雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

京都紅葉散策日記5-2

2006年12月10日 | 京都散策
さて、源光庵パートⅡです

庭園を拝観した後、源光庵のメイン「悟りの窓・迷いの窓」へ向かいました

JRの宣伝ポスター「そうだ京都へ行こう」にも使われ、知名度が上がった窓です



角窓は迷いの窓
人間の生涯を象徴し、「生老病死」「四苦八苦」を角窓で表現しています



丸窓が悟りの窓
円型に「禅と円道」の心を表し、円窓で大宇宙を表現しています



少し離れて、両方の窓を拝観...ご満悦の雪だるまです

これで、迷いが解け悟りが開ける.......ことは出来なかった雪だるまですが、厳粛な気持ちで暫し拝観しました


さて、この源光庵の本堂廊下の天井は、伏見城の遺構と伝わる血天井です
徳川方の鳥居元忠らが自刃した時のものです



徳川家康らが上杉征伐のため出陣すると、奉行の石田三成らが徳川家康に対して挙兵
東軍を迎え撃つ為の拠点として伏見城の開城をせまるが、徳川家康の君命を忠実に守った鳥居元忠は800人の兵力で伏見城に立て篭もる

関ヶ原の戦の前哨戦として伏見城の戦いは行われ、鳥居元忠は最初から玉砕を覚悟で最後まで戦い抜き、討ち死

享年62才であったそうです

戦の後暫くの間、伏見城は放置されていた為に
鳥居元忠ら300名余が自刃した床に、鎧跡足跡が残ったとのことです

血天井は、この源光庵の他 、養源院(鳥居元忠の遺骸が横たわっていた血の跡が残っている)・西賀茂正伝寺・大原宝泉院(烏帽子を被った人間の顔形の血痕がある)・妙心寺天求院・宇治朝日山興聖寺で供養されています


次回は、光悦寺です

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする