ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

第6回みたけ山山岳マラソン

2005年12月12日 | 大会レポート

今年の「みたけ山山岳マラソン」はスポーツエントリーでネット申し込みが出来るようになったためか、参加者も急増。とうとう600人越えだったとか。
仕掛け人・大西さんはトライアスロンの世界では魅力的な大会をあれこれプロデュースしている知る人ぞ知る存在。
彼をサポートする「KFC」のスタッフやボランティアの方々も皆さん、献身的に大会作りに粉骨砕身。
手作り感たっぷりの魅力ある大会に育っています。
私もトライアスロンつながりで娘(長女)がお世話になったりしたので、色々ご恩返しがしたいところなのですが・・・選手ばかりで・・・。その分、一所懸命走ります(きっぱり)。

開会式の後は恒例のエアロビクス。私、ずっと体育だけは「5」だったんですが、どうも苦手なのがこのエ・ア・ロ・ビ。
逆に、ずっと体育は苦手だったという我が妻は・・・実に軽快。
一番のノリ。ついでに渋々長男も私と一緒にあれっ、あれっと。
でも、それなりに真剣に動いていると結構心拍数は上がり、アップには最適なのかも。こんなに一生懸命エアロビクスやったの初めてでした。

mitake-sさて、荷物(着替え)を上まで運んでくれる車に預け、9時半、青梅市長の太鼓の合図でスタート!
いきなりの激坂ダッシュは名物になりつつあります。今年はちょっと後方で出遅れた。
コツコツと登る。上りは大の苦手というアキさんが軽快に抜いていく。な、な、何なんだ! 話が違うぞっ!必死で追う。心拍数の限界があるのでたかがしれているが必死。
徐々にモーターの回転がよくなってきた。ライバルの知人に追いつき追い越す。アキさんにも追いつき追い越す。山岳女王S井さんとお尻の見せ合い(抜きつ抜かれつ)をしながら、高度を稼ぐ。登りきったところ(3キロ弱)で20分はまずまず。
mitake-aS井さんに先行してケーブルの山頂駅前を通過。妻と長男の応援を受けて元気百倍。やっぱり応援のあるなしは違う。
ここからトレイルに入る。大塚山手前でS井さんが前に。離されてなるものかと食らいつく。
大塚山の短い上り、S井さんと足の運びまでそろう。下りにはいると二人で前を行く選手を次々パス。初めての下りで心拍数にも余裕が出てきた。

S井さんのお尻をずっと追う形で、旅館街・お土産やの通り・ロックガーデンへの下りと進む。空はすっかり厚い雲で覆われてしまい肌寒い日となってしまったけど、御岳山は人が多い。観光客、中高年のハイキングのグループ、旅館やおみやげ屋さんのおばちゃん達の大声援を受けながら疾走。
ロックガーデンへの下りで抜いた選手の一人が女性。当然S井さんが女子トップと思いこんでいただけにちょっとびっくり。以後、この女性二人の熾烈なトップ争いを後方から眺めながらのレースとなる。
S井さんは日本山岳耐久レースで総合トップテン入りしてしまう程の強豪。100キロトラックレースの世界記録ホルダーでもある。
いつもながらものすごい追い込みようの息づかい。それに比べて、もう一人の女性は上りになると楽々と我々に追いつき、軽々と前に出る。うわっ、何者?
しかし、女王だって相当に負けず嫌いなはずだ。案の定、二人の争いは徐々に熱を帯びていく・・・のが後方からでも感じ取れる。

ロックガーデンから大岳山への道に出る。このあたりで半分という感覚。
さぁ、後半戦だ。雪で足を滑らせている選手の横を私はぐいぐいと追い抜く。そう、今回デビュー戦となったアシックスの「トラブコ」はなんと抜群のグリップ力を発揮。朝、駐車場でうっすらと霜のおりた鉄骨床でも滑りにくかったのである程度はと思ったが、こりゃ想像以上の能力。気分も盛り上がる。鍋割山への分岐を鋭角に曲がる。緩やかな上りでスピードアップ。少し離れがちだった女性二人を含む5人の集団に追いつく。

奥の院頂上手前から急坂を下る。ここは追い越し禁止区域。S井さんは意外にも前方の選手のペースに合わせて慎重に下る。消防の係員が「女性トップが通過」と本部へ連絡を取っている。直後、そのトップの選手は道を譲ってくれた。どうも下りは苦手のよう。ここからは一気にスピードアップ。再びハイキングコースに出ると皆一斉にダッシュ!負けじと我もダッシュ。いっぱいいっぱいのような気もするが、心拍数には少し余裕あり。追いかける。もうゴールは間近。みんな必死。ここで思い切ってスパートをかけてみた。私にしては珍しい光景だ。まっ、たまにはいいんでないかい。一気にかたまりの先頭に立つ。一度も先行したことのない息子の同級生のお父さん(サブスリーランナー)にも追いつき、ここもチラ見で前に出る。余裕はないが・・・ヘヘヘ。長尾平への坂も思い切り走る。振り向くと誰も付いてきていない。よぉぉしっ、もう一踏ん張り。最後の御岳神社への急階段。久しぶりに1時間20分を切れるか、いや無理か・・・。もう一人追いつけるか、いや無理か・・・。上から「父ちゃん、ガンバッテ~」の声。歯磨きチューブを搾りきるように足を出してゴール!おー、充実感。

そんな所へ、ハセツネ50代1位のGさんがにぎやかに側に来て、「あれ~、吉川さん、何やってんのぉ、遅いじゃない。」「負けちゃいられないよ~、この人54歳」とあるランナーを紹介してくださる。一緒にパチリ。それにしても凄い人はいつも凄い。Gさんのタイムは例年どおり13分台という(リザルトでは16分?)。あまりの実力差にちょっと呆然。この距離ではとても勝ち目は無いなぁ。

そこへ、S井さんもゴール。引っ張ってもらったお礼を言ってGさん共々一緒にパチリ。彼女はあんなに苦しそうに走っているのに・・・、普通はあれほど呼吸が乱れていると沈没するはずなのに・・・、(あの調子で)ハセツネでは9時間10時間と走り続けてしまうのだから、やっぱり化け物級のすごさだなぁ。まっ、それでもこの距離で勝てたのは、今の私には大収穫。

さて、寒さにちょっと震えながら知人達のゴールを迎え、早々に荷物の届いている旅館へ。着替えて熱いお茶をいただいて、ケーブル駅へ向かう。息子の用事で閉会式はパスして帰宅。でもちょっとダウンも兼ねて滝本駅から自宅まではミュージックラン16キロ弱(1時間35分)。良い感じは続いている。

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リザルトも早々にアップされた・・・
これによると私の記録は1時間19分28秒で総合34位。(20分切れてるけど?)
50歳代では3位、ハセツネと同じGさんが1位。(表彰は40~50歳代)
スントによる距離測定・・・11.34キロ
      上り標高・・・1058m
      下り標高・・・1041m
平均心拍数・・・165
最高心拍数・・・181(久しぶりの180オーバーはスパート直後)

緑風堂鍼灸院WEBSITE
ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!

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コメント (3)
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