雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

蓑虫庵2

2007年10月12日 | 三重散策
松尾芭蕉は伊賀上野の出身
彼は実は隠密だったのではないか
そういう説もあります

    

彼の終焉の地は大阪の御堂筋
道路拡張で最後の場所となった旅宿・花屋仁左衛門は取壊されて今はないですが、最後の句は残っています

  「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」

    

彼の代表作は「奥の細道」

        

大抵の日本人なら名前くらいは知っている紀行文です

江戸を発し、東北を巡り日本海沿いに南下、終焉の地は岐阜の大垣

この旅に同行した弟子の河合曾良の残した曾良旅日記と奥の細道との相違点が80箇所ほどもあり、謎の多い旅であったことが一層彼が隠密だったのではないかと思わせる節があります

奥の細道に詠われた句は芭蕉好きでなくても知っているものが多いです

出立の時の句

  「行く春や 鳥啼魚の 目は泪」

日光にて

  「あらたふと 青葉若葉の 日の光」

平泉にて

  「夏草や 兵どもが 夢のあと」
  「五月雨の 降り残してや 光堂」

山形にて

  「閑さや 岩にしみ入 蝉の声」

最上川にて

  「五月雨を あつめて早し 最上川」

新潟と富山の県境にて

  「一家に 遊女もねたり 萩と月」

山中温泉にて

  「今日よりや 書付消さん 笠の露」

敦賀にて

  「名月や 北国日和 定なき」

抜粋ですがいくつ知っていましたか?

    

この蓑虫庵にも松尾芭蕉の句碑がいくつか残されています

        

  「よくみれば なづな花咲く 垣根かな」

そして彼の句の代表作?
誰もが知っている句

        

  「古池や 蛙飛び込む 水の音」

句碑には浮き彫りで蛙が、

        

実際に詠まれたのはここではありませんが、句碑の傍らには古池

        

きっとこんな風景を眺めて詠んだのでしょう


突然雨が降り出しあわてて軒下に避難

    

松尾芭蕉の足跡を辿るのは大変
もちろん本気で足跡を辿るつもりはありませんが、たまには芭蕉もいいかな
そんな気分で訪れましたが、結構気に入ってしまいました

    

蓑虫庵紀行でした
コメント (2)
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