雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

京都紅葉散策日記7-2

2006年12月13日 | 京都散策
方丈から奥、龍吟庵に向かうと「偃月橋」が見えてきます



本坊から向かうと、三ノ橋渓谷に「偃月橋」は架かっています

桁行十一間、梁間一間、単層切妻造の屋根は桟瓦葺
と、そんなに大きな橋ではありませんが、とても古くて歴史を感じさせる橋です



普段は拝観謝絶ですが、紅葉の時期には特別拝観している塔頭です

龍吟庵の拝観時間になっていなかったため、まずは即宗院へ向かいました



常時拝観先とは違い、少し野暮ったい感じがしましたがそこは京都ですから、魅力のある庭園です





即宗院の歴史は古いです

東福寺の中に島津家の菩提寺として塔頭が作られたのが室町時代
その後、戦国時代の戦乱に巻き込まれ、即宗院は永禄13年に全焼してしまったそうです

戦国時代が収束し、即宗院の再建を図ったのが当時の当主島津義久です
しかし、実際に再建できたのは義久の死後2年たった慶長18年であったそうで、場所は元々建っていた場所ではなく、現在ある場所へ移っての再建でした

明治になってから、廃仏毀釈の時流で島津家の庇護を失ってしまった即宗院は荒寺となり、建物も失ってしまったそうです

現在昔からの物で即宗院に残っているのは、平安時代に作られた月輪殿の遺構という庭と西郷隆盛が揮毫した戊辰戦争時の薩摩藩士の追悼碑だけだそうです

波乱万丈な塔頭です

西郷隆盛が揮毫した戊辰戦争時の薩摩藩士の追悼碑もあるとのことで、庭園の脇をぐるりと回って拝観しに行ってきましたが、その途中で美しい紅葉を発見してしまいました



即宗院を拝観していたら、9時になっていたので龍銀庵に向かいました

 【続く・・・】



コメント (2)
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