことに認知症の母との生活を、とっても楽しくやって来れたんです。

 これは、本当に有難かったですね・・・。

 

 それは、ちょっとした前向きなめでたい勘違い?のお蔭なんです。

 多分、明るく前向きにプラス発想できる遺伝子のスイッチがオンしたんだと思います。

 それはある時に、あることがきっかけで、突然起きました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

 このブログでお伝えしたかったことは、まさにそのことなんですね。

 最近ご覧いただくようになった方は、どうか2009年3月8日のスタートから10日間ほどのブログをお読みいただければ・・・と思います。このブログを書こうとした思いを書かせていただいていますので・・・。

 実は、それまでの母との生活では本当にいろんなことがあり、始めからこのブログに書いてきたような愉快な思いで生活できていたわけでは、決してなかったんです。 

 私たちでも、一般的に伝えられるような認知症のご家庭と同じで、本当にいろんなことがあり、いろんな思いで生活していましたから・・・。

 

 実は今朝、ちょっと見たいものがあって昔の手帳を取り出し、久しぶりに見たページがありました。

 07年12月22日の日付で、そこにはこんなことが書かれています・・・。

 

 母の行動を見て、大きな声で怒ってしまった。

 これではいけないと思いながらも、何度も怒ってしまった。

 母はその時、悲しんだりするが、幸いなことにそんなことは忘れてしまう。

 でも、母にしたこと言ったこと、全て天が見ている。

 天は、全てを知ってるんだよね。

 

 この日付からすると、勿論、先ほど書いためでたい勘違いをする前ですね。

 ですから、こういうメモを見ると、やはり精神的にも結構大変で悩んでいたことが分かります。

 めでたい勘違いは、たしか08年の1月7日・・・。きっかけとなった写真を撮っているので分かるんです。

 この勘違いが、母との生活が楽しくなった分岐点でしたね・・・。

 

 先ほどの手帳に書いてある、「天が見ている・・・」 という表現、当時は私の頭の中に相当入り込んでいたように思います。

 それは、中国の古典を集めた本の中に、こんな言葉があったからです。

 

 天知る、地知る、子知る、我知る

 (てんしる、ちしる、ししる、われしる)

                  天知地知、子知我知。

 

 この本の説明によると、この言葉は、高潔な人物として知られる楊震が地方長官だった時のこと、ある夜、管下の県令の一人が訪れて来て、「夜中のことゆえ、誰も知りません。安心してお受け取りを」 と言いながら賄賂を差し出した時、楊震が言った言葉だそうです。楊震は

 「天が知っているし、地が知っている。あなたも知っているし、私も知っている。どうして誰も知らないなどと言えるのか?」

 と静かに諭したという、「楊震の四知」 として知られる名言だそうです。

 実はこの言葉、その当時トイレに置いてあるこの本の中でも、相当気に言っている言葉でした。ですから、時々ですが、「天が知ってる・・・」 という意識が頭のどこかにあったようなんですね。

 

 認知症の母と住んでいるといろんなことがあります。

 そんな時、先ほどの手帳にあったように、ついつい・・・ということも実際よくあるんです。

 そんな時、あ~あ、母はどうせ忘れてしまうからいいんだ・・・。このこと、誰も見ていないから分からないんだ・・・と、つい思ってしまったこともあるんですね。

 でも、そうじゃないことを、この言葉によって気がつきました。

 誰も見てなくても、ちゃんと天が見ているんだ・・・。

 そう思うようになりましたね。

 

 認知症だから母はすぐに忘れてしまう・・・と思っていましたが、その後において、実はそうじゃないんだと思うようにもなりました。

 それは、私が怒った時の言葉や態度によって、例え僅かであっても母の表情が変わるんです。そしてそのことをこちらが繰り返していると、母には僅かづつですがそのことが蓄積され、やがて大きな変化を起こすようになってしまうと思うようになったからです。  

 母も、ちゃんと知ってるんですね・・・。

 天だけじゃなかったんですね。

 ホント、このことに気づいて良かったです。 

 

 写真は、母と一緒に福岡へ行った時のものです。

 これはJR博多駅ですが、飛行機で行ったこともあります。

 いずれも、とっても愉快な珍道中でした~! 

 あ~あ、今日も、いい一日でしたね~。

 幸せで~す!

 お読みいただき、ありがとうございまァ~す。(toshi)

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